罪悪感と安堵感。

夕べ、息子と「お宮参り」の話をした。

 

息子が生まれた時のお宮参りは、完全に義実家が仕切っていて、

自分では何も決めなかった・・・というか、決める権限もなかったのだけど

着物を着つけてもらい、両家でそろって地元の神社で御祈祷をしてもらい、

わたしの母も、義母もともに着物だったし、

お参りの後には、義実家が料亭に手配していた祝い膳が用意されていて、

みんなで会食・・・という

なかなか、「しっかりした」お宮参りだった。

 

けれど、今は時代が違うし、

そんな堅苦しいことしなくていいんじゃないかと思っている。

(そもそも義実家主導というのは自分が気が重い・笑)

なので、息子夫婦がやりたい形でやればいいと思っているので

「どういうふうにやる感じ?」

と、そんな感じで聞いたのだけど・・・

 

息子がお宮参りをしてもらったのと同じ神社でやってもらうつもりだと。

 

そして・・・・

 

「お母さんと、A美のお母さんの4人で行けばいいよね。」

 

という言葉が息子から出てきた。

 

つまり・・・

 

息子が考えているお宮参りのメンバーに夫が入っていない(笑)

それを聞いて、実は自分が一番ホっとしていた。

 

なんて妻かと思われるかもだけど

夫はいろいろと空気が読めないし、

相手に気を遣っていろいろ会話を弾ませる・・・という社交性もゼロだし

そもそも、イベントごとに対する関心が薄い。

なので、「お宮参りだから」と連れて行っても、

たぶん、本当にぼーーーーーっとついてくるだけなのだ。

まさかそんな・・・・と思われるかもだけど、本当にそういう人だ。

 

夫も交えて、息子夫婦と4人でカジュアルに食事するとかは大丈夫だけど、

(お嫁さんは、夫のことを”天然なところが面白くて好き”と言ってくれてるらしい)

行事ごととなると完全に思考停止状態に陥る。

 

幸か不幸か・・・・・・お嫁さんの実家はご主人がすでに亡くなられているので

むしろ、イベントごとは「両母」&息子夫婦・・・のほうがバランス的にもいい。

これまでに4人で何度も会ったり食事したりしているので、

わいわいと仲よく盛り上がれるし。

そこへ、何も話さない夫が加わっても、あちらのお母様に気を遣わせてしまうと思う。

そして、その板挟みになる状況に自分が耐えられそうにない。

 

だから、息子のほうから「お父さんは別にこなくていいっしょ」みたいなことを

言ってくれたことには、心底ホっとしてしまっていた。

 

息子が父親を呼ばない理由は、わたしと全く同じだ。

「お父さん別に関心ないだろうし、退屈そうな顔でついてこられても微妙だし」

と息子。

 

でもA美ちゃんのお母さんは変に思わないかな?と、聞くと

「平日で仕事休めないから・・・って言えば大丈夫でしょ」

とあっさり。なるほど確かに・・・。

 

ちなみに、お宮参りのことを夫の方から聞いてきてバレる・・・

という可能性はほぼないと思う。

イベントごとに関する関心が薄いからきっと頭にないと思う。

思い出したとしたら、

「夫婦ふたりだけで行って簡単に済ませたみたいだよ」と言っちゃうから大丈夫。

 

ついでに息子と「お食い初め」についても話したところ、

 

わたし「お食い初めまで、お父さんが不在だと、A美ちゃんのお母さん変に思うから

お食い初めは、お父さんも声かけた方がいいよねえ」

 

息子「まあ、お食い初めは連れてってもいいんじゃない?食事するだけだから、お父さんでも大丈夫でしょ。(←大丈夫って・・・笑)」

 

ということになった。

 

しかし・・・・なんて会話だ・・・と思ったわ。

ここまで、いろいろお荷物に思われて、手がかかって、根回しが必要な夫&父親って。

 

 

でも、わたしだけがひとり悶々としているんじゃなくて、

息子が(きっと家族以外は理解できないであろう)父親の

アスペルガー的特異性を理解して(診断されてるわけじゃないけど、そう思ってる)

「いかに自分たちがストレスを抱えずに物事を進めていくか」

ってことをベースに暗黙の了解で相談事ができる・・・という状況には

本当に助けられている。

 

 

そんなわけで・・・・お宮参りは夫に内緒で決行。

お食い初めは、夫も加えた両家で・・・ということになり、

 

夫には悪いと思いつつ、ホっとしたわたしだった。