お金大事だけど、お金じゃない。

お盆休みということで、息子夫婦も帰省してきている。

ふたりともワクチン接種済み。

息子とお嫁さん、それぞれの職域接種で。

本当はお嫁さんは、ワクチンは当分打ちたくなかったらしい。

ワクチン反対派・・・・・というのではなくて

将来の妊娠への影響(子供ができるかじゃなくて胎児への影響)とかが

心配だったので、来年くらいまで様子を見るつもりだったらしいのだけど、

感染者数の増加と、あとなんといっても周りからの「ワクチン打つのが当たり前」

的な空気に抵抗しきれなかったみたい・・・。

こういうの、あるある。

わたしも正直、ワクチンどっちでもいいなあとか思っているけれど

(自分は仕事していないし感染リスクの高いのところに行かないしという理由)

でもやっぱり「なんでワクチン打たないの?」と詰め寄られるのが面倒なので

順番が来たらしょうがないから打つかな・・・って感じ。

ちなみにまだ順番は当分回ってきそうにない。

 

息子らが帰省して来た日の翌日に、3人でランチに出かけた。

お嫁さんが毎回お店を選んで誘ってくれる。本当に優しい。

来年に結婚式を予定しているのだけど、今回はその話になった。

彼女から「最近の披露宴事情」の話を聞いてものすごく驚いてしまったのだけど

最近は「どこまで手作りを頑張るか」も女子の間で競ってるところがあるのだそうな。

 

わたしなんかはバブル期の結婚だったから、「お金をかけた豪華な披露宴」であれば

もうそれだけで、ちょっと優越感に浸れるところがあったと思うけれど

今はちょっと違うらしい。

もちろん、会場・ドレス・食事など・・・そういうところはケチることなくしっかり

お金をかける一方で、たとえば披露宴の受付を手作りアクセサリーで飾るとか、

フラワーシャワーの花びらを手作りするとか、ネームプレートを手作りするとか、

そんな「ひと手間」をかけることが「素敵な結婚式」なんだそう。

 

たとえばフラワーシャワー。

(※新郎新婦が階段から降りてくるときに招待客が投げてあげる花びらのこと)

披露宴のセット料金に含まれているものは「生花」を使っているので豪華なのだけど

その量はとても少ないらしい。

で、もちろん追加料金を払えば、招待客ひとりひとりに十分な量の花びらを

用意してもらうことができる。

でも、お嫁さんはそれを手作りしたいらしい。(生花は無理なのでリボンなどで作る)

で、お母様と妹さんの3人で数百個の細かいフラワーシャワーを内職する相談を

しているのだと言う。

 

一瞬、「そのくらいの追加料金わたしが出してあげるのに!」

 

と言いたくなるところだったが、そういうことじゃないんだ・・・と

彼女の「うれしそうに悩む顔」を見てすぐに気が付いた。

 

そう。「手作り」に意味があるのだ。

丁寧に手作りしたものを当日使うことで、友達から「素敵だね~」と言われたいのだ!

 

これはもうね、手伝わないわけにはいかないじゃないか!

わたしも「こだわり出したら」止まらないタイプの人間だから

彼女の気持ちがよくわかる。

そして、彼女にとって(まあ息子は付録w)極上の結婚式にしてあげたい義母ごころ。

 

「そういうことならいつでも言って言って!わたしも内職やるからー!」

 

とサポート宣言しちゃいましたね。お嫁さんも喜んでくれたし、

この秋冬は内職にいそしむことになるかも?

 

 

(ここから先は後日消すかもです)

 

実はこの内職話から、彼女の高校時代の思い出の話になったのだけど

 

彼女は二人姉妹のお姉さん。

高校時代は毎年バレンタインの前に友達と交換するための

(バレンタインは、男の子じゃなく女の子同士のスイーツ交換慣習だったそう)

クッキーやチョコを手作りしては、なんと60個もラッピングをしていたんだそう。

妹さんも妹さんで同じくらいの量を作っているので、

計100個以上のお菓子作りとラッピング作業。

これをね、バレンタイン前日は深夜になるまでお母様とお父様と、

家族4人で工場のライン作業のように流れ作業で

分担してやっていたんですよ、と笑いながら話してくれたお嫁さん。

なんてほほえましい光景なんだろう。

 

彼女はご両親の愛情をあふれんばかりに受けて

大切に大切に育てられてきたのだろうなということは

言葉遣いや気遣い、表情の豊かさからすぐに分かったけれど、

この話を聞いた時には、思わず涙が出そうになってしまったわたし。

 

 

娘のバレンタインのラッピングを一緒に手伝ってくれた優しいお父様。

愛する娘の花嫁姿を見届けたかったに違いない・・・。

わたしなんかが言うことではないけれど、

そのことを思うと胸が締め付けられてならない。

 

それでも、きっと空の上からいつも彼女を見守っているはず。

わたしたち夫婦も、そして誰よりも息子が

お父様から安心してもらえるよう、

彼女を大切にして幸せにしてあげなければならない。