実母の気持ち。

お宮参りとお食い初めの話を少し前にグダグダと書いていた。

 

で、我が家の結論として、

お宮参りは両家の母ふたり+息子夫婦の4人(+赤ちゃん)だけで行くことにして

(夫は半強制的に不参加に仕向けてしまった笑)

そのかわり、お食い初めのときは、夫もちゃんと呼んで両家で…と言う形に。

 

それでいいよね、と息子と話していたのだが

ここへきて予想外のことが。

 

なんと、お嫁さんのお母様が、お食い初めには来ないことになった。

 

お嫁さんがお食い初めの話をしたところ、

お母様はこんな感じのことを言われたそう。

「あなたは〇〇家に嫁いで、〇ちゃん(孫)も〇〇家の子なのだから、
お食い初めをやっていただけるなら、それは〇〇家だけで・・・・。
お母さんがそこへ行くべきでないと思うので遠慮させていただこうと思うよ」

 

「そんなに形式ばったものでもなく、
みんなで食事しましょう・・・っていうだけなので」

と、再度(息子とお嫁さん経由で)誘ってもらったものの・・・

やはり、いえいえそんな・・・と、かたくなに遠慮されてしまったそう。

 

お嫁さんのお母様の言葉に、ふと母のことを思い出した。

 

遠い昔、わたしが息子を出産して実家で新生児育児をしていた最中に

母から言われた言葉を今でも覚えているのだけど、

 

「もしも2人目が出来たら、そのときはもう実家に帰ってきてはだめよ。

あちらのお母様のお世話になりなさい」

 

とハッキリ言われた。

当時は、ええええ?なんでそんなこと言うの?ムリムリムリ!

夫の実家なんて、自分の居場所はどこにもないし

(しかも義兄家族が同居してる家だし!)

どうして実家に帰ってきちゃいけないの?なんで?

と、母の言わんとすることが全く理解できずに、軽くパニックになったし、

二人目を産むことが一気に憂鬱になってしまった。

(まあ実際にはできなかったのだけど・・・)

 

 

母の年齢を超えて姑となった今、あの言葉に込めた母の気持ちがとてもよくわかる。

母は、「実家の母」として娘が嫁ぎ先で大切にされること、

「なんて嫁だ」と思われないように・・・と、すごく考えてくれていた。

里帰り出産で、孫を実家で独占していることに、

実母として申し訳なさを感じていたのだろう。

母のことだから「あちらのご両親がなんと思っていることか・・・」と

ハラハラしていたかもしれない。

考えたら、結婚前から何から何まで・・・

嫁ぎ先のやり方に沿うように、嫁ぎ先が「常識」とすることに従って

嫁の実家が出過ぎたことをしていいことはひとつもないから・・・と

母はとても気を配ってくれていた。

結婚にまつわるさまざまな慣習もすべて、義実家のやり方に従ってくれた。

(ものすごくきっちり慣習を盛り込んだ結婚式だったので)

 

だから、きっとお嫁さんのお母様がお食い初めへの出席を断られたのも、

そういう思いだと思う。

 

 

でも「行きたいけど我慢します」というよりは、

むしろ「行くほうが気疲れしてしまいそうなのでやめておきます」というのも

多少あるかもしれないけどね・・・。

夫が出席・・・となると、会話とかにも気を遣うだろうし・・・。

 

 

わたし自身・・・

社交的ではない夫と・・・・あちらのお母様の間に立って

どちらにも気を遣うことになりそうだなあ・・・と思っていたので

(なんなら、夫ほったらかしでお母様と話していたいくらいだし・・・笑)

その心配がなくなったことに、少しだけほっとしている。

 

 

でもわたしは「孫はお嫁さんの実家になつくよね・・・」と思いがちなのに対して

お嫁さんのお母様は「〇〇家に嫁いだのだから」と一歩引いてくれている事実・・・

 

母の思いっていうのは、嫁母も、姑も、とても複雑だなあ・・・と改めて思う。

 

とりあえず、お宮参りはご一緒できるので

そのときに、久しぶりにいろいろとたくさんお話できたらいいなあ。