足元を見れば不安の種しかないので。

基本的に、不平不満を言うのが嫌い。愚痴も苦手。

そりゃ人間なので、たまにはぼやきたくなるし、自分もそういうことはある。

けれど日常的に些細なことで怒ったり、グチグチ文句言う人もいる。

そういう人は、自分では気づいていないかもだけど

たいてい自分で「批判の芽」を探しているのだ。

わざわざ探しては、それに対して文句を言っている。

特にツイッターにはそういう人が多いよねえ・・・。どこでその記事探してきたの?と

思うような投稿や記事を探してはそれについてわざわざ批判せずにいられない人達。

 

わたしは自分を客観的に見て、不平不満に対する沸点はかなり高いと思う。

基本的にあまり腹を立てたりしない。

自分に利害関係がないことに対しては、いい意味で他人事と割り切れるし、

常に割と「立場を置き換えて考えたら」と思うので、大抵のことは気にならない。

それに、自分が見ているものは物事の一面でしかないと思っているので

あんな事情もあるのかも、こんな理由もあるのかも・・・と思えば許容できる。

 

でもねーーー。その一方で、どうも「不安」に対してはかなり過敏だなと思う。

不平不満の多い人が、自ら批判の種を探しに行く・・・のとよく似ていて

自分は「不安の種」を探してはキョロキョロしてしまう癖がある。

 

で、誰まだ躓いていない、見えているわけでもない「不安の種」を見つけてしまったら

その瞬間から、ああどうしよう・・・・心配だ・・・・が止まらなくなる。

「不安」に対する感度はホント情けないほどに高すぎる。

 

実は、詳しい話は省くけれど、息子が来年あたり地元に戻ってくるという話に

一抹の不安がよぎっているわたしなのだ。

(会社はそのままで、地元から週1で新幹線通勤をするというプラン)

帰ってくることは、息子夫婦の間で確定事項なので

その計画が変わることはおそらくないのだけど

計画を決めた直後くらいのタイミングで、

息子が所属する開発チームで新プロジェクトが発足し・・・・

その結果、一応「期間限定」とはなっているものの、

物理的に出社が必要な状況になってしまったというのだ。

なので、春までは週1出社だったのが現在はなんと週4日出社しているという。

 

本人いわく、頻繁な出社が必要なのは今だけで、

軌道に乗ってきたらフルリモートにできるから、”たぶん”大丈夫・・・というのだけど

心配性のわたしにとっては「たぶん」ほど怖いものはない。

 

なんだかねえ・・・・不安でゾワゾワしてしまう。

「今後もずっと週1日出社」という確約があるわけでもないのに、

地元に転居することを決めちゃって本当に良かったのか・・・・?と。

 

不確定事項と先行きの不透明さが気持ち悪すぎて。

果たして5年後10年後・・・と、同じ働き方ができるのか?など

考えだしたらキリがない。

・・・というか、これは数年のうちに

結局、通勤が困難になってきて地元転職になるんじゃないかなあという予感がする。

 

ただ、ひとつ明るい材料として、

息子によると彼女は全くその点を不安に思っていなくて前向きらしい。

もしも、転職やむなしとなったとしても

自分も働くし、二人で働けば十分な収入になるし、大丈夫だよ!と

いたってあっけらかんとしているらしい。

もともと、地元回帰は息子よりもお嫁さんのほうが気持ちが強いことなので

彼女にとっては、地元へ戻ってこられるなら仕事はなんとでも・・・!な

気持ちなのだろう。

 

わたしがついつい「~~~ってなったらどうするの?」「~~~だったら?」

という質問を繰り返したせいで、

最後には息子からこう言われた。

 

「たらればの話で悩むほどアホらしいことはないよ。時間の無駄。なんとかなるし、

ならなかったらその時考えればいいんだよ。」

 

ああ耳が痛い。

わたしのクヨクヨ癖は常にこういう思考から来ているんだ。

 

そして、息子がこうやってバッサリ言い切ったことなので、もうこちらからは

息子の転居に関しては、不安を口にするまいと固く誓った。

 

 

いつも息子に教えられる。

 

そして同時に思ったわ。

こういうときに、しっかりと話し合って支え合えるパートナーがいてよかったと。

 

必ずしも「結婚」という形にこだわる必要はないと思っているし、

男でも、女でも、恋愛対象じゃない「親友」であってもいいから

やはり親ではない、なんでも相談できて、

なんなら親以上に信頼して安心できるパートナーは必要だと思う。

だって、親はいつかいなくなるし、

子供はいつか自立して社会の荒波の中で生きていかなければならないんだものね。

「兄弟姉妹」も大事な絆だけれど、どちらかが家庭をもってしまえば

なかなか助けあえる存在で居続けるのは難しいし。

 

いまだに息子に関しては、こうして不安の種を見つけては、

うわあああああ・・・と、勝手に動揺してしまうけれど、

そんな中でも最近は

「でもこれからはお嫁さんがいるのだから。彼女が幸せならそれが正解ってことだ!」

と、自分に言い聞かせられるようになってきたとは思う。

 

親である限り、完全に不安を手放すことは難しいのだけどね~。

 

とにかく、若い二人は地元回帰プランを進めてしまっているので

わたしには見守ることしかできません。

どうか、最初から躓くことのないよう・・・うまくいってほしいな。