Everything Happens for a Reason.

Everything Happens for a Reason.

 

わたしが好きな言葉。

 

起こる事にはすべて意味がある。

 

これは自分が50代半ばになって、これから迎える人生よりも

振り返る人生の分量の方が多くなったから、ヒシヒシ感じていること。

 

人生には、そのときそのとき

自分が望んだはずのものが手に入らなかったり、

期待した結果が得られなくて、激しく気落ちする瞬間もある。

悲しい経験をたくさんすることもある。

 

でも、後になって振り返ってみるとたいていのことには意味があって

「ああ、あれがあったから今があるんだな」

と思えてくるのだ。

 

自分は家にお金がなくて大学へは行けなかった。

そのときは悲しかったけれど、今振り返れば大学へ行かなかったから

今の夫と出会えたし、今の家庭を築くことができたんだと思うから

何ひとつは後悔はない。

 

母が早くに亡くなってしまったことも、身を削られるほどの悲しみだったけれど

あれがあったから、わたしは30そこそこで強くなったと思う。

今、SNSで介護で苦労されている同世代の人の投稿を見ると

年老いて介護が必要になっていく母を

知らずに済んだのは、自分にはよかったのかな・・・とすら思う。

 

人間関係で何度も何度も躓いてきた。

自分は人から嫌われる人間なんじゃないか?と

自己肯定感どん底だったこともあるけれど

今、お嫁さんに好いてもらえる幸せな姑でいられるから、無駄ではなかった。

 

息子にいたっては・・・・

決して第一希望の大学ではなかった。決して第一希望の就職先ではなかった。

でも、ものすごく充実した大学生活を送ることができて、

就職先ではとても気の合う同期、信頼できる上司、いい人ばかりの職場環境に

恵まれているみたいで、「不満はひとつもない」そうで

とても気持ちよく働いている。

 

そして何より、大学にしても就職にしても、

そのどちらが欠けていたとしても、今の幸せな結婚には至らなかったという事実。

 

だから、いいことも、うまくいかないことも、

人生で起こるすべてのことにはちゃんと意味があって

すべてその先の人生に繋がっているのだと思う。

 

必要のないピースはひとつもない。

 

試練は必ず成長の糧となるし、また自分を見つめなおす学習の場になる。

それは、決して本で学ぶことはできない貴重な生きた経験。

その先に待っている幸せは頑張った自分へのご褒美。

 

今日、ネット友達のお子さんが大学に合格したと聞いた。

なんだかもう、無性にうれしくて自分までわあっ!と心臓が高鳴った。

うまくかみ合わないことも多かったようで、苦しむ様子を遠くから見ていたから。

 

苦しんだ経験にはやっぱり意味があって

ちゃんと将来へ繋がっている。

その最中には、自分が底なし沼から抜け出せないように思えて、

前向きになるなんてできないかもしれないけれど。

けれど、たいていのことは後から振り返ったときに

「あの試練を乗り越えたからこそ成長できた」って自分の財産になっている。

 

わたしなんかが偉そうに言うことじゃないけれど、

ついうれしかったので語りたくなっちゃった。

 

なんか素敵だよね。

若い旅立ちはキラキラに満ちている。

 

巣立ちの春ですね。