遠くから祈るのみ。

年の瀬にあまりネガティブな話は書きたくないのだけど、

吐き出す場所がここしかないので、ひとりごと。

 

以前も少し触れたけれど、義母が2カ月前から病気治療のために入院している。

比較的珍しい病気なので、万が一の身バレを考慮して

病気の詳細については一切控えるけれど、10月末から入院している。

本来であれば、治療の合間に一時退院も可能だったようなのだけど

当初1カ月はコロナ禍のために面会謝絶だったうえに(現在はOKらしい)

今月初めには手術もしたり・・・で、2カ月間家に帰れないままだ。

 

年末には退院できるのかと思っていたら、どうも家に帰れる状態ではないらしく

このまま病院で年を越すらしい。

 

今日そのことを初めて夫から聞かされて、もう胸が張り裂けそうな思いになった。

若くても2カ月も病院に入院・・・だなんて辛すぎるのに

80歳を超えた身体で手術や、ほかの辛い治療を受けているなんて

お義母さんはどんな思いでいるだろう・・・と、想像しては

胸の奥がギューーーーっとなる。

 

かといって、わたしなんかにできることは何一つない。

本当に何にもない。

義母のことについては、長男である義兄(そしてたぶん義兄嫁が生活のサポート)

がキーパーソンとなっているようなので

別居の次男の嫁であるわたしは、一番ペーペーなのだ。

 

義父母とわたしの関係は、ただただ「次男の嫁」というだけで

結婚してからずーっと年に2~3回しか会わなくて、

義母は全く社交的ではないので、会話も弾まない・・・というくらい希薄なので

別に義母はわたしに会いたいとかそんなことは1ミリも思っていないと思う。

(もちろん意地悪されたこともない。でも特別な仲良しでもないという感じ)

わたしが一方的にずっと片思いしてきただけ・・・みたいな、そんな関係だ。

つまり、「仲良しな嫁姑」へのあこがれみたいな。

 

そんな立ち位置のわたしなので、ひとりでお見舞いに行くこともできない。

母が闘病していたときも、父が闘病していたときも、

いつもいつもできるだけのことをしてあげたいと励まし続けた。

身の回りの世話はもちろんだけど、そうやって

思うように治療の効果が出ない、回復が思わしくない中で、

心が折れてしまわないように、毎日病室へ通い、笑顔をたくさん見せて、

たくさん話を聞いて

あっけらかんと「わたしがいるから大丈夫」と手を握って安心させることが

自分の役割だったから。

 

今思えば、そうやって一番近くにいて

心の支えになれることのほうがずっとよかった・・・。

遠くから何にもできずに祈るだけのこの立場よりもずっとずっと。

 

いや、行けばいいじゃんと言われるかもだけど

義母とは1対1のおつきあいをしたこともないし、

また義兄嫁(つまり兄嫁)のことも頭をよぎるし・・・。

(兄嫁さしおいて出しゃばるのはまずい、みたいな)

 

そして、何よりも問題なのは夫がお見舞いに行かないことなのだ!

そう。夫がお見舞いに行くならついていきたいのに。

 

これは本当に疑問なのだけど・・・

わたしは義母が入院してから何度か「お義母その後どう?」と夫に尋ねていた。

 

けれど、信じられないことにそのたびに「さあ?」という返事が返ってきていたのだ。

「オレに聞かれても・・・」と。

いや、息子だろうに。キーパーソンはお義兄さんかもだけど、

あなたも息子だろうに。

大病を患っている母親のことを「さあ?」ってどういうこと?と、意味不明だった。

 

手術が終わった後に、コロナ規制も緩和されて短時間の面会ならOKとなったらしいのに

夫はお見舞いに行こうとしなかった。

 

行かない理由を夫は「手術したばっかりの姿を見られたくないだろうし」と言うけれど

それは結局、言い訳で、本当は自分が会いたくないのだろうと思う。

嫌い、とか面倒、とかじゃなくて

会いに行って、母親になんと声を掛けたらいいのかわからないから、が本音だろう。

病室で、やつれた母親を前にして間が持たないのだろうと思う。

だから、「誰にも会いたくないだろう」などと、義母も気持ちを勝手に決めて

会いに行かない理由にしているのだと思う。

 

何度か義母のことを夫に尋ねても、まるで他人事なので

もう聞いても無駄だと思ってしばらく何にも聞かないでいたら、今日やっと

「年内退院は無理らしい」と教えてくれた。

どうやら、義兄と主治医との間で面談があったようで

それが義兄経由で今日報告されたらしい。

 

息子の結婚式も無理だとハッキリ言われた。

そして義母が行かないなら、義父もいかないだろうから二人とも欠席だと。

 

しょうがない・・・こればっかりはしょうがない・・・。

結婚式のことはいい。

なんとか義母が退院できるようにならないだろうか?

日常生活を送れるようにならないだろうか?

とそればかり考えてしまう。

 

わたしがどれだけ考えてもできることは何にもないし

そして、わたしが考えても病気が良くなるわけでもない。

だから、自分にどうすることもできないことを悩んでも仕方ない。

・・・と、自分に言い聞かせて務めて頭の中を

このことでいっぱいにしてしまわないように自分に言い聞かせている。

 

 

それにしても・・・・母親をほうっておいて平気でいられる人のことが

心配せずにいられることが

わたしにはどうしても理解できない。

親子関係はそれぞれ・・・なのはわかってるけれど

母親が長く生きてくれているなんて、

わたしからしたらどれだけうらやましいことか。

それとも、いることが当たり前すぎて、

それがどれだけ幸せなことか?に気づかないのかな。

 

あんまり引きずってもしょうがないので

「自分の問題ではない」とあえて言い聞かせようと思う。

 

病気平癒の神社とか探していってみようかな。

自分にできること、そのくらいしかないから。