弱音と疲労。

疲れてるなーと思う。

老犬の看護に。

 

先日、英検を受験して来た。

犬の体調が悪かったらドタキャンするつもりだったけれど

なんとか安定を保っていたので。

でも、試験中にすらふと犬のことを思い出して「大丈夫かな」と

思ってしまってる自分はかなりヤバイと思った。

頭の中がそのことで全部支配されちゃってる。

よくない。よくない。

 

で、英検は無事に受験できてよかったのだけど

その日の夜に、犬が倒れた・・・。

 

トイレで排便したあとによろよろバタンと倒れてしまい、

2~3度立とうとしてもがいた後に、自然と「ふせ」の姿勢になり

その姿勢のまま30分近くずっと動かずにウトウトした状態でいた。

 

実は倒れたのはこれが2回目で・・・1回目(3か月くらい前だけど)のときに

「倒れた時は手を出さず様子を見て、できれば動画を撮って」と

獣医さんから言われていたので、2回目の失神となると

私の方も結構冷静で、スマホで撮影しながらじっと愛犬を見守っていた。

(ちなみに診察の結果、原因は排便で長くいきんだことにより、一時的に脳が酸欠状態になったのだろうということですぐに命に直結するものではないそうで安堵)

 

そのときの自分が驚くほど冷静で・・・

「まさかこのまま死んじゃうのかな。
でもそうだとしても苦しまずに逝けるならこのほうがいいのかも」

などと、不謹慎な考えが一瞬頭をよぎってしまっていた。

 

今は、ご飯を食べさせるにも苦労する毎日で・・・。

朝ごはんと朝の投薬を無事に果たしたらやっと自分の1日が始まる!という

明るい気持ちになれて、

それが夜になると、今度は「食べさせて、薬を飲ませないと1日が終わらない」

という気持ちになる。

 

「食べさせる・飲ませる」これだけしか自分の頭の中にはないのか?と

自分で自分のことが嫌になったり。

 

とにかく毎日が必死すぎてときどき苦しくなってしまう。

かわいくて、愛おしくてたまらないのだけど

同時に心身ともに疲弊していく。

老親の世話をするのとものすごく近いものがある気がする。

 

これはある日の朝食の様子。

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以前は喜んで食べたものを今はほとんど食べないうえに、毎日食欲も、食の好みも

変わるので「今日は何を食べてくれるだろう?」と考えながら

あれもダメ、これも拒否・・・を繰り返すと調理台の上がこんなことになる。

これが毎食・・・・だ。

(ちなみにドッグフードは真っ先に食べなくなったのでもはや頼れない)

 

そして、ここに並べられた食材はどれひとつ食べなかった・・・(涙)

 

毎日・・・・・わたし何と闘ってるんだろう?

 

愛犬のために何でもしてあげたいし、

実際、出来うる限りのことをしているつもり。

 

食事だけではない。 

お正月明けから、わたしは夜はリビングの毎晩ソファで寝るようになった。

(犬はそのソファのとなりにベッドを置いて寝ている)

夜中の体調不良にすぐ対応できるようにするためだ。

たぶん、この先看取りの日までずっとソファで眠る生活になると思う。

幸いなことに、12月にソファを新品に買い替えたばかりで

そのソファの寝心地がとてもいいので、身体が痛くなるなどの問題はない。

 

こんな毎日なので・・・

ときどき、言いようもなく落ち込んだ気持ちになる。

 

努めて、老犬介護だけに心を支配されないように

あくまでもそれは「自分の生活の一部に過ぎない」というスタンスでいるようにと

自分に言い聞かせていて、なるべく普通の生活を送ろうとしているけれど

 

つらいなあ。やっぱり。

何がつらいって、一言で難しいのだけど・・・

正直に言うと、

「余命がそんなに多くはないことが悲しい」という気持ちと

毎日看護に明け暮れる日が単純につらい、
(ほかのことを考えられないとか、自由がないとか)

と言う気持ちも、時々湧き上がってきてしまう。

かといって、この毎日が終わる時は愛犬と別れる日なのでそれは考えたくない。

など、もはや頭の中はぐちゃぐちゃだ。

 「疲れてる」と「淋しい」の感情を行ったり来たりしている感じかも。

 

多頭飼いの良さもふっと頭をよぎったりする。

こんなとき、若くて健康なもう一匹の家族がいたら、

それだけでもずいぶんと元気づけられるのだろうなーと。

そして一方を看取ったときにも、もう一匹が傍にいてくれるから

悲しみや落ち込みも緩和されるのかな・・・など。

 

・・・なあんて、ちょこっと思うだけでもちろん別の子を迎え入れる気はない。

たぶん・・・・いや、もう一生ないと決めている。

 

こんなつらい思いをするのは最初で最後にしたいし、

今と同じ努力を別の子に注ぐなんてもう絶対無理だという確信があるから。

 

そして、だからこそ最後の最後まで

精いっぱい、できるかぎりの愛情を注いで

苦しいことを最小限にして、残り少ないであろう日々を過ごさせてあげたい。

 

 

なんだか支離滅裂ですね。

ちょっとガス抜きしたかっただけなのです、お許しを。