我慢するのはもうやめる。

まだまだ先の話なのだけど・・・

わたしにとっては、結構思い切った決心をすることにした。

 

それは、今年からはもうお墓参りに行かない!!ということ。

 

子供のころからずっと、毎年お盆休みには

 

「父方の祖父母のお墓」

「母方の祖父母のお墓」

 

に家族で行くのが恒例で・・・

そこに20年前からは、「母のお墓」も加わった。

母のお墓は、実家の近くなのでもともと普段から行っているのだけど、

お盆は兄弟も帰ってくるから一緒に・・・と言う感じ。

祖父母のお墓は遠いので年に1度、お盆のみ。

 

たぶん、旧ブログではときどきこの話を書いていたと思うけれど・・・

この墓参りツアーがものすんごい負担なの。

 

「父方のお墓」が、実家から高速使って45分くらい。

「母方のお墓」が、そこからさらに高速使って1時間くらい・・・

 

なので、両方のお墓に行くのに、車で片道2時間はかかるのだ。

だから、往復で4時間。

 

 

7年前くらいまでは、当たり前のように父の運転する車に兄弟3人で乗り込んで

その「墓参りツアー」を慣行していたけれど、

さすがに70歳を超えた父に長距離運転はさせられない・・・と思い始めて

その後はわたしが自分の車を出して、3人を乗せて連れていく立場になった。

 

なぜ男兄弟が運転しないのか?というと、

兄はペーパードライバーだから論外だし、

弟の車は軽自動車で、わたしの車は大型ミニバン・・・

なので、必然的にわたしが車を出す=わたしが運転する・・・という構図に。

 

(母方のお墓は田舎で道も狭いところを走っていくため、普段軽自動車に乗ってる弟に、自分の大きな車を運転させたくない・・・)

 

そして、去年のお盆には父が

「墓参りはもう疲れるからやめよう」と言い出した。

たぶん、往復4時間車に乗ってるだけでも疲れるし、

またお墓は長い階段を上らなければいけない場所にあるので、

もうここ数年で(まだ在宅酸素ではなかったけど)

父にはそれが体力的に大きな負担になっていたのだと思う。

 

とはいえ、父が行かないから・・・と、お墓参りをやめるというのもどうか?

ということで、

父は残して、去年はわたしたち兄弟3人だけでお墓参りに行った。

 

・・・・と、そんな経緯をたどってきた「お墓参りツアー」を

わたしはもう今年は不参加にしよう!と決めたということ。

 

正確に言うと、お墓参りに行かない・・・・つもりはない。

あくまでも・・・

兄弟2人と一緒に行くのはイヤだ

という感情が、抑えきれなくなってきたからなの・・・。

 

だからお墓参り自体は、別の日に夫に付き合ってもらって、行こうと思っている。

そのほうが、自分ひとりで運転しなくていいし、

なんなら行った先でおいしいものでも食べてきてもいいし。

 

どうして一緒に行きたくないのか・・・。

 

 読んでいる人に心が狭いな・・・と思われてしまうかもしれないけど

「なぜわたし一人がそこまでしなきゃ・・・?」の思いがぬぐい切れないの。

 

父から運転をバトンタッチして以来、かれこれ7年くらい

わたしが運転手になってお墓参りツアーに行っている・・・と書いたけれど、

 

毎年毎年、このお墓参りのときの

「お花とお供え代」

「往復高速道路代」

「ガソリン代」

ぜーーーんぶ、当たり前のようにわたしが負担してきた。

そのうえ「往復4時間運転手」。

 

ちなみに、お墓参りは渋滞と猛暑を避けるために「朝4