「目に見えないもの」に払うお金。

確か去年、築17年であちこちガタが来ている・・・修繕費がかかると

ぼやく記事を書いた記憶がある。

 

norako-hideaway.hatenablog.com



それは今年もやっぱりやってきた。

「築18年の・・・」である。

 

まずリビングのエアコンを買いかえた。

まあこれは築年数は全く関係ない話なのだけど・・・大きな出費には違いない。

実はエアコン自体は昨年の秋の時点ですでに故障が判明していたけれど

そのまま冬になるので「買い替えは春でいいか」と先延ばしにしていたもの。

(冬の寒さはファンヒーターでしのげたし)

 

以前のエアコンは街の電気屋さんで購入したものだ。

街の電気屋さんで購入するエアコンは大型家電店ほどには割引されないし

取付工事費も普通に取られる。

前のエアコンを購入したときは、

故障から買い替えまでにいろいろ経緯があり・・・半ば成り行きで

義実家ご用達の電気屋さんにお願いすることになったのだけど

7月の繁盛期。大型家電店なら1~2週間は待たされたはずのエアコン購入が

電気屋さんはその時、

電話1本で夜の8時にもかかわらず我が家にかけて付けてくれて商談、

翌日午前中には取り付けてくれるという超スピード対応だった。

このときは大げさでなく「これが電気屋さんの魅力というやつか!」と感動した。

 

 

このたった1台のエアコン購入のおかげといったら言い過ぎかもだけれど

昨年屋根の上のアンテナが壊れたときにも(過去記事)

「なんかテレビが映らないんですけど、原因わからなくて~」と

相談することができた。

最初にエアコンを購入したときよりも、むしろこのアンテナ故障のときに

「とりあえずなんでも相談に乗ってくれる電気屋さんとパイプを持っておくのは大事」

ということをヒシヒシ感じたので、今回のエアコン買い替えも

余り迷うことなくそのまま電気屋さんにお願いした。

 

そして、運の悪いことに・・・・

エアコンを買い替えたほんの数日後に、

今度はお風呂のシャワー水栓から水漏れが発覚した。

当初、屋外の電気温水器からの水漏れだったので

「電気温水器=電化製品」ということで、これも電気屋さんに相談してみた。

 

すると、電気屋さんがメーカーの人を呼んでくれたりなど

ここでも電気屋さんは親身に対応してくれたのだけど

結果的に原因が温水器ではないことが分かると、

今度は知り合いの水道屋さんを紹介してくれた。

 

おそらく街の電気屋さんと街の水道屋さんというのは新築・リフォーム工事などで

仕事上の協力関係にあるのだろう。

 

 

わたしは特に相見積もりをするでもなく・・・というか

「いくらかかりますか?」などの確認もなく(笑)

ストレートに紹介された水道屋さんに全面的に修理をお願いした。

 

見積すら求めなかったのは・・・

どうせ直さないと使えないもの&ほかに頼むアテもないのだから

修理代を聞いてもしょうがないと思ったし、

信頼してさんざんお世話になっている電気屋さんが紹介してくれる水道屋さんだから、

ぼったくられるなんてことはないという謎の信頼感があったからだ。

 

 

そして何より、

 

「わずかな金額の違いを気にして他の業者を探したり価格比較するという労力が

もはやこの上なくめんどくさい」

 

と強く感じたから。

 

ハッキリ言って、今は以前のようなお金の苦労がない。

・・・というと、なんかちょっと大きく言いすぎな感あるけれど

住宅ローンも、息子への仕送りも、学費の支払いもすべて終わった。

一方で夫の年収は、年齢的にも・・・家計が一番苦しかった時期より上がっている。

そして現在は夫婦二人暮らし。

節約していないのは食費くらいで、あとは特に無駄遣いもなく

お出かけもほとんどしないし、わたしの普段の生活はいたって質素なものだと思う。

だから、必死で節約しなくても毎月それなりにお金が「残る」。

先取貯蓄!と躍起になっていたかつての自分はどこへやら・・・だ。

(そもそもこのブログ、もともとは家計ブログだったのにね・笑)

 

経済的なゆとりは思考のゆとりにもつながるんだなと感じる。

そしてもうひとつ

これは確実に年齢のせいだと思うけれど、

「少々割高でも安心と信頼がついてきて丸投げできるならそっちがいい」

という、目先の安さよりも自分がいかに楽できるか?を優先したいという気持ちが

ここ数年、ものすごく強くなってきた。

 

つまり、「目に見えないもの」に対するお金。

激安ショップとの金額差の中に、

「考えなくていい」「全部お任せできる」という

自分の思考の負担を楽にしてくれる要素が入っているなら

そこには躊躇なくお金払いますよ、という・・・最近はそういう価値観になっている。

 

「商品」を買って済むだけの買い物ならいいけれど、

「修理」など、「人」が介入することになる買い物については

あちこち比較検討するのがものすごく煩わしいし、

金額より「信頼感」を何より優先したい。

 

まあそれでも・・・

お風呂のシャワー水栓を、見積を取ることもなく、

「いくらくらいですか?」と事前に尋ねることすらなく、

「お願いします」と二つ返事で依頼したときには

さすがに我ながらすごいなと思ったけどね(笑)

けれど、「ほかの業者に頼んだらもっと安くなるかもしれない」という発想には

めんどくささのほうが先だって至らなかったのだ。

 

そして、工事が終わったときには

「今後あちこち水回りが劣化してくると思うので、そのときにはまたお願いします」

と、水道屋さんにはハッキリ伝えた。

 

トイレや洗面所、水回りはたぶん数年以内にはリフォームが必要になると思うけれど

おそらくわたしは相見積を取ることはなく、

迷わず今回お世話になった水道屋さんに依頼すると思う。

 

 

それだけ・・・・歳をとったんだろうなーと思う(笑)

 

そして、歳をとるとこういう気持ちになる人が多いから

街の電気屋さんはなくならないのだろう。

 

 

我が家、次に壊れそうなのは洗濯機だけど

おそらくこれも電気屋さんで買うと思う。

だって本当に至れり尽くせりでラクなんだもの。