まさに働き方改革。

週末から息子夫婦が帰省してきていて、ついに物件を契約してきた。

即入居の物件ではないので、実際の引っ越しは11月末になる予定だけど

これから引っ越しの準備も始まったり、ああいよいよかーという感じ。

 

地元・・・といっても、新幹線通勤の利便性を考えて住む場所を選んだので

私たちの家からは車で30分くらい離れた場所に住むことになる。

それでも、今までなら高速道路で3時間以上かかる遠方だったことを思えば

30分なんて、スープは冷めるけど近所みたいなものだ。

 

 

先日の、夫のワケワカラナイ発言のせいで、

なかなか心のモヤモヤが晴れなかったけれど

息子から話を聞いていてかなりスウーーーっとした。

地元へ戻ることも新幹線通勤することも、職場の同僚や上司たちには

すべて報告済みだけれど、

そのときに上司から言われた言葉がね。

 

「うちのチーム(数十人)でこの新しい制度を利用するのは〇〇くんが初めてになる。

こういう制度はどんどん活用してほしいし、

新しい働き方をする人が増えるのはいいことだから、ぜひ頑張って」

 

だったんだって。泣けるよね。いい上司よね。

古臭い根性論で凝り固まっている夫に聞かせてやりたいわと心底思った。

テレワーク推奨とか、新幹線通勤OKとかもそうだけど、

息子の会社ではほかにも、裁量労働制が導入されたらしい。

裁量労働制って、必ずしもメリットばかりではなくデメリットもある制度なので

これは全社員一斉に・・・ではなくて、自分で選択できるらしい。

残業の多い部署の人は「みなし残業」で計算されるのは

損をすることになるので利用せず。

でも、息子の場合は過去1年くらい振り返っても、

みなし残業時間を超えて残業することはほぼないそうで・・・

息子にとってはメリットしかないということで

この裁量労働制を選択したらしい。

 

この制度を使うと「成果を出せばOK」になるので

勤務時間の調整も自分で自由に決められるし

これを新幹線通勤と組み合わせるとかなり遠距離通勤も楽になるらしい。

たとえば通勤日は朝の通勤ラッシュ時間をずらして10時に出社して

その分別の日(テレワークの日に)1時間残業する・・・など

自分の仕事の進め方次第で、フレキシブルに働けるそうだ。

 

まさに「働き方改革」だよなあ・・・・と実感。

そしてそういうのは、現在の社員の働き方に選択肢を増やすだけでなく、

新たな人材確保のため・・・でもあると思う。

若い新卒者に

「うちはこんなふうにワークライフバランスに力を入れてるよ」と

アピールできるわけで・・・。

特にエンジニアは慢性的に不足していると思うし、

今の時代、(特に理系)新卒は企業同士で奪い合いだろうし。

 

とにかく、今の会社で働き続けることで

「都会の給与水準を維持しながら田舎水準の住居費でコストダウンできる」

という生活が実現できるということで、息子は非常に喜んでいる。

 

 

本当ならこういう話を「ありがたいよね」など、夫と分かち合いたいところだし

たぶん普通の家族なら、夫こそ(おなじ社会人として)

息子のこういう会社の話を興味深く聞いてくれるんじゃないかと思うのだけど

あんなこともあったから、

わたしも言う気にもならない。

 

でも、わたしが思うに・・・・

夫が息子の仕事や仕事ぶりをちょっと小ばかにするのは劣等感の裏返しな気がする。

1日作業着を着て汚れて、汗水たらして働く夫からすると、

大企業の整った環境でのオフィスワークだの(←コロナ前はそうだった)

テレワークだの、新幹線通勤だの、

たぶん、見下げられてる気分になるのだと思う。

自分の仕事(土木系)は世間からみたら「底辺」なんだろうなと感じているというか、

意外と夫はそういうところがある。

だから、息子の仕事に無関心を装っているのかも。

前々からときどき、

ホワイトカラーに対して、何かひがみっぽいところがあると感じていたし。

 

でもまあ・・・・理解できないのは

夫の年収は、今は同世代サラリーマンよりかなり多いのになあ・・・というところ。

仕事って、意外と外から見た印象と中身(収入)ってマッチしないことがある。

特に夫のような工事業の人は、外からわかりづらい。

(いやでもキツイ仕事の割に収入少ないと絶対思われている)

それを夫本人が一番わかってないわけだけど・・・(笑)

良くも悪くもお金に無頓着で、自分の年収すら知らない人だし。

あるいは、おそらくこのねじ曲がった偏見は

世間一般の50代サラリーマンの年収は

自分よりずっと高いと勘違いしているせいかもしれない。

 

ともあれ

 

時代の最先端の「令和」の働き方をする息子と、

昔ながらの実直な「昭和」の働き方をする夫。

 

両極にあると思うけれど、どちらも魅力があると思うわたし。

そして何より、

息子は父親がわかりやすく汗水たらして働いてくれたおかげで

仕事の面においては、夫をすごく尊敬しているし

お金の心配せず大学に行くことができたと感謝してる。

そこがちゃんと伝わるといいのになあと思う。

 

まずは息子の会社の働き方改革バンザイである。

 

新しい場所で新しい生活を始める息子夫婦が幸せになれますように。