このチャンスを逃すわけには。

相変わらず、父の体調とメンタルはボロボロな状態が続いている。

今朝、2日ぶりに父を訪ねると、わたしの顔を見るなり

「昨日は身体がだるくてだるくて、1日中ずっと伏せっていた」と

早速報告して来た。

正直、どんな言葉を返したらいいのか本当にわからなくて困る。

 

もちろん、治療が必要な状態なのかもしれないので

「あまりひどいようなら病院へ連れてってあげるよ?」

と声をかけるのだが、そう言うとすかさず

「いや、そこまでじゃない。」

ときっぱり否定する。

 

けれど、自分の身体がどのくらいしんどいかについて語り、

「昨日よりは楽になった」と、自分でまとめる父。

 

前記事にも書いたけれど、たぶん精神的なものが大きいのだろうと思っている。

家事や仕事など、動かなければいけない人にとって

「身体がものすごく重い」というのは大きな問題だけれど、

1日家でまったり過ごす父にとって(なんなら1日寝ていたっていいわけで・・・)

「身体が重い」がどのくらいの深刻度なのか

わたしがきちんと受けて止めてあげられないのがいけないのかもしれないけれど

あまり伝わってこないよ・・・というのが本音。

 

 

ご存知のとおり、父のもとには週1回訪問看護師さんがやってくる。

なので、

「明日、看護師さんが来る日でしょ。体調を聞かれたら、

その”ものすごくだるくてしんどい”ということも伝えたほうがいいよ。」

と、父に告げたところ

 

「まあ看護師さんには”いつも通りです”と言っておくよ。」

 

と言う父。こういうところが本当に理解できない(汗)

 

「いや、せっかく看護師さんが体調をチェックしに来てくれているのだから

何日も体調不良が続いているならちゃんと正確に伝えなくちゃ・・・」

 

とやんわりと言うと、

 

「だって看護師さんは医者じゃないんだから。

治療してくれるわけじゃないんだから言ってもしょうがない。」

 

ときた。

 

 

は?

 

医者ではないから看護師さんに言ってもしょうがないって・・・・

それじゃあ何のために看護師さんに来てもらっているのか?だし、

 

じゃあ、
医者じゃないから言ってもしょうがないはずの
看護師ですらない
わたしに
ウジウジと体調不良を訴えるのはなぜだ?

 

・・・という指摘が、うっかり喉まで出かかったが、堪えた(笑)

 

さすがに心身のテンションが低い父に追い打ちをかけるのは酷だ。

 

本当にどうしたものかなぁ・・・と、

ここ1週間くらい、わたしのほうがこの父の問題にメンタルが振り回されている。

今までの退院後、とか一時的なこういった「身体がだるい」という不定愁訴の訴えは

適当に「そうか~それはしんどいね~」とフンフン聞くだけ聞いているうちに

自己解決していることが多かったけれど、

今はまるで状況が違う。

アクティブに外出できる可能性が減っていくのが確実な中で、父が「目標」を

見つけるのは難しいからだ。

 

ところが、そんなふうに頭を悩ませているところへ、

地域包括支援センターのケアマネNさんから、突然の電話がかかって来た。

それはわたしにとっては奇跡的なタイミングだった。(大げさだけど)

 

用件はというと

「以前、お話していたリハビリの件なんですが、空きが出たそうなんですよ。

それでお父様さえその気があれば、すぐにでも入れるのですがどうしましょう?」

という話だった。

 

norako-hideaway.hatenablog.com

 

↑この記事の中で触れている施設なのだけれど、

まあ、この記事を書いたときより読者は減っていると思うので、

正確に書くと、実はこの「空き待ち」をしていたのは

病院のリハビリステーションが主催しているリハビリ・デイなのだ。

もうこの「病院」というところが、

「レクリエーション的デイサービスは絶対に行きたくない」と

思っているタイプの気難しい高齢者にはうってつけである。

「デイサービスじゃなくて、病院のリハビリサービスに通うだけ」

と、耳障りよく言葉を置き換えられるからだ。

しかも、病院のリハビリステーションのスタッフがそのまま高齢者のリハビリ指導を

してくれるので「プロに対する信頼感」というのもついてくる。

 

