お墓参りと父の家。

このお盆休み、ちゃんとお墓参りにも行ってきた。

毎年、ブログにはわたしのお墓参りの憂鬱を綴って毒を吐いている(笑)

 ↓これは去年の記事だけど。。。

norako-hideaway.hatenablog.com

 

「愚痴」の部分は繰り返しになるので今年はもう書かない。

昨年同様というか、例年どおり憂鬱だったことは同じなので

「あー今年もがんばってきたんですね」くらいに思ってもらえたら・・・。

 

お墓参りが憂鬱とはいっても、父亡き今、

お墓参りのためだけに兄弟が帰省してくる夏だけが、

おそらく「年に一度唯一兄弟がそろう日」になるので、大事にはしたいと思う。

 

そして、会えば会ったで、片道100キロの道中(もちろん運転手はわたし)

会話が途切れることなく、なんだかんだと3人ワイワイ楽しく話す。

なので、うちはやっぱり兄弟仲がいいんだなと思う。

 

話題の半分くらいは父の思い出話になる。

といってもそれは「父の悪口」が多い。

三人三様に、父がこんなときあんなことを言われた、された・・・の嫌な思い出を

執念深く覚えているので、

「ひっどいねーそんなこと言ったの?お父さん?」

などと言いながら、本人他界してもうすぐ2年になるというのに

未だに悪口で盛り上がってしまう。

「お父さんについてのいい思い出」がひとつも出てこないのってある意味すごい。

けれど、恨みつらみとかじゃなく、

父のサイコっぷりを笑いのネタしている状態なので

そんなふうに父のことをボロクソ言うのも、

「懐かしんでいる」に相当していいはず・・・。

 

 

今年は・・・父の家を無事に売却して半年ほど経ったので、

「今あの家がどうなってるか見に行こうか?」ということで

こそこそと見に行ってきた。

家の前でジっと車を停めたりなんかすると、なんだか不審者に思われそうなので

車に乗ったまま、ゆっくりと家の前を通っただけなのだけど・・・

 

庭を覆い隠すようにうっそうと生い茂っていた庭木はほとんどが撤去されていた。

父が庭のど真ん中に自分で作った邪魔くさいレンガ造りの

レイズベッド花壇も撤去され、

1階の掃き出し窓にはウッドデッキやテラス屋根まで設置されていた・・・!

 

同じ家のはずなのに、一人暮らしの老人の面影はすっかりなくなり

家族がにぎやかに暮らす家に変身していた。

 

 

それが自分たちが育った家であったとしたら、

淋しい気持ちにもなったのかもだけど

以前も書いたように自分の育った家ではないので、気持ちはむしろ明るい。

「主のいなくなった淋しい空き家」ではなく、

生活の営みが感じられる明るい家に生まれ変わっていたことを素直に喜んだ。

 

そんなふうに今年も3人で元気に会えて、近況を話し合い

父の悪口を言い合って、墓参りは終わった。

 

次に会うのは、来年の墓参り・・・・ではなくて

その前にやってくる、息子の結婚式。

 

元気な姿でまた会えますように。