パパになった息子。

今日はお嫁さんの出産からの現在までの息子のことを書きたい。

妊娠中から、プレ育メンぶりを発揮していたので

さぞいいパパになるだろうと予想はしていたものの・・・

なんだか、わたしの予想の上の上のほうへ行っている。

 

まず出産の日から。

今どきは陣痛をアプリで管理するらしいのですが

それを息子とお嫁さんの間で共有していて、陣痛が来たら、

その記録が息子のスマホでも確認できる・・・という状態だった。

 

息子はその日の仕事を午前中で切り上げて、午後からは完全に入院待機の体制に。

スマホを握りしめて陣痛間隔を常時チェックし、最終的にお嫁さんから「病院いく」

の連絡がきたのが午前0時すぎのこと。

もともと息子が病院まで連れて行く予定になっていたので、

息子は真夜中に慌ただしく出掛けて行った。

 

分娩はもちろん立ち合い。わたしは二人の言葉からしかその様子を想像するしか

できないけれど、お嫁さんによると「もう完璧なサポートだったんです」とのこと。

ネット情報やYouTubeでさんざん予習していた通りに

ずっと励ましの声をかけつづけ、腰を的確にさすり続け、

無事に出産を終えた時には、当人のお嫁さんよりも息子の方が汗だくになっていて

助産師さんに笑われたらしい(笑)

 

でも、わたしが息子のことをすごすぎる・・・と思ったのはそこから先だ。

息子は分娩のその日から、退院の日までずっとお嫁さんに付き添って

産院に泊まり込んでいた。

もちろん付き添いOKの病院だったからできたことだけど・・・

産まれた当日には、「抱っこが難しい」なんて言っていた息子も

3日目にはもう、おむつ替えからミルク・寝かしつけ、全部マスターしていた。

 

 

入院中は、できるだけ妻を休ませたいから・・・と、特に夜間の泣き&オムツ対応は

ほとんど息子がやっていたらしい。

 

この子は育メンになるなあ・・・・とは思っていたものの、

まさか生まれたその日からやるとは思っていなかったので目を丸くするばかり。

 

正確には、毎日午後3~4時間だけ自宅に帰ってきてお風呂と仮眠をとっており、

その間だけ、お嫁さんのお母様が交代で付き添いに入っていたけれど、

とにかく寝不足に耐えながら頑張っていた。

 

ちなみに、この時点ではまだ「育児休暇」ではなく、

会社で規定されている「妻の出産休暇(5日間)」を利用して泊まり込みをしていた。

 

でも分娩当日から、夫も育児をスタートするって、とてもいいことだと思った。

育児って、お嫁さんが先にスタートして、それを夫に教える・・・みたいな

構図が多いと思うのだけど、息子夫婦の場合、

ふたりが”せーの!”、で同じレベルから一緒にスタートを切ったわけで・・・

すごくいいなあ~と。

この二人が同レベルであるために、初めから父親にとっての育児が

「手伝う」じゃなくて、自分事になってるから。

なので、ものすごく主体性がある。

 

特に息子は、

「入院中に気になる事や疑問をどんどん助産師さんに聞いて教えてもらっておきたい」

と言っていて、細かいことを積極的にいろいろ相談したそう。

 

退院後はどうなったかというと・・・・

平日は仕事があるので、実家でテレワークをしながら

夜の3時間くらいだけお嫁さんの実家へお世話に通い、

金曜日~日曜日までは、お嫁さんの実家に泊まり込んで、

夜間授乳含めて育児している。

 

育休は2か月とることになっているのだけど、

お嫁さんの里帰り終了後(一カ月検診後)・・・からスタートの予定なので

今はちょうど、「妻の出産休暇」と「育休」の谷間の時期にある。

だからまだ平日は仕事しなきゃ…な感じになっている。

(本人いわく、こんなことなら出産直後から育休とればよかったなあと言ってる笑)

 

まあとにかく、めちゃくちゃ育児を頑張っている。

 

わたしが特にうれしかったのは・・・

 

「お母さんは新生児期の育児をひとりでやってたんでしょ?

それ、ありえないでしょ。ふたりいないと絶対無理だって。よくやってたよね?」

 

と息子から、言われたこと。

おおおおおおーーーーーーーー!わかってくれるかーーーー!と思った(笑)

 

そして、もうひとつ。

「それでも新生児の育児は絶対やったほうがいい。やらないなんてもったいない」と。

 

 

こういう言葉は、女性が発してもなかなか男性の耳には届かないと思う。

男性から、男性への啓蒙活動として、友達や後輩に広めていってほしいところ。

友達みんなに、「育児は新生児からやるべし!」と伝える人が増えて

その友達が同じ経験をしてさらに広めて・・・

「新生児から育児するの当たり前」がもっと広まるといいよね。

 

少子化対策って、お金の問題だけじゃないと思うのだ。

いや、むしろ「子供を持つことの幸福感」を

どれほど強く実感できるか・・・というそこじゃないかと思う。

その強い思いが「もうひとり」につながる気がする。

 

ともかく、息子は頑張りすぎなくらいなので

 

いつも

 

「育児は長丁場だから。最初から飛ばし過ぎると体がもたないよ。

休めるときにはきちんと休まないとダメだよ」

 

と、わたしは逆に「がんばりすぎるな」と声掛けをしている。

 

まさかこんな言葉をかけることになるほど・・・とは思いもしなかったけど。

 

 

新米パパの息子が、これからどんな父親になっていくのか楽しみに見守りたいです。