避けられないこと。

本当に突然のことで、あれこれ考える暇もないうちに

うちの愛犬が昨日手術となってしまった。

「念のため」という軽い確認のつもりで受けた検査から

お腹の中に腫瘍が発見されたため、「今から手術しましょう」という

スピード展開になってしまった。

 

今14歳。

もう何があってもおかしくない年齢で、

あと何年一緒にいられるだろう?・・・・と、

特にこのごろはついしんみり考えてしまうことも多く

 

そのたびに「やめやめ!よけいなことを考えるのはやめよう!」と

自分の頭に浮かぶ悪い想像を打ち消してきたけれど

やっぱり近い将来その日はくるのだ・・・と再確認させられた。

 

獣医さんとは子犬のときからのお付き合い。

そして約3年前に心機能の低下から、薬を常用するようになって以来は

毎月ずっと通い続けていることもあってか、いろいろと親身に話もしてもらえる。

 

今後起こりうることや、余命の話、

あれこれと細かいところまで一通り、時間をかけて説明してもらい

手術中の立ち会いも奨励している方なので、もずっとそばで立ち会わせてくれたし

麻酔から目が覚めるときも「傍にいてあげて」と言ってくれたので

ずっと付き添うことができた。

つくづく、本当にいい先生と出会えてよかったと心の中で感謝。

 

病理検査の結果はまだだけれど、悪性の場合はあと半年らしい。

心臓も既に悪くなっているし、腎機能が低下していることも今回の検査でわかったので

いずれにしても現実は厳しい。

 

獣医さんから言われたことは

 

「動物と一緒に暮らす以上、これはもう絶対に避けようのない事。

あちこち悪いところが出てくるということは、

それだけ長生きさせてあげたということ。

いつか必ずくること。

NORAKOさんは〇ちゃんをこの年齢まで健康優良児で過ごさせてあげたのだから

それは本当に素晴らしいことだよ。あとはできるだけ痛みや苦痛のないように

穏やかに過ごさせてあげることを目指したらいい。」

 

というようなことを(ほかにも心に響くことをいろいろ)

決して神妙な顔ではなく、ニコニコと前向きな笑顔で獣医さんは話してくれて

なんだかそれで、わたしの動揺した気持ちも落ち付くことができた。

獣医さん自身、4頭の犬(いろんな犬種)の飼い主でもある愛犬家なので

当然、”わが子”を何頭も看取ってきたのだろうと思う。

だからこそ、その言葉にはとても説得力と重みがあった。

 

今まだ愛犬は入院中。

お気に入りの日の当たる場所にもいない、ベッドにもいない、

わたしのあとをついてくることもない。

 

そう遠くないうちに、本当にこんな毎日が来るのか・・・と

まだ信じられない気持ちだけれど、

少しずつ心の準備をしていこうと思う。

 

そしておそらくわたしはもう二度と犬を持たないと思う。

それは「ペットロス」という感情的なことが理由ではなくて

自分の年齢を考えると、

ここから先また15年・・・またはもっと長い年数

新たな犬を迎えることに責任を持てる自信がないから・・・というのが一番の理由。

 

 

昨日は手術に立ち会ったあと、夕方にはまた面会にも行ってきた。

今朝も、もちろん面会に行く予定。

昨日よりも回復しているといいな。