ともだち。その2。

昨日、お嫁さんと孫娘と花見ランチに行ってきた。

花見と言ってもまだようやく3分咲きくらいだったので、花のついている枝を探して

歩くようなものだったけれど、

1歳になった孫娘は今、その小さな頭で、目から耳から入る情報を

めまぐるしく吸収して、言葉通り「日に日に」多くのことを覚えている。

 

 

うちの息子が1歳になったばかりのころって、もっとチャランポラン

言葉自体ものすごく遅かったし、

なんか本当に本能だけで生きてる感じで(笑)

まったく知恵らしい知恵は感じた瞬間がなかったのだけど

孫娘は脳の成長がものすごい。

 

お嫁さんいわく「どうやらモノには名前があるということがわかってきたらしい」

とのことで

幼児向けの学習ずかんを開いて、「トマトは?にんじんは?」と聞くと、

ちゃんと正解の写真を指さすのだ。

おかあさんといっしょ」とか「いないいないばあ」に出てくる

キャラクターの名前も覚えたし、ぬいぐるみの名前も覚えたので言えば取ってくる。

まだついこの間1歳になったばかりなのに。

 

「ちょっと、この子は天才なんじゃない?」

 

とわたし。するとお嫁さんがすかさずわたしに

 

「ですよね!天才ですよね?わたしもこの子は天才だと思います!」

 

と熱く同意。そして二人で「天才だ、神童だ」とはしゃいで笑った。

(※大丈夫です。他人には聞かせられない会話だとお互いわかってやってますw)

 

ともだちみたいな嫁姑なんてありえないと思っていたわたしだけれど、

ふと、彼女を見て思い出したことがある。

 

わたしが結婚する前のこと、わたしには25歳年上の「友達」がいたじゃないかと。

仕事の後に毎晩通っていた市民プールで仲良くなった泳ぎ仲間。

気さくで明るくて、かっこよくて、大好きだった。

何か月もお互いの名前も知らないままに一緒に泳いでいたけれど、

ある時お互いの自己紹介をしたところ、

なんと私の中学時代の同級生男子の母親だったことがわかった。

とても珍しい苗字だったので、「え?もしや?」と尋ねたらそうだった。

名前を教え合ったあとに、さらに仲良くなり

泳いだ後に一緒にご飯を食べに行ったり、

夜、彼女の自宅へ遊びに行って一緒に飲んだりするほどに。

(当時ご主人が単身赴任、子供2人も家を出ていたので彼女は一人暮らしだった)

 

彼女はわたしの母親より年上だった。

それもあって、自分の母親にはこの歳の差友達の関係が

奇妙に映るんじゃないか?と思えたので

細かい説明はせずに「友達とご飯食べてくる」とごまかしていたっけ。

 

一体何を話していたのか今ではさっぱり思い出せないけれど

でも大好きだった。楽しかった。歳の差なんて全然気にせず遊んでいた。

イメージ的には野際陽子さんみたいな人。

とにかくポジティブなエネルギーがたくさんあふれている人だった。

そして付き合い続けるうちに、ついには中学時代はほとんど話したこともなかった

彼女の息子(同級生)と3人でカラオケに行ったりするほどに。

 

当時はすでに今の夫と婚約していたけれど

短絡的にも、

「もしも、この同級生と結婚したら、彼女が義母になるんでしょ?彼女がお姑さんになってくれるなら彼と結婚してもいいかもw」

と思わず考えてしまったっけ。

 

わたしが結婚して県外に引っ越した後も、

しばらくは帰省してくるtたびに連絡を取って、彼女とご飯を食べたりしていた。

さすがに息子が生まれた後はなかなかそうもいかず・・・

そこからいつしか自然消滅してしまったけれど

でも、それだけの年の差があってもほんの2~3年の間ではあったけれど

友達…という関係は確かにあった。

 

お嫁さんはわたしのことを「一緒にいて居心地がいい」と言ってくれる。

ずーーーっと忘れていたけれど、

わたしの25歳年上の友達も確かにそんな人だったなと思い出した。

だから、もしかしたら当時の私と同じ感覚なのかもしれない。

 

今、節子さん(実名)はどうしているだろうなあ。

 

単純計算で81歳か・・・。

 

まだ元気でハツラツと暮らしていてくれますように。