結婚式のお金問題。

人には聞けそうで聞けない「結婚式のお金の話」。

 

わたしは、息子夫婦に対して、わりと積極的に金銭的援助をしたい派である。

それが「世間的に正しい」かは自分には関係なくて、

息子夫婦自身が、金銭的に自立して堅実であることが条件・・・ではあったけれど

(つまり、お金がないから援助する・・・のではないということ)

二人とも、おそらく20代としては多いほうでは?というくらいお金を貯めて

結婚したのでそこに躊躇はなかった。

 

あとは、これは本当に自己満足なのだけど

「親としての責任」「お嫁さんのご両親に対する責任」という気持ち。

社会人になったのだから、本人たちに苦労させたらいい・・・という考えは

大正解だと思っているけれど、

わたしたち夫婦自身、若いころは何度も義母からお金をいただいているので

偉そうなことは何にも言えないのだ。

(20代のころは本当に夫の給料が安くて大変だったのだけど、お金がない!どうしよう!と思っているところへ義母から「(夫名義の)定期預金が満期になったから」などと、天の助けのようなタイミングで?お金が振り込まれることがよくあった・笑)

 

結婚式の費用をほぼ全額、双方の両親から出してもらってた、

どちらかというと過保護にされた夫婦だったわたしたち。

 

でも、そのおかげで

「自分が親からしてもらったことを今度はわたしがわが子にしてやらなければ」

と強い責任感を感じるようになり、あれから数十年・・・

今は老後の不安をあまり感じない程度にはお金を貯めることはできたと思うので

親に結婚式のお金を出してもらったことが

自分たちのその後に悪影響になったことはひとつもない。

 

そんなわたし、実は数カ月前のことになるけれど、息子夫婦の結婚式に対して

一定額のお金を出してあげるという話を

わたしはあえて息子夫婦2人そろっているときに、二人に対して説明した。

この「お金の話は二人に」というのも、自分の中でのこだわりだった。

 

お嫁さんにしてみたら、大きなお金が動く話を「旦那さん経由」で聞かされたら

「どうしよう、わたしからもお礼言った方がいいよね」ときっと対応に悩むし

義母(わたし)がどういう気持ちで・・・ということがわからないから困るだろうし

嫁が時間差であとからお礼を言う・・・というのはなんとも気まずいことだから。

(この気まずさは若いころにわたし自身がよく経験した・笑)

 

二人に向かって、これだけのお金を出してあげるつもりでいるから、と

金額の話をしたとき、

お嫁さんはもちろんのこと、息子も恐縮しきりで、お礼を言ってくれたわけだけど

わたしは二人にどうしてもきちんと自分の考えを伝えておきたかったので

率直に話した。

 

「結婚式のお金について、親に何かお礼をしなければ、とか恩返ししなければ、とか
そういうことは一切考えなくていいから。かわりに将来、
今度は自分たちが親になったときに自分たちの子供に同じことをしてあげてほしい。
あなたたちが自分たちだけで結婚式を挙げるつもりでお金を貯めてきたことは
もちろん知っている。でも、これからのあなたたちの人生で、
大きなお金が必要になる場面はいくらでもあるから。
そのときのためにそのお金はしっかり取っておきなさい。
結婚式という、たった1日だけのことにその大事なお金は使わなくていいから。」

 

どこまで伝わったかわからないけれど、これは自分が心から思っていることだったし

二人が「親に出してもらうこと」に対して後ろめたさのようなものを

感じないでいてほしいな(特にお嫁さん)と思ったのできちんと話したかったこと。

 

ちなみに、夫もわたしと同じ考え。

ただ夫の場合は、わたしほど深い考えはなくて単純に

「結婚式のお金は新郎親が出すもの」という思い込んでるだけではあるけれど。

新郎親のほうが、多くお金を出すことは「親のメンツ」として重要というか・・・

そこにプライドを持っているというか・・・まあそんな感じ。

ともあれ、珍しく意見が分かれないので、この点は楽だった(笑)

 

こういうことをネットでうっかり相談なんかすると

「いい大人なんだから~すべき」という批判的意見がワラワラ出てくるけれど、

本当に正解なんてないと思っている。

家庭の事情、子供の性格、もろもろいろんな要素で判断することだし。

 

だからあくまで「私はこういう考えです」という話でしかない。

 

少なくとも、自分たち親子&息子夫婦にとっては

これは正解だと信じてるかな。