たどり着いた答え。

これはごく最近のことではなく、

もう何年も前から、ときどき頭をチラついていた思いなのだけど、

 

わたしの夫はアスペルガーじゃないのかな・・・という思いが

特にこの1~2年で一層強くなってきた。

 

もちろん、わたしが勝手にそう決めつけているだけで

当然診断されたわけでもない話。

素人の決めつけはよくないよ、っていうことも重々承知。

でも、そう思うことで

夫の言動のすべてが説明できてしまうのだ。

 

夫は基本穏やかで、機嫌が悪い日ということもなく

感情的に落ち着いている人だ。

悩み事を作らない体質だし、ゆえにストレスとは無縁。

それは若いころからずっと変わらない。

けれど、裏を返せばそれは夫は絶対に自分を抑えない、ということで、

夫の意に沿うように、わたしが夫の周囲でぐるぐると「忖度」してきただけのこと。

 

具体的な「理解できない事例」をあげたらキリがない。

でも、年々確実に「わたしが夫に話さない(相談しない)こと」が増えていることに

ハっとしたとき、その理由の先に「話が通じない」があった。

話が通じないから、疲れる。疲れるのがわかってるから「言わない方が楽」になる。

 

たとえばここ1~2年の話でいえば、

・手足に痺れが出て脳MRIを受けたこと

・犬の介護疲れのストレスか?膀胱炎になったこと

・下血が気になり、大腸カメラ・胃カメラを受けたこと

・子宮系の病気を疑い婦人科を受診したこと・子宮がん検診受けたこと

・英検1級の勉強を必死でやっていたこと(そして合格したこと)

・英会話スクールに4年間も通ってること

・息子夫婦のドレス試着会&前撮りに同行したこと

・2年間ウォーキングを続けてきたこと

・3か月前から、ウォーキング→ジョギングに変えて頑張っていること

・ジョギングでやせたこと

・ホットフラッシュが始まったこと

 

夫婦なのに、たかだかこんな話も共有できていない自分。

ちなみに、これらのうちの大半は、息子には話しているし、

わたしがやみくもに秘密主義ということではない。

じゃあ、なぜわたしは夫にだけは話したくないんだろう?と自分に問いかけた時

その理由は

 

・バカにされる

・からかわれる

・絶対に親身にならない

・あっそう、と無関心で終わる

 

のどれかだから。はじめから返ってくる反応がわかっているから。

自分が楽しいこと、頑張っていることはスルーされるかバカにされ、

体調不良を訴えても心配されることもなく、

それは年寄りになったからだとと揶揄されて終わる。

 

実は「夫はアスペルガーでは?」という疑いを確信に変えたのは、

長年、お付き合いしている美容院のスタイリストさんとの会話だ。

 

たまにこのブログでも書くけれど、このスタイリストさんとは

付き合いが15年以上になるので、お互いのプライベートを本音で話す仲である。

彼女の息子さんが発達障害

(病院で診断されてもので、息子さんは小学校時代はずっと通級にも通っていた)

その苦労話や試行錯誤の日々についてもあけっぴろげに話してくれてきたので

その流れから、

「わたし時々、もしかしてうちの夫はアスペルガーじゃないかって思うんだ」

と彼女に話したら、

「うん、実はわたしもそんな気してましたよ。たぶんそうじゃないかなって!」

とハッキリ言ってくれて。

発達障害児のお母さんなので、すごく勉強しているし詳しい。

なので、長年わたしの話を聞きながら感づいていたらしい。

「夫が発達障害かも」など、誰かにうっかり話すと、

相手から気を使われて言葉を濁されるケースが多いと思うけれど

彼女の場合、自分の息子が発達障害ということをサバサバ話してくれるほどに

いい意味で「遠慮がない」「裏表がない」人なので

わたしから聞いた夫の印象についても、こんなふうに言ってくれたこと、

わたしとしてはものすごくありがたかった。

このとき、なんというか、自分以外の人に「たぶんそうだよ」と言ってもらえて、

ものすごく気持ちがすっきりした。

 

 

別に病院で診断してもらうわけでもなく(夫が同意するわけがない)

そうだろう・・・とわたしが確信を持ったところで

何か生活が変わるわけでもない話なのだけど、

 

こう思うことで、自分がすごく楽になれるのだ。

 

なぜなら、自分のことを夫に話したり相談できないのは

アスペルガーであろう夫との生活の中で

自分の心の平穏を保つための唯一の方法で、

そしてそれは長年の夫婦生活の経験から、

おそらく自分が自然と身に着けた「自分の心を守る防衛本能」

みたいなものなのだったんだなーと、納得できたから。

夫をアスペルガーと信じることで、

なんだかそういう自分の行動を正当化できる気がしたから。

 

アスペルガーの配偶者と暮らすことで病んでいくパートナーを

カサンドラ症候群」というらしい。

幸い、わたしは病んでいるとは思わない。

夫に自分を理解してもらおう、共感してもらおう、もっと心で結び付きたい、

という、夫婦なら自然に抱くはずの思いを、

無意識のうちにあきらめて手放したからだと思う。

自分が楽に生きられる方を優先したんだ。

 

夫は別に悪い人じゃないし、わたしを攻撃するということもない。

わたしが夫に対して「心の見返り」を求めることさえしなければ

たぶんこれからも、今のままのらりくらり

表面的には何にも気づいていないかのように暮らせると思う。

 

別に波風立てたいわけじゃないから、それでいい。

 

自分の中で、説明が付けばそれでいいだけ。