遺産相続から学ぶこと。

今もなお、父の遺産相続は終わっていません。

・・・といっても、以前も書いた通りわたしは一切ノータッチ。

事務手続き的なことはほぼ100%兄が、

実家の片づけは兄と弟が2人で・・・やってくれているので

わたしは本当に何もしていない。

父の介護や看護、手続きから実際の労力まで

わたしが一人ですべてやっていたこともあり、

今の「事後処理」については、二人とも「任せて」と言ってくれていて

当然のごとく二人で進めてくれるので本当にありがたい限り。

介護の真っただ中にいるときには、こんなふうに二人に感謝する日が来るとは

想像もできなかったなあ・・・・(笑)

 

 

norako-hideaway.hatenablog.com

 

 つい最近、「遺産分割協議書」が出来上がって(※もちろん兄が作成)

中身を見せてもらったけれど、まあびっくり。

遺産のすべてをかき集めて合計し、

それを兄弟3人で均等になるように分割した明細書になるのだけど、

銀行預金だけでなく、株式だったり、保険金、年金の残金などなど・・・・

そのうえ、父が小銭を貯めていた貯金箱の中身まで・・・!

(なんと小銭とはいえ、18万円もあったw)

それらを書面にして均等に分けますよ、という協議書を作るわけで・・・。

これも面倒な作業だったろうなあ・・・と感心する。

(遺産分割協議書は金融機関や不動産の相続の時に必要になるので必ず作成しなければいけません)

 

何度も言うけれど、父は決して多くの遺産を残したわけではなく

本当にごくごく庶民的な額の遺産相続ではあるのだが

それでも、兄弟らと話しながら感じたのは

「遺産はできるだけコンパクトにすべし」

というそのことに尽きる。

 

父の場合、遺産の額は大きくないがやたらと種類というか数が多い。

たぶん、父だけでなく大抵の人がそうだと思うけれど

銀行口座ひとつとっても、

もはや利用していない休眠口座が意外とゴロゴロゴロしている。

なんならひとつの銀行で2つも3つもの支店で口座を持っていることもある。

 

まして父の場合は家計のすべてを母に任せていたので

その母が亡くなった後の口座管理なんて、本当にずさんそのものだったと思う。

おそらく父本人も自分名義の口座がいくつあるのか?

把握していなかっただろう。

もうどうせ大した金額じゃないし、

使っていない口座はほうっておけばいいんじゃ・・・?と

思いたくもなるところだけどそうもいかない。

ひとつひとつの銀行に対して故人の出生まで遡る戸籍謄本が

合計いくつ必要になることやら。

 

ちなみに今は「法定相続情報一覧図」というものを作成すれば

金融機関ごとにいちいち戸籍謄本一式を全部そろえなくてもOKなのだだそう。

我が家の場合も、兄がネットでこのことを調べて「法定相続情報一覧図」

というものを作成し、

金融機関の相続については、かなり簡易化できたらしい。

(※どんなものか?気になる方は検索してください)

 

ただし、こういう書類で簡略化できる・・・というそもそもの知識がないと

おそらく銀行ごとにいちいち戸籍謄本を全部そろえる発想しか浮かばないと思うので

相続した家族に「とことん調べる行動力があるかどうか」っていうのが

ポイントになってくるのかもしれない。

 

父の場合、金融機関については

銀行が合計で7つ。

証券会社が2つ。

あった。

 

 

実際に相続の手続きをしてくれているのは兄だけれど

これ、自分の時にどうなるだろう?と考えると・・・・

元気で頭も体もしっかりしているうちに、

口座の数はできる限り減らしてコンパクトにすべきだなあ・・・・と反省。

 

実店舗の銀行口座は夫婦でそれぞれ2~3ずつしかないけれど

ネット口座は、資産運用に夢中になっていたときに

(つまり、このブログがまだ家計ブログだったころ)

あっちもこっちも・・・と手を広げすぎてしまい、

今は使っていない口座が結構ある。

 

【自分名義】

楽天証券

楽天銀行

新生銀行

松井証券

 

【夫名義】

楽天銀行

新生銀行

 

とりあえず、これらは何年も使っていないし、

今後も別になくてもいいかなぁ・・・な存在になってきたので

解約手続きすることに。

 

まだまだ先の話ではあるけれど、

我が家はおそらく・・・

90%くらいの確率で私の方が先に死ぬということが夫婦の共通認識となっている。

・・・というのも、夫は両親ともども「長寿家系」で

85歳未満で亡くなった親戚はひとりもいないというほどだから。

わたしはたぶんそんなに長生きできると思わないので、

 

わたしが死んだあと、夫がオロオロしないように・・・

今後も徐々に口座の数はコンパクトにしていき、

10年後くらいには

できれば証券口座1つ、銀行口座1つにまとめていきたいなと思っている。

 

夫が兄のようにテキパキと遺産相続手続きを進められるとは到底思えないし(笑)

 

・・・まあ・・・・

夫のことなので、もし本当にそういう時が来ても

自分では何一つやらず、すべて司法書士さんにお任せするような気がするけど。

 

いずれにしても、

年を取ったら、今と同じような判断力や記憶力が維持できると思えないので

今は便利と思えるネットバンク系も、いずれは1つに留めようと考え中。

 

ある一定の年齢に達したら、もうそこから先は利益を追求するよりも

利便性(実店舗があって、とりあえず窓口に行けばなんとかなる系)を

優先にしたほうがいいような気がします。

 

あくまで個人的な考えではありますけどネ。