余計なお世話 and むかし話。

ツイッター上で、相互フォローで仲良くさせてもらっているフォロワーさん。

息子さんが高校3年生らしく、彼についてのツイートが多々あるのだけど

それを読んでいるとついついもどかしい気持ちになってしまう。

 

一番それを感じたのは、コロナワクチンの予防接種予約のとき。

まだ予約枠の争奪戦が激しかった時期に、彼女はPCに張り付いて

自分とご主人、息子さんのワクチン予約を必死に確保していた。

(ご本人がその大変さを連投ツイートしていた)

それはよくあることで・・・みんな同じだなーなんて眺めていた。

 

特にいろいろと予定の多い息子さんについては、再三「この日はOK?」と

念押しの確認を繰り返して、やっと都合の合う日の予約を確保。

ところが本人が前日になって「明日ムリー」と言い出すことがなんと2回。

結局、彼女は3回も息子さんのために予約争奪戦を繰り返すハメに。

 

わたしはその姿(見えないけど)になんだか複雑な感情を抱いていた。

 

それが最近、今度はインフルエンザの予防接種。

で、またしても息子さんが同じ「変更」を言ってきたと・・・。

 

彼女は「だと思った」と嘆きツイートしていたけれど

わたしはさすがに

 

 

いや、1回目の予約はしょうがないとして、変更は自分で電話させれば?

 

 

と思い、彼女へのリプにそう文字を打ち込みかけて・・・

 

やめた。

 

これはとんでもなく「大きなお世話」だなーと思って。

 

よそ様の子育て方針になんかケチつけてるみたいだ。

彼女には彼女の考え方があって、親子でちょうどいいと感じる距離感もあって

そこへ「わたしはこう思うけど」と、たとえよかれと思ってのアドバイスでも

言ってしまうのは、大きなお世話以外の何物でもないなあ・・・と。

 

で、ここは自分のブログだから言っちゃうけど(笑)

本当にそこまでする必要なくない?と思ってる。

 

何が正解か・・・はわからないけれど、

少しずつ親の介入は減らしていかなきゃいけないんじゃないかなあ・・・と。

我が家の場合、

息子が高校生になって以降は、病院の診察に付き添うことを一切やめた。

 

クリニックまでの送迎と「ひょっとして親が呼ばれる場合」ということを考慮して

いちおう、駐車場で待機はしていたけれど、

病院の中に一緒に入ることは一切なくて、

受付から診察、会計まで全部ひとりでやらせていた。でも別に何の問題もなかった。

もちろん、「親御さんちょっと」と呼ばれたこともない。

 

整形外科、耳鼻科、歯医者、内科、皮膚科・・・とそれなりに通ったけど全然大丈夫。

 

だから、予防接種の予約くらい・・・・もう自分でやらせたらいいのに・・・

思ったりするのだけど、言わなかった自分。偉いわ(笑)

 

まあ、わたしの場合は親目線の「ひとりっこコンプレックス」が強かったので

人から【一人っ子だから・・・】と思われまい・・・と

「自立させなければ」の思いが強かったのもある。

 

高校生時代、息子は部活命、部活大好き人間だったので、

夜7時まで部活、終わった後も仲間でワイワイやるらしく、

なかなか帰ってこなかった。

しかも学校は片道80分かかる距離だったので帰宅はいつも夜9時前後。

 

それを待っている母親のストレスなんて高校生の息子には当然わかるわけもない。

別にそれは息子を心配しているとかでは全然なくて(笑)

単に、息子の帰宅が遅いと自分の家事が終わらない・・・というのがイヤだっただけ。

 

当時はわたしも仕事していたし、

家族3人分のお弁当を作るために朝4:40分起床という生活だったから

「夜10時には絶対に眠らないと」と思っていたし。

そんな母親の大変さも知らず、

当たり前に毎晩夜9時過ぎてから息子が帰ってくる・・・というのは

わたしにはとんでもなく迷惑な生活リズムだったので

 

ある時期から息子には

 

お母さんの家事は夜9時に閉店します。なので帰りが夜9時を過ぎたら、自分でお弁当箱洗って、食べたお皿もちゃんと自分で片づけて」

 

と言い放っていた(笑)

 

自分がお弁当箱を洗わないと翌日のお弁当を作ってもらえないとなったので

息子は結構な回数でお弁当箱を洗うハメになったけれど

ま、帰宅時間を遅い遅いとブーブー言われるよりはマシだったんじゃないかと思う。

 

子供って、年齢が来たら自動的に大人になるわけじゃなくて

やっぱり「練習」と「経験」は必要なわけで・・・やらせないと何もできない。

それは二十歳になったって、できないかもしれない。

 

だから、子供がああ言うから大変、こんなことするから大変・・・と

つい子供のことで愚痴が出てしまう人は、もしかしたら

 

「本当は、もう子供に考えさせてやらせればいいことを、いつまでも自分の役割だと

親自身が思い込んでしまっていないだろうか」

 

とちょっと自問自答してみると、

何か、ひとつでも楽になれることがあるんじゃないかなと思う。