もちろん、介護認定を受けている人しか通えない、介護保険が適用になる

リハビリなので、立派なデイサービスなのだけど、

完全個別メニューなので「みなさんで体操を」という団体メニューがないのもいい。

そしてリハビリ時間は、たった1時間30分という短さ。

 

わたしもいくつかのリハビリ特化型デイサーイスのパンフレットを見たけれど

「短時間」といっても、ほかのリハビリデイは、3時間~5時間がほとんどで

1時間30分という短時間サービスは皆無だった。

 

それは「病院」だから、お風呂のサービスだの休憩カフェタイムだの、

付加メニューが一切ないのが理由。

けれど、父のようにデイサービスが向いていない人にとっては、デイサービスで

お風呂に入ることすら煩わしく感じるだろうから、これがちょうどいい。

 

そんなわけで、その医療施設のリハビリデイはとても魅力的で、

だから、「父をリハビリデイに行かせるとしたらここしかない」

ずっと思っていた。ここ以外は無理だ!くらいな勢いで。

 

 

その忘れかけていたリハビリデイに、このタイミングで空きが出たという知らせは

それはもう神様から「意地でも行かせなさいっ!」と言われているようなもの(笑)

 

すぐに父に電話を入れて、その話をし

「これを逃したら次はいつ空きが出るかわからないよ!」と半ば脅し気味に説得し

来週、早速「お試しリハビリ」を受けることがきまった。

そこで、父が満足してくれたら、そのまま気が変わらないうちに契約させるつもり。

 

ただ・・・・・・問題がないわけではない。

 

まず大きな問題として、病院主体であって、

サービスてんこ盛りの通常の事業所とは違うので「送迎のサービスがない」こと。

正確に言うと、「帰り」については病院のワゴンで送ってもらえるのだけど

「お迎え」のサービスがないらしい。

なので、今後順当に通うことになるとしたら、

わたしが病院まで送っていかなければならない。まあ、少々面倒ではあるけれど、

父の自宅から、病院までの距離はそれほど遠くはないし、

もともと週3回、父のところへ通っているので、そのスケジュールに組み入れれば

いいわけなので、そんなに大きな負担増にはならないはず。(希望的観測)

やはり、「父に定期的に運動をさせることができる」というメリットには

替えられないものがあるので、そこはなんとか頑張ろうと思う。

 

もうひとつは、父の現在の心身がダウンしていること。

わたしが「リハビリに空きが出た」という話をしたときも

案の定、「せっかくだけど今は身体がだるいから・・・」と消極的だった。

けれど、「試すのは来週だから、来週には楽になってるかもしれないから」と

根拠もないのに「来週になったら良くなってる」ということにしてOKさせた。

 

けれど、来週まで今の状態をぐずぐず引きずるようだと、

リハビリへ行く時点で「気乗りしない」という状態になってしまうかもしれなくて

そこが不安材料なのだ。

なんとか運動しようという気持ちが起きるくらいには回復していてほしい・・・。

(ちなみに食欲もあるし呼吸状態も安定しているし”だるい”以外の問題はない)

 

酸素カートの重み→背中が痛くなる→散歩に行けない・・・という

悪循環が起きている今、週2回室内で、

酸素カートを持たずに(床に置いて)運動ができる!

しかも病院のリハビリステーションだから、

酸素カート同伴でも人の目が気にならない!(父は人目を気にするので)

リハビリデイの環境は、このまま足腰を弱らせないために非常に重要!!

・・・と、父のためにはこれ以上ない環境なので何が何でもやらせたい。

 

もちろん、来週のお試しの日には、わたしも見学させてもらって

「すごくいいと思うよ~~~!」と、全力でその気にさせてくるつもり(笑)

 

どうか父が素直にこのリハビリデイを受け入れてくれるように・・・

祈っててくださいまし・・・。