つらさの正体。

読んでくれる方たちには、あまり気づかれていないかもしれませんが

わたしはこのブログ・・・特に父のことを詳細に書くあたり

できる限り家族以外への不満は書かないように気を付けてきました。

 

それはやはり、知っている人が読めばハッキリと誰が書いているかが特定されるくらい

詳しく出来事を綴っているからで、

万が一にも身バレするようなことがあったとき、

誰かが不愉快にになるようなことだけは避けたいと思うからです。

(まあ、家族はいいけど・・・という感じ)

 

けれど、実際のところ

父の件でこれまでお世話になって来た人たちに対しては

本当に感謝の気持ちしかなくて、「イヤだな」と思ったことはないです。

 

だから、緩和ケア病棟に来て、

「感謝しなくちゃいけないのにつらい」という

今まで経験してこなかった気持ちがよけいに自分を苦しめている気がします。

 

万が一、身バレしても誰かを不快にさせたくはないので、

言葉に気を付けながら気持ちを書くと・・・・

 

たぶん、事の始まりは

父が緩和ケア病棟に移ったばかりの日に「徘徊」があって、

看護師さんから「付き添い」をお願いされたこと・・・

それだったと思います。 

norako-hideaway.hatenablog.com

 

 

決して看護師さんの言い方がきつかったとか

迷惑そうな態度を取られたとか、そういうことはありません。

おそらくわたしのほうが一方的に

「ああ、父が迷惑をかけている」と思いすぎてしまったこと、

そして、完全看護とはいっても万能ではなくて

看護師さんの手を煩わせないようにしなければならないんだ・・・と

重圧はそこから始まった気がします。

 

毎日毎日、違う看護師さんが担当になって

わたしがいない時間帯の父のことを教えてくれることも

最初はとてもありがたいことだったけれど、

このごろは

 

「娘さんがいないと食事しないんです」

「昼食時に、娘さんを呼んでくれと言ってましたよ」

「お昼は全くご飯食べられなかったので夕飯がんばってくださいね!」

「娘さんがいないと痛み止めを飲んでくれないんですよ」

「(父に向って)こんなに親孝行な娘さんいませんよ、幸せですね~」

 

などの言葉を毎日病棟の看護師さんから聞かされるようになり

それがじわじわ、自分への重圧になってきた気がします。

 

自分では朝晩2回病院に通うことだけで限界で、

それ以上のことはできそうにありません。

 

けれど、看護師さんたちは父に良かれと思って言ってくれていることだし、

わたしがこの1年間、どういう葛藤を抱えながら

父の面倒を見て来たかも知らないわけで

(おそらく本当に父を愛していて、献身的にお世話するいい娘さん・・・と誤解されている)

本当は、緩和ケア病棟に入って、わたしはちょっとラクになれることを

期待していたんです・・・とはとても言えない雰囲気。

だから「娘さんがいないと」の言葉の呪縛がつらい・・・だなんて

とても言ってはいけない、感謝しなくちゃいけないのに・・・と、

頭の中がグチャグチャになる感じです。

 

これまで、父のことで大変だったときには、相談する相手がいたけれど、

病院の中でのつらいこと・・・というのは初めてのことだし、

もちろん、「相談者が不利益を被ることはありません」などと注意書きされた

院内の相談窓口もあるけれど、

 

とてもじゃないけれど、院内の人に

「看護師さんからの善意の言葉がつらい」「もっと楽になりたい」だなんて

そんなこと言えません。

(相談したことが病棟へ報告されないわけがないよね・・・)

 

なので、おそらくこの先もこのつらい感情を誰かに相談することはないと思います。

それに、自分のつらさを訴えるよりも

自分がもっと図太くなって、

「わたしにはこれだけのことしかできないのだから」

と自分で意識して考え方、言葉の受け止め方を変えていくべきだと考えました。

 

大半は、本当に親身に父を看てくれる看護師さん達ですが

「ああ・・・できるだけ面倒の少ない患者のほうがいいんだろうな」という本音が

その言動に見え隠れする看護師さん達も中にはいます。

 

そういう、ごく一部の看護師さん達は、父のために言ってるわけではなく

面倒な部分は家族にやらせたいのかも・・・と正直感じます。

 

けれど、わたしは患者家族として自分にできる努力はしているつもりだし、

だから、どう思われるかを怖がって

必要以上に看護師さんの反応にいちいちビクついたり、

顔色を伺ったりする癖を本当に直さないとダメだなと、

自分に喝を入れたいと思います。

 

父は迷惑をかける患者だと思うけれど、

そうはいってももう徘徊はできず、ベッドの上で1日過ごす人。

意思の疎通が難しいことも、妄想ばかり言うことも、

病気が原因のせん妄のせいだから、

父の言動にわたしがいちいち頭を下げて、責任感じることないのだ、と。

 

そう言い聞かせないとダメですね。

 

コメントで病院通いを1日休ませてもらったら・・・と

心配していただきましたが、

やはり、わたしが行かないと

父が食事をほとんど摂らないというのが明確な事実としてあって・・・

また、痛み止めが欲しいと自分から訴えられない

&看護師さんが時間を見て促してくれても我慢してしまう・・・という

困った問題があり・・・

 

それがわかっていながら、

丸1日病院に行かないという選択肢を取る勇気はありません。

 

ただ、必要以上に心配をかけてしまうといけないので、補足しておくと・・・

実は次の日曜日に兄が3泊4日の日程で帰省してくれることになっていて、

その間は、病院から徒歩で行けるビジネスホテルに宿を取り、

朝晩の食事介助&付き添いをわたしと交代してくれることになりました。

(※病院は実家から車で15分なので、車で行き来できる距離だけど、兄はペーパードライバーなので恐ろしくて(父の車を)運転させたくないため、来てくれるなら徒歩圏内のホテル泊にしてくれ、とお願いしました)

 

なので、兄の滞在中は父のことを全面的に兄に任せて

わたしは自宅で完全休養させてもらおうと思っています。

(父の病状が安定していれば、ですが)

 

今週はそれを励みに病院通い頑張れそうなので、どうかご心配なく・・・。