衝撃の朝。

月・木・土。。。。が、父のところへ通う曜日だ。

そして今日は木曜日。

なので、いつもどおり朝8:30ごろに父を訪ねた。

 

いつもなら、リビングのソファにだらしなく座って、テレビを見ている時間なのに

今朝は玄関を入った瞬間に、家の中がシーンとしているのがわかった。

 

たまに、ソファで座ったたまま寝てしまっていることもあるけれど、

それでもテレビはついている。

しかし、今朝はテレビも完全に消されて無音だった。

 

もしや、体調が悪いのかな?と思い、

父が寝室にしている、リビングの隣の和室を覗いてみたところ、

ベッドの上に父の姿がない。

そして、据え置きの酸素濃縮器のスイッチもOFFになっている。(稼働してない)

 

あれ?おかしいな・・・?と思って、玄関をもう一度確認してみると

いつもそこにあるはずの、外出用の酸素ボンベカートがなかった。

そこでピンときた。

 

ああ・・・・散歩に行ってるのか。珍しいなこんな時間から。

 

そんな時間に散歩に行くのはこれまでになかったことだけど、

6月上旬に兄弟と一緒に旅行に行くことが決まったばかりのタイミングだったし、

そのためにちょっとはりきって体力をつけようとしているのかと思い

特に疑問にすら思わなかった。

 

まあそんなに体力もないはずだから、10分もすれば戻ってくるだろう・・・と

思いながら、わたしは自宅で洗濯してきた父の着替えやタオル類を

いつもどおり収納場所にしまったりなど、片づけをすることにした。

 

そして、洗面所にタオルを収納して、父の洋服をタンスにしまおうと、

もう一度父の寝室を開けた瞬間だった。

 

なんと、ベッドの中に父がいるではないか・・・!!!

 

 

 

 

・・・・・死んでる・・・・?!

 

 

と、本気で思ってしまう。

いや、思った。

全身の血の気が引くとはこのこと。

 

ちなみに、最初のほうで「寝室を覗いたら父の姿がなかった」と書いているのに

どうして次に入ったときには父がいたのか????と

疑問に思った人も多いと思うのだけど(汗)

 

これは部屋の間取り上の話なのだけど、実は父の寝室には2つ出入り口がある

たぶん、言葉では状況が理解しにくいと思うので絵にするとこんな感じ(笑)

 

 

 

わたしが最初に父を覗いたのが①のリビング側からだった。

パっと見たら、空の枕と丸まった布団しか目に入らなかったので、もうそれだけで

「あ、いない!」と思い込んでしまったわけ。

 

ところが、洗濯済みの洋服をしまおうと2回目・・・②廊下側から寝室に入った瞬間、

なんと自分の視界に、180度回転した状態で頭が半分落ち、

口を開いた状態でしかも本当にこんなバンザイのように両手をあげた状態の

父の姿が飛び込んできたわけ。

 

実は父の寝室には「窓」がない。廊下やリビングからのうっすら明るさが入る程度

なので寝室は昼間でも電気をつけないと暗いまま。

 

そんな暗がりに続くふすまを開けた瞬間に、

廊下から差し込むわずかな明るさに陰影をつけられた

しわしわな老人の顔が飛び込んでくるなんていう絵図は

 

 

もう完全にホラーだよ。

 

 

 

「お、おとうさん・・・?」

と本気でガクガク震えながら、2度ほど声をかけると・・・

 

動いた!

 

そう、生きてた。

まあ、生きてたからこんなふうにブログに書けているわけだけど(笑)

その時は本当に、「ああ・・・生きてた」って安堵した。

 

ちなみに、酸素ボンベのカートが玄関にないので散歩に出たと思ったわたしだったけど

そのカートは、いつもとは違う場所に置いてあっただけだった。

 

それから、酸素濃縮器がOFFになっていたのも

「散歩に出かけてるから切ってあった」のでなくて、

単純に、父が夜寝る前にわざわざ切っただけだったと状況から察した。

 

わたしには「このごろはちゃんと寝るときも酸素を吸っている」

だなんて言ってたくせにね。

娘がガミガミいうから、ウソついていたのだろう。

今朝のことで、「寝るときには酸素を吸ってない」という父の酸素サボリが

わたしにバレることになったわけだけど、

そこを細かく注意するとまた父との関係が悪くなるので、もう言うつもりはない。。。

 

 

・・・と、これだけだったら笑い話で終わる話なのだけど、

残念ながらそうはならず・・・ここからまだ話は続きます。

長くなるのでいったん区切ります。