それぞれの母の想い・・・。

前記事でも書いた通り、ようやく息子夫婦が自宅アパートへ帰って行った。

わたしは久しぶりの静寂と自分時間を手に入れた。

 

昨日は、帰宅する前に息子夫婦+赤子+わたし・・・・で、

夫の職場へあいさつに寄った。

 

夫だけが、出産した日に面会したきり、1度も孫娘と会えていなかったので

このままアパートに帰してしまうのもどうなのかな・・・と思い、

わたしから息子夫婦に「帰る前におじいちゃんに会わせてあげてほしい」

とお願いしたところ

快く了承してくれて、夫の職場へ寄ることとなったのだ。

 

兄弟で会社経営してるので、息子もちょうど

「伯父さんに出産祝いのお礼も直接言いたいし」という気持ちだったようで

行ってよかった。

義兄夫婦にも、初めて孫娘をお披露目することができた。

ついでに、私たち夫婦+息子夫婦+赤子・・・の三世代5人で

家族写真を撮ってもらい、とてもいい記念になった!

 

まだ首の座らない小さな孫娘を、おっかなびっくり不器用に抱いて、

目じりにいっぱいしわを寄せた夫の柔和な顔は、

何年もみたことがないくらいうれしそうだった。

やっぱりカワイイんだろうなあ~。

 

それから職場をあとにして、わたしは息子夫婦とともにアパートへ。

荷物を軽く片づけたり、赤子の授乳を済ませたあとは

息子夫婦を、息抜きと称してひさしぶりの二人きりのランチへと送り出して

わたしは生後1か月にして、初めて孫娘と二人きりで過ごすことに。

 

義母に何の抵抗感もなく、娘を任せてくれるお嫁さんには

ありがとうの気持ちでいっぱいだ。

この日のために、

2~3日前から冷凍作り置きおかずを6品ほど作って

サプライズで持参したけれど、これもお嫁さん本当に心から喜んでくれて

「甘えさせてもらえるなら・・・また作って欲しいです」と言われ

さらに「もしお願いできるなら、日曜日また来てもらえると助かります」と

2度目のヘルプも直々にお願いされたので

これは本当にうれしかったし、また行くことに・・・!

(おかずもまた作って持っていく予定)

 

ところで・・・

 

以前も書いたと思うけれど、息子夫婦は普段の赤子の様子を

毎日写真シェアアプリにUPしてくれている。

 

退院後、わたしは孫娘に2回しか会えていないし

毎日その日の写真がUPされるのをとても楽しみにしていた。

で、使ったことのある人にはわかる話だけれど、

 

写真シェアアプリって、シェアしているメンバー(たいていは家族)が

いつ閲覧したか?の履歴が残る仕様になっている。

わたしはUPされるとすぐにチェックしちゃっていたのだけど・・・

お嫁さんのお母様は、ほぼ24時間に1回くらいしかチェックしていないのが

その履歴でよくわかった。

 

そりゃそうですよね。毎日、赤子と一緒に暮らしているのだから、

写真シェアアプリをいちいち確認するまでもない。

すぐにチェックしてしまう義母と、1日に1回しかチェックしない実母。

そこに

「孫に会えない義母と、24時間、孫と毎日一緒の実母の立場の差」

みたいなものを如実に感じていた。

 

(誤解のないよう・・・。わたしはお母様のことがとてもとても好きです。

本当に優しく温かく、素敵な方だし

あんなお母様だからこそ、お嫁さんはこんなにも愛らしく育ったのだとわかるし

本当にお手本にしたいくらいな方です。)

 

ただただ、

この1か月は、ただシンプルに

「いいなあ」とうらやましかっただけ。

息子もお嫁さんの実家で1日の半分を過ごしていたから、

写真がアプリにUPされるたびに、かわいい顔をスマホで確認して

ニヤニヤしてしまういっぽうで、

「でもこの姿を、”あっち側”では3人で一緒に楽しんでるんだよなあ・・・いいなあ」

と寂しく思うことも多々あった。

 

そんな・・・、わたしがひとり勝手に

ちょっと切ない気持ちにもなる・・・・写真シェアアプリだったのだけど

 

昨日から、変わった。

 

 

画像がUPされると、あちらのお母様がすかさずアクセスするようになった。

(履歴の時間でそれがすぐにわかる)

 

そのすばやさは、この1か月にはなかったものだ。

 

なんなら、わたしより早くチェックしている(笑)

 

その早いチェックに・・・

お母様も、わたしと同じ立場になったんだなーとしみじみ思った。

 

でも、あちらのお母様も寂しさは、

きっとわたしが味わったことのない、また別の大きな空虚感だと思う。

 

わたしの場合は、初めからずーっと、必然的に蚊帳の外だったし、

むしろ息子たち夫婦がアパートに帰ったことで、

お嫁さんとも赤子とも今までよりずっと会いやすくなった。

(孫見たさに、お嫁さんの実家に尋ねていく厚かましさはわたしにはなかった)

 

けれど、お母様の場合は、出産の1か月も前から娘と一緒に暮らしていたわけで

約2か月以上も、久しぶりに娘のために食事や身の回りの世話を焼いて

忙しくも楽しく充実した時間を過ごされていたに違いないと思う。

 

そこへ待望の孫娘まで加わり、

息子も毎日通ってお昼ご飯を作っていただいたりしていたし

この1か月ちょっとは、本当に賑やかに暮らしていたはず。

 

それが、初めからわかっていたこととはいえ、

里帰りが終わり、

娘と孫娘が帰宅してしまい、

それまであった赤子の泣き声も、息子夫婦の笑い声も聞こえなくなり

一気に家の中がシーンとしてしまって

きっと今頃、とてもさみしい思いをされているのではないかなと思う。

それらは・・・わたしには初めから存在しなかった賑やかさなので、

息子家族が帰って行ったことに対する寂しさは皆無だ。

 

あちらのお母様の「孫に会えなくなった寂しさ」が、

アプリのアクセス履歴に感じられて

 

ああ・・・・母親って、切ないなあと思った。

息子の母親も、娘の母親も。

違う立場で、それぞれ違った形の思いを抱えているんだなあと。

 

母親っていうのは、どこまでも愛が深いよね・・・(泣)

 

5月に、我が家に4人+赤子で集まって、食事をする予定があるので、

そのときに、また母親同士でいろいろお話ができるといいな。