やっぱり孫のそれ。

昨日の午後、突然息子がやってきた。

 

「あれ?どうしたの?来ないんじゃなかったの?」

 

と、わたし。

 

実はこの日、お嫁さんの妊婦検診があって夫婦で行く予定だと聞いていた。

出産するクリニックへ車で行くのに、実家を通過するのだが

「特に用事ないし寄らないから」と、息子からは聞いていたのだ。

その息子が来たので「あれ?」となった。

 

「うん、そのつもりだったんだけどね。A美がお母さんに報告していきたいっていうから寄ったんだ」

 

と息子。息子から遅れて玄関にお嫁さんがニコニコして立っていた。

入って、入って、とリビングの中に呼び寄せてお茶を出す。

それから、お嫁さんがあれこれその日のエコーの話などしてくれた。

ずっと逆子だったので心配していたのだけど、

それも今回の検診で治っていたようで、よかったねえ~~など。

 

普通なら、義実家なんて用事がなければ通過したい場所じゃないのかと思うのに

お嫁さんには、自分の実家と義実家の垣根がないように見える。

「どっちも同じくらい大事」というのが空気感で伝わってくる。

でも仰々しくもなく、ナチュラルにすぅ~っと入り込んでくるので

こちらも構える必要がなくて居心地がいい。

 

「わたし、入院するときには大好きなお菓子をたくさん持っていくって決めてるんです!陣痛が来るたびにひとつ好きなお菓子を食べていいことにしたら、きっと頑張れる気がして(笑)だから、リュックにたくさんお菓子詰めて行きます!」

 

と、両手でこぶしを作って、「がんばります」のポーズをとって笑った。

こういうところが本当に天然なかわいらしさだ。

陣痛が来てるときにそんな余裕なんてないよ、とかマジレスするのはナンセンスで

(そもそもわたしは計画帝王切開だったので陣痛を知らないし)

そうかそうか、がんばれ~~~☆彡という気持ちしかない。

 

その後ふたりは1時間くらい、うちでおしゃべりして帰っていったのだけど、

ふたりが出て行った30分くらい後になって、パチンコに行っていた夫が帰ってきた。

 

「ついさっきまでね、2人が来てたんだよ。検診の帰りだからって。」

 

すると夫、

 

「え?なんだそうなのか。どう?A美ちゃん、順調だって?

パチンコ勝ったから、もうちょっと待っててくれたら

A美ちゃんにこづかいあげたのになあ」

 

と、ちょっとガッカリ顔の夫。

 

しかし「こづかい」って・・・・(笑)

 

夫は、息子が結婚した最初の1年くらいは、わたしや息子と話すときも

照れもあったのか、「ヨメさん、ヨメさん」と、なんか他人行儀だったのだけど、

いつのまにか、わたしと同様に「A美ちゃん」と、ちゃん呼びになっている(笑)

 

もうね、夫も彼女のことを絶対かわいいと思ってる。

それも、「娘ができたみたい」じゃなくて、孫感覚のかわいがり方(笑)

(↑わたしと完全におなじ)

 

「子供生まれたら、みんなでどっか旅行行きたいよな」と、夫。

 

どうした?唐突に?

 

「海とかかな、やっぱり。」

 

と言うので

 

「いやいや。海はないわ。今どきは日焼けと紫外線は全力で防ぐ時代なんだよ?

海なんて喜ばないって。しかも(孫は)女の子なんだし。」

(というか、わたしだってこの歳で海はもうカンベン)

 

と言ったら、びっくりしてたけど

 

「いつから旅行行けるかな。1歳くらい?2歳?」

 

なんか、ひとりでウキウキしている。

こんな夫を見るの初めてかも。孫ができることにあまり興味あるように

見えなかったけど、そうでもなかったか。

 

わたしたちも、息子がまだ小さい時には、義実家御一行様で

毎年夏休みには国内外、旅行に連れてってもらってた。

高級ホテルで食事も豪華で観光タクシー貸切って

ガイドつきであちこち連れてってもらった。

(義両親が全額出してくれた)

 

たぶん夫は、それと同じことをしたいのだと思う。

気遣いもできない人だけど、そういうのが親の役割と思ってると思う。

 

息子とお嫁さんは旅行大好き夫婦なので、きっと大喜びしてくれるだろう。

 

今年はまだ(月齢的に)無理だろうから、来年かなー。

 

行けるといいな。