主治医の考えと、わたしの思い。

入院から13日目。

なんだかんだと2週間になる。

 

前記事に書ききれなかったこととして・・・Sさんと面談した際に、

実は主治医の意向を間接的に聞くことができていた。

1週間前、主治医と看護師さんたち、もちろんSさん同席によるカンファレンスの席で

(入院患者ごとに、こういうカンファレンスが行われてるって知らなかった)

父の状態と今後の治療や看護に話した際、

主治医のほうから、

「とりあえず2週間経過を見て、2週間後にもう一度評価しましょうか。」

という話があったのだそう。

わたしのほうは、肺炎治療の抗生剤の点滴が終わったら間もなくして退院の話が

出てくるかと不安で「いつでも退院していいですよ」と言われたらどうしよう・・・

とそこをものすごく心配していたのだけど、

 

1週間前の時点で「2週間経過を見ましょう」ということがすでに決まっていたと

Sさんから知って、ものすごくホっとした。

つまり、最低でも来週末までの入院は確定しているという意味で。。。

 

それを知らなかったら、たぶん今頃「来週早々にも退院の話が出たらどうしよう?」

とビクビクしていたに違いないからだ。

 

このときのカンファレンスの内容を、(おそらく差し支えない程度の内容で)

Sさんはいろいろわたしに教えてくれたのだけど、

この話を聞いて、父の主治医に対する印象はガラリと変わった。

 

もちろん、今までもそれなりに信頼していたけれど、

見た目のとっつきにくさがわたしのほうに壁を作っていた感じ。

(だって笑わないんだもん・・・)

イヤな先生だと思ったことはなかったけれど

どこかドライというか、患者に対して冷めてる印象を受けていたから

あれこれ質問しにくいなあ・・・ということはいつも思っていた。

 

Sさんから聞かされた「〇〇先生はこう言ってたよ」の話が

かなり驚くことばかりで・・・・。

 

ザックリいうと・・・父が一人暮らしだということはもちろん知っていて

家へ帰れるものかどうか?という視点をもって考えてくれていることや

わたしが隣市から毎日通っていることも承知していて「遠いから大変だよね」

ということも言っているなど・・・

 

え?そんなに把握していて、そんなに考えてくれていたのか・・・と、

それはそれは驚いた。

 

でもそうやって考えてみると・・・・

前回、薬の飲みすぎで父がヨレヨレになってしまったときに、

わりとすぐに体調が戻ったにも関わらず

「せっかくだから1~2週間入院してっては?」

とあっさり言ってくれたことは、もしかしたら「ご家族も大変でしょう?」

の意味が含まれていたのかもしれない。

 

ともかく、主治医は「肺炎は治りましたからさあ退院を」と言ってくるような

先生ではないことは間違いなく、

「あと1週間経ってお父さんを再評価となったときに、どういう選択肢があるか?を

示してもらえると思うから」

とSさんからも言ってもらったこともあり、

わたしは次に何か進展があれば、主治医のほうから話があるとわかったので、

それをおとなしく待つことができるようになった。

 

わたしはSさんから間接的に聞かされた主治医の言葉を本当にありがたく思ったし

誰より父本人が、今の主治医をすごく好きであることを考えると・・・

できればこの病院にずっとお世話になりたい気持ちが強い。

病院に大した違いはないかもしれないけれど、

病院が大きくて明るくてキレイ(これってかなり大事。気が滅入らない)、

看護師さんがみんな優しい。

そして主治医は信頼できる人・・・・。

この環境をなるべくなら崩したくないというわがままな気持ち。

 

この先、転院することになって、別の病院の療養病棟に入ることになったとしても

おそらく、そこの先生には希薄な感情しか生まれない気がするし。

 

だから、この面談のときに思い切ってSさんにわたしの気持ちを伝えた。

 

「父はとにかく〇〇先生が大好きなんです。

先生は、むやみに患者を喜ばせようというところがなく、

いいことも悪いことも、いつでも率直に言ってくれるので

その言葉を信頼できると言ってます。

人の好き嫌いが激しく、むしろ嫌いな人間のほうが多いくらいの父が、

〇〇先生のことだけは信頼しています。

〇〇先生のことなら素直に何でも言うことを聞くんです。

このままずっと・・・ここにいられないことは十分にわかっています。

でも、わたしの意向としては、どこかへ一旦移らざるを得ないとしても

最期はこちらの緩和(病棟)に戻ってきて送ってやりたいです。

難しいことかもしれませんが、

今後も、出来るだけ長く〇〇先生に診ていただける形をなんとか考えてもらえたら

と、思ってます。」

 

と。厚かましいお願いだとしりつつ・・・。

 

次のカンファレンスのときにこの意向は

Sさんから主治医に伝えてもらえることになっている。

さて、どうなることか・・・・。

 

 

 そうそう。

昨日、わたしが病室を訪ねた時は、たまたま言語リハビリの最中だったのだけど

そのときに、父が「トイレに行きたい」と言った。

理学療法士がその場にいたので、看護師さんは呼ばず、彼が父をトイレへと

連れてってくれた。

父の足取りはそこまでヨレヨレではなく、「あれ?意外と歩けるじゃないか」と

拍子抜けする感じだったので、

一瞬・・・「これくらい歩けるなら家へ帰れるのでは?」という考えが頭をよぎる。

 

ベッドから起き上がり、トイレまで10歩くらいトボトボ歩いて用を足し、

また10歩くらい歩いて戻ってきて、ベッドに横になる・・・

 

この一連の動作をしたあとに、理学療法士さんがSpO2(酸素の数値)をチェック。

 

理「あ~やっぱり下がりますねえ・・・」

 

私「どのくらいですか?」(私のところからは見えない)

 

理「80ですね。」

 

私「は、はちじゅう?!?!」

 

理「ですね。安静にしている分には94くらいキープできるんですが、

動くとダメですね。」

 

Sさんが言っていた「今後は今までのようには動けない」という意味がこれか!と

目の当たりにした気分だった。

酸素5Lも入れている状態なのに、トイレへ行って帰ってくるだけで80って・・・。

足腰は大丈夫でも、血中酸素飽和度があっというまに80という危険レベルまで

数値が下がる。これを放置するとさらに低酸素が進むこと確実。

つまり、今の父は自己判断で動き回ること自体が危険なんだなと認識できた。

もし一人暮らしを継続すれば・・・

けれど本人は息苦しいという自覚に乏しいので、

身体が重い重いと感じつつもおそらく動いてしまう。

そして、息苦しいと感じる前に意識混濁を起こしてブラックアウトだ。

(※今回の入院時に、冬物外出着に着替えた状態でグッタリしていた、

まさにあの状態)

 

これは本当に先行き厳しいな・・・と思い知らされた。

 

 

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・・・というわけで、

とりあえず来週末までの退院はありません。 

そして、明日からお盆休みで息子が帰省、夫も休み・・・ということで

わたしはPCを開いてブログを書ける時間が相当限られてくること確実なため

(息子はともかく、夫はずーーーっとリビングに陣取りそうで・・・泣)

記事のUPは「書けたら書く」という感じになると思います(笑)

 

ブログ更新がしばらく途絶えるかもしれませんが

それは父に何か問題が起きたから・・・!とかではなく

単純にひとりになる時間が取れないだけのことだと思うので

どうぞご心配なく・・・・!よろしくお願いします。

 

たぶん、来週中には次の進展(入院継続か?転院の話が出るか?)があると思いますが

主治医からの話があるまで、ひたすら病院に通い続けるのみです。。。

 

それではみなさん、熱中症に気を付けて

のんびりしたお盆休みを過ごせますように。