前途多難なスタート。

タイトルは【老犬介護】のこと。

 

腎臓病がじわりじわりと進行しつつある我が家のワンコがどうもよくない。

ペットの病気について語り始めると

どうしてもネガティブで物悲しい話になりがちなので

できるだけそうならないように書こうと思うけれど・・・

 

とうとう皮下輸液の定期投与をやることになった。

腎不全を患っている犬猫のお世話をしている人にはお馴染みの対処療法だと思う。

腎臓病になると体の老廃物を濃縮して排出する機能が著しく低下してしまうため、

身体の中にどんどん毒素が溜まってしまうらしい。

簡単にいうと1度の排尿でほんの少ししか老廃物を排出できなくなるわけ。

だから少しでも多くの水分を摂取させて、

尿量自体を増やすことによって、少しでも多くの老廃物を排出させる・・・

ということが非常に大事らしいのだけど

かと言って動物が口から飲める水分には限界があるので

(人間でも大量の水分が必要な時は点滴に頼るものね)

定期的な輸液を強制的に体の中に入れることで水分摂取をさせる・・・

というのが皮下輸液の目的らしい。

 

決して病気を治療するものではなく、

あくまでも残存している腎臓の機能をサポートしつつ、

身体の負担を減らすための対処療法でしかないけれど、

ネットで調べてみると

この皮下輸液のおかげで腎臓病の進行を年単位で抑えることに成功している犬猫も

多いとわかる。

ある程度進行した腎臓病の犬猫がいずれ必ずお世話になるのが皮下輸液というわけ。

 

うちのワンコが皮下輸液をすることになったのも、

年明けからガクンと食欲がなくなり・・・・

わたしがほとほと疲れ果ててしまったから(泣)

 

も~~~泣けてくるのよ、これが。

息子の離乳食ですら、こんなに苦労したことないワ。

悲しいとかそういうのじゃなくて、

この「食べさせる」ミッションの攻防中には

思わず「は?なんで?」と怒りさえ覚えてしまうことも・・・。

親の介護と重なる感情だと思う、たぶん。

だって毎日の・・・・どころか、1日2回もある闘いだから・・・。

 

 

前記事に書いたような楽しい時間を過ごしたお正月休みだったけれど

実はその裏側では

愛犬との「食べる・食べない」をめぐる攻防が続いていて

わたしはもう疲労困憊・・・。

 

皮下輸液のことは以前からネットで調べて知っていたので

「それをやったら食欲戻るのかなあ・・・」と

お正月休みが明けて、獣医さんに相談。

ワンコの進行具合からみても皮下輸液をやってもいい時期なので

週2~3回のペースで試してみましょう・・・となった。

頻回の通院が難しい飼い主さんは、自宅で自分でやることも多いというこの皮下輸液。

わたしは軟弱な飼い主なので

時間とお金がかかっても「先生お願いします」にしてしまった。

食事と薬を毎日与えるだけでも必死なのに

ここにさらに「ワンコに針を刺す」なんてミッションが加わったら

本当に重圧がすごくて胃に穴が開くと思うから。

幸い、獣医さんがご近所で徒歩で行ける近さなので、通うのも手間ではないし。

 

なんとか少しでも元気を取り戻して、

どこかへ消えてしまった食欲を取り戻せたらいいなあ・・・と願ってる。

 

老犬介護・・・こんな1年の幕開けで

今年が愛犬と過ごす最後の年になってしまうのかもしれないなあ

と毎日ついつい考えてしまう。

 

 

帰省してきた息子にも病気のことは細かく説明して

「これが最後のお正月かも」ということは一応覚悟として伝えておいた。

 

まだまだ別れる日がやってくるという実感はまるでなくて

ただひたすらに毎日「今日は何を食べさせたらいいんだろう」という

目の前の食事のことで頭がいっぱいな状態だけれど

 

時間と手間を惜しまず

後悔をできるだけ少なくその日を迎えられるように

大切に大切に「わが子」との時間を過ごしていきたいなと思う。