とりあえず一人でトイレへ行けるレベルまで・・・父が回復してきたことで
ひとり暮らしのボーダーラインをギリギリクリアした状態の父。
この時点では、まだわたしの中に「とはいえ、本当にひとり暮らしできるのか?」
という現実的な不安もあって、まだ決定はしていなかったけれど
とりあえず、自宅へ帰る可能性が強くなった以上は
「介護認定の区分変更」だけはしておいたほうがよさそうだと思い、
現在の父の担当となっている、地域包括支援センターの担当さんへと電話を入れた。
わたしは父のことに関して、つくづく周囲の人達に恵まれているな・・・と
日頃感じているけれど、この担当さんも本当によく動いてくれる人で、
父が入院したあとも、
「区分変更される場合はわたしがすぐ手続きしますからいつでも言ってくださいね」
と声をかけてもらっていた。
当初、区分変更するなら自分でまた書類を書いて市役所の窓口に申請しなければ
ならないと思っていたので「全部わたしがやりますから何もしなくて大丈夫です」
と担当さんから言ってもらったときは
連日の病院通いで疲れている状況の中、本当にありがたいと思った。
前回7月の退院時には見送ったのに、今回やっぱり区分変更を・・・と
思った理由は3つ。
■確実に以前より難易度の上がる一人暮らし
まずはやっぱり、今回の父が退院後、どのくらい動けるのか?全く未知数であること。
家へ帰ってみて「これは思った以上に大変だった」ということになるよりは
増やせるものなら介護サービスを増やしておきたいと思い、
希望が通るかどうか?はわからないけれど、とりあえず申請はしてみることにした。
何しろ、すでに1か月前の入院のときですら、
病院出口まで歩くのが本当は無理なレベルだったわけで・・・
↓
norako-hideaway.hatenablog.com
このときの退院からほんの1週間程度で、今回の入院に至っているので
この日以上に体力がないのはあきらか。
思い返せばもうこの退院のとき、
すでに体力は限界だったし、帰宅後はトイレに行くのが精いっぱいだった。
そして、今回は父本人も「退院の時に病院出口まで歩く自信がない」と言っているので
車椅子での退院になることは確実だ。
そのくらい体力も、心肺機能も弱っている。
介護認定をやり直してもらってサービスの枠を増やしてもいても、
それが邪魔になることは絶対ないし。
申請から認定が出るまでまた1か月とかかかることを考えると・・・
迷うくらいなら行動は早いほうがいいだろう、と決断。
■ケアマネさんに全面的に頼りたい気持ち
そしてもうひとつは、もうこのタイミングで父の担当を包括支援センターから、
居宅介護支援事業所のケアマネさんへと変えたい気持ちが強くなったことがある。
現在の包括支援センターの担当さんには何の不満もないし、
まだ20代と若いのにすごく親身に動いてくれているので、とても感謝している。
なので、何か不満があって・・・とかでは全然なくて、あくまで利便性の話。
相談員Sさん(←実は看護師でもあり、ケアマネの経験もある)と
何度か話している中で、父のサポート体制のことを
「わたしが担当だったら退院後のお父さんにこういうプランを組む」
というアイディアをいろいろ出してくれたのだけど、それがどれもこれも
「ほぉ~!そんな細かいこともヘルパーさんに頼めるんですか!」
と感心するアイディアばかりで・・・、
やはり経験を積んだ人は違うなあと、うなるものがあった。
包括支援センターの現在の担当さんは資格的にはケアマネではなく保健師さんで、
「要支援」という軽い要介護度の人しか担当していないこともあってか、
「週〇回、ヘルパーさん確保できます!」という、調整のところはやってもらえても
そのヘルパーさんに「何をしてもらうか」のいわゆるオーダーメイド的な提案はない。
今までも、どちらかというと「わたしが父の生活に不足することを考えてお願いする」
という感じだった。
けれど、今後はSさんのように病気を熟知した人から
「お父さんの場合は、きっとこういう問題が出てくるからこういうサポートが必要よ」
と提案してもらえるほうがありがたい。
日頃、比較的まだ元気な・・・要支援の高齢者しか担当していない
包括支援センターの彼女にとって、それは無理のないことだと思えたし、
そんな彼女に、現在の父のような病気の重い人に適切なケアプランを提案することは、
そろそろ「荷が重すぎる」ような気がする。
わたしのほうも、父にとって必要なサポートを「わたしが考える」のではなく、
「介護のプロ(ケアマネさん)から提案してほしい」と思うようにもなっていた。
そういう意味で、そろそろ担当さんはケアマネさんにお願いしたほうが
自分の安心感が違うかなあ・・・と思ったのがもうひとつ。
■病院と訪問看護とケアマネさんの連携
それから、もう一つの理由として
父の場合は「病気」がネックになってくるので、
今後も入退院を繰り返す可能性があることが大きい。
要介護の認定をなんとかもらって、病院内の居宅介護支援事業所と契約し、
同じ病院内に、ケアマネさんと訪問看護の事務所がそろっている・・・という
体制を作るほうが、父の病気の進行具合などの情報共有が常にスムーズだし
わたしも病院に行きさえすれば、どちらとも相談事がスムーズ・・・となるだろう
(しかも院内で連携してくれる)
・・・と、考えたから。
(↓このあたりの事情については過去記事で語ってます)
norako-hideaway.hatenablog.com
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介護認定の区分変更を申請した場合も、流れはほとんど同じで
再び、調査員がやってきて最初の認定調査の時と同じようにいろいろと質問をされる。
そして、調査結果が出るのも基本はやっぱり1か月かかる。
ただし、いざ認定が出た場合は、
「区分変更申請をした日」にさかのぼって新しい区分が適用される。
だから、実際には認定が出るのを待たずに、
「確実に要介護の認定が出るだろう」と見込んで、
要介護区分のサービスを前倒しで組んで使う・・・ということが可能。
(つまり8月17日に申請をしていた場合、結果が出るのが1か月後でも、”絶対要介護1は出るよね”と見込んで17日から要介護1のサービスを前倒しで利用できるということ)
父が昨年初めて介護サービスを使ったときも、この「前倒し」方式を利用している。
まあ、あのときは要介護と思っていたら要支援だったので
若干誤算が出てしまったけれど(汗)
なので、おそらく来週から「要介護の判定が出る」という見込みのもとに
また退院後の生活に向けた担当者会議を開いてもらうことになっている。
ただし、認定結果が予想より低かった場合は、先取利用で上限オーバーしてしまった分
(たとえば要介護2は出ると思ってサービス詰め込んだけど結果は要介護1だった・・・!とか)
「自己負担」になってしまうので、見込み加減には要注意・・・!(汗)
先週より回復してきた父を見て・・・の、Sさんの見立ては
「うまくいけば要介護2を出してもらえるかな・・・・」という微妙なラインだった。
うーん・・・昨年10月に比べたら、確実に病気は悪化&老化も進んでいるので、
要介護1が出てくれたら助かるんだけど・・・というか、
どうか出してください、という気持ち。
昨年10月と比べて大きく変わったこと
■一人で服薬管理できた→今は薬を飲んだかどうか覚えていられないので全介助必要。
■一人でお風呂も入れた→息切れと体力消耗が激しく、今は完全介助が必要
■一人でなんとか着替えもできた→息切れと骨転移の痛みのため介助が必要
■簡単な洗い物・調理くらいはできた→今は体力を消耗するので家事一切無理。
■主治医が意見書に書いた病名はCOPDのみ→今回は肺がん(骨転移)の診断も書かれるはず(末期と書いてくれるかはわからない)
■一人で外出(買い物)もできた→今は全く無理。
■自分でお金の管理をしていた→全てわたし。カード類から保険証まで貴重品すべて預かって支払いや窓口手続き等は必ずわたしがやっている。
そんなところかなあ・・・。
さすがにこれで要支援2のまま・・・・ではないと思いたいけど、
まあ多くは期待できないので、要介護1でいいからもう少しサービスの上限を
広げたいです・・・認定ください~、という気持ち。
父には、この介護認定の区分変更についてかみ砕いて説明しており、
また調査委員の人にいろいろ聞かれるから、「ひとりでできます」とか
張り切って答えたりしないでね、とクギを刺している(笑)
父も・・・昨年10月のときには「自分はまだまだ大丈夫」という気持ちもあったし
「介護」と言うものを受け入れていない部分があったので、
調査員の前で無駄に張り切って(高齢者あるある)、
なんでも「自分でできます」な答えが多かったけれど
今回はさすがに体力の低下を実感していることと、
ヘルパーさんに来てもらえなくなったら困るということはわかっているみたいなので
特に取り繕うことなく、ありのままを見せてありのままを話せば十分に「不自由度」は
伝わりそうな予感もある。
今振り返ってみても・・・昨年、要支援2の判定が出た後も、
骨転移の痛みに悩まされるようになるまで・・・・この春先くらいまでは
父は自分ひとりでも外出ができたし、
通所リハビリにも定期的に通えていたし(今後はもう無理な予感)
当初の「要支援2」の判定は妥当だったなと思える。
けれど、今はやっぱり要介護の認定が欲しい。
あとどのくらい続けることができるかわからない、ひとり暮らしを少しでも
安心・安全なものにするためにも・・・・。
その認定調査は来週月曜日。
果たしてどうなることやら・・・・もう今からドキドキしている。