やはり子は親を映す鏡。

子どもを見れば親がわかるっていうのは、本当だなとこの頃改めて思う。

人間、まあまあ身勝手なもので

それが都合の悪い事実であれば否定したくなるし、

自分にとってうれしいことであれば、そうだよねと肯定したくなる。

もって生まれた性質や環境もあれど

やっぱり似るんだなーと思う。

 

自分を顧みてつくづく思う。

自分の内面を客観的に見た時に、「ここは長所だな」と思うところは

(自分で自分を褒めるみたいになり、こっぱずかしいので言わないが)

ほぼ母親からもらっていると感じる。

母親の背中から教えてもらったこと、見て学んだこと

母親の姿を見て、それが自分が生きていく上での自分の常識になった。

で、それらはだいたい人間関係を円滑にして、人に好印象を与えてきたと思う。

 

ざっくりいえば、基本的に平和主義なところだと思う。

 

一方、父親から受け継いだものも多くある。

一筋縄ではいかない父親で、

私達は振り回されて心が傷だらけになるときのほうが多かったので

「反面教師」にするつもりが、実は自分の中にしっかりその片鱗はある。

認めたくないけれど、父親に見たイヤな部分がちゃんと自分の中にもある。

 

まず、わたしのプライドの高さ。

人には悟られないようにしているけれど、ものすごく気位が高い。

だから自分のプライドが傷つけられることに対して過敏に反応する。

怒りの感情が湧く。(でも表には出さないよ)

父とは違って表に出さずに隠すことができているだけで、

(父は自分のプライドを傷つける物や人に対してあからさまに怒ったり、貶したりする
人だった)

ドロドロしているのは自分で認めているし、あー父と同じだわ・・・と思う。

自分のプライドが傷つけられるものには近づきたくないし、

見たくない。聞きたくない。そんなダークな感情を実は持ってる。

 

負けず嫌い。これも父から受け継いだものだ。

だいたいプライドの高さと負けず嫌いってセットだと思う。だからこれも納得。

こういう感情は、付き合い方次第で人生をポジティブにもネガティブにもする。

若い頃は本当にうまく使えなかったと思う。

人と自分を比べることに使っていたから、人と比べて勝手に優越感を感じたり

届かないと思うと、勝手にイライラしたり・・・

イライラする自分を情けなく思い自己嫌悪したり・・・・で

安っぽい感情に支配されてたと思う。

 

皮肉なことに・・・友達付き合いというものがなくなった今は、

比べる相手もいなくなったので(笑)

今は自分を向上させることに仕えている気がする。

「自分に負けたくない」っていうやつ。(かっこよく言い過ぎ)

こんなことからも・・・

自分は友達との交流がない方が負の感情を持たずにいられて

精神安定してていいのかも?と思ったりする。

 

逆に言えば、こういう性格だから

人付き合いで(相手には悪気がないのに)勝手にくたびれてしまうことが多く、

うまくいかなかったのかもしれないなあ。

 

そして、今は息子を見ていて「自分そっくりだな」って思うよ本当に。

自分のいいところも悪いところも、ちゃんと受け継いでると思う・・・

 

子育てはほぼわたし一人で手をかけたところがあるけれど、

息子は夫から受け継いでいるものも実は大きい。これは本当に大きいと思ってる。

本人はたぶん気が付いていないけれど。

 

それは「いつも機嫌がいい」「不平不満を言わない」ところ。

これって、意識してできることじゃない。でも息子は子供のころからずっと、

「いつも機嫌のいい」子供だったなと思う。

小中高校生まで、ずっとハードモードな生活だったけれど文句を言ったことがないし。

 

夫のDNAのおかげなのか?

それとも親が不平不満を言わないのを見て育ったから・・・という環境のせいなのか?

わからないけれど

 

たぶん、いわゆる「情緒が安定している」子だったのだと思う。

 

またお嫁さんは、「叱られた記憶がない」というお母様に育てられたその言葉のとおり

柔らかさと優しさに満ちている。

彼女を紹介されてすぐに「なんて愛らしい子だろう」と思ったけれど

お母様に会い、何度も話すうちに「こんな素敵なお母様だからだ!」

とすぐに腑に落ちた。

 

やっぱり、親子って似るのよ。

面白いなと思う。

 

そして、幼い孫娘は両親から何を受け継いでどんな影響を受けて育つのやら。

 

興味津々である。