先日書いた「相撲観戦に行くハメになった」という記事を書いた後、
SNSで仲良くしてもらっている友人から
「お兄さんに代わりに行ってもらうのはどう?」
とアドバイスをいただきました。
そして、このブログのコメント欄でも同様に
「ご兄弟に行ってもらうことはできませんか?」
とアドバイスをいただきました。
わりと同じタイミングで同じ言葉をもらったわたし・・・
あっ・・・そうか~なるほど~!
傍から見ると、そういう素朴な疑問が生まれるんだ~、と思ったのと同時に、
簡単に「えーい、兄弟にふっちゃえ」とできない、うちの親子関係・・・
つくづく、いろいろめんどくさいんだなぁ・・・と、思い知りました(笑)
同じように疑問に思った方も多いと思うので、改めて書くと、
兄弟に頼むのは絶対に無理
なんですね・・・コレが。
無理なのは、兄弟の問題ではなく、父がそれを受け入れないからです。
(※なので父さえOKならもちろん兄弟に頼みます!そうしたいです!)
たとえば・・・今回の相撲観戦の話。
わたしが
「自分は暑いのが無理だし、悪いけどお兄ちゃんと一緒に行ってほしい」
と、父に言うとします。
どんな反応が返ってくるか・・・というと、おそらく
「は?なんでお前が行かないんだ?お前が行かなくてどうするんだ?
お前だって会いたいだろう?
暑いって言ったって大げさな。行けばいいじゃないか。」
という言葉が返ってくることになるわけです。200%の確率で。
もちろん不機嫌になります、ハイ。
父には、わたしがどう思うか?という思考がそもそもありません。
自分が楽しいと思うのだから誰だって楽しいはず、娘だって楽しいはず、
それを楽しくないとか行きたくないとか、言うなんておかしい。
・・・という「決めつけ脳」の人なので・・・
父は、以前からわたしのことを姉妹にたびたび話しているみたいなので、
「娘を姉妹に合わせて盛り上がりたい」という気持ちが強く・・・
つまり、父にとってはわたしでないとダメなわけです。
こうやって自分で書いていて改めてはっきりしてきたけれど、
父は基本的にどんなこともわたしでないとダメなんだと思います。
わたしに対して、おそらく妻と母親の両方の役割を重ねている気がします。
こういう書き方をすると「共依存」であるかのように言われてしまいそうですが
決して「父にはわたしじゃないと!」と思っているわけではなくて、
自分がイヤと言えば父が不機嫌になったり、キレるのがわかっており・・・
そうなるともっとややこしいことになるので
「刺激しないように・・・」と、
父の思考を先読みして、イヤという気持ちに蓋をしてあきらめているだけなんですね。
一方、兄弟に対しては愛情が薄い・・・と言ったら言い過ぎかもしれないけれど
おそらく
「息子たちはつまらない」
と感じているのは間違いないかと。
わたしのようによく気が付くわけじゃないし
(↑自画自賛しているわけではなくて、父からいつもこうやって兄弟と比較されているので・・・)
わたしのように、父の機嫌をとったり、さほど興味のない話を興味があるかのように
聞いてあげるサービス精神もないため、
父にとっては、兄弟と一緒に過ごす時間は
あまり居心地が良くないのだろうと思います。
兄弟が父に対しての愛情が薄いのは間違いないけれど、
家族関係に限らず、相手の自分に対するどこかドライな受け答えや感情って、
相手に案外伝わるものですよね?
父も敏感に感じ取るから、父も息子たちも、
お互いに楽しくない・・・。そして盛り上がらない・・・(笑)
で、都合よく兄弟と父の双方から
緩衝材のような役割で場を和ませることを求められるのが
いつもいつもわたし・・・
というわけです。
以上、相撲観戦を兄に頼めないのはこういう理由からなわけなのです~。
ちなみに弟にいたっては「お父さんと二人で出かけるなんて絶対無理」と
昔から言い続けていて、
(ほかの兄弟が一緒なら行くけど、二人きりは絶対に嫌だと)
しかも兄がなぜかその弟の身勝手な言い分を「仕方ない」と許してしまっています。
「お前はお父さんとは一番合わないからやりたくないことはやらなくていいよ」
と長男の権限なのかよくわかりませんが、そういうことにしちゃっていて・・・
結局こうやって妙な役割格差が生じている我が家なわけです。
それで・・・あの記事を書いたときに
「姉妹から4人での旅行を提案されることが一番怖い」ということを書きました。
今でもそれを一番恐れています(笑)
その後、さりげなく、誰も傷付けないやり方で阻止する方法を一生懸命考えました。
もしも食事の席で「4人で旅行に行きたいですねえ」と言う話題が出たら
「残念ながら、わたしはこのごろ腰の調子があまりよくないので
ちょっと長時間の歩行や重い荷物は負担で・・・旅行は無理だと思うんです。
なので、旅行であれば、わたしの代わりに兄に同行してもらいますね。
どうぞよろしくお願いします~~」
と、あくまでも明るく、さりげなくでもハッキリ言うことにしました。
いや、冗談じゃなく大真面目で。
「実は腰の手術をしたところがあまりよくなくて
医者からも無理をしないように言われていて」
・・・と言えば、大変さは伝わると思うし、
さすがに父もそれを言われたらわたしに無理強いはできないはず。
実はこの回避策を思いついたのは、冒頭で書いた「お兄さんに頼んだら?」の
アドバイスをもらったことがきっかけでして・・・(笑)
発想の転換というか、
兄には絶対頼めるわけがない、父が喜ぶわけがないという気持ちを逆に利用して
「わたしは行けませんが兄でもよければどうぞ~」
と姉妹のいるところで(←ここがポイント)言ってしまえばいいのだ~~!と。
父と姉妹がそれでもOK!と思うのであれば、兄に頼んで旅行に連れて行ってもらうし
父が兄とはイヤなのであれば、あきらめるでしょう・・・。
気づくきっかけをくれたお二人・・・本当にありがとうございました(笑)
それからもうひとつ・・・
これもまた、別のSNSの友人から言われてハっとさせられた言葉があります。
「あくまでもただの「たび友」であれば健常者であることが大事では?」
というアドバイス。
これを言われて、「ああ確かに!!」と。
わたしは「自分が行きたくない」という思いばかりにとらわれて、
わたしこそ、姉妹の立場になって考える視点に欠けていたのです。
同行する姉妹は親戚でも気心の知れた親友というわけでもありません。
だから、父の病気の重さを隠して一緒に旅行させることも、
また、病気を分かった上だったとしても、そのことで
相手に余計な気遣いや遠慮をさせたりするべきではないのですよね。
(たとえば坂道や階段がNGになっている父に配慮する形で、
姉妹が本来行きたいはずの場所を我慢させてしまう・・・など。)
そして、わたしがこんな風に心配していることも、実は取り越し苦労で
もしかしたら・・・ただの「たび友」でしかない姉妹さんたちは
1年前までは確かに「また一緒に旅行を」と気持ちがあっただろうけれど
その後の父の大きな体調変化によって(入院や在宅酸素になったことは知っている)
今は、酸素ボンベを連れて歩くような病人の父と一緒に旅行・・・というのは
少し荷が重いというか・・・
もう考えていないかもしれない?とも思えてきました。
そんなわけで・・・
万が一、そういう話題が出たらこの作戦で切り抜けることにします。
名古屋場所へ行くことが憂鬱であることには全く変わりがありませんが(笑)
旅行の話が出た時の身の守り方だけは思いついたので・・・
すこしホっとしたかな・・・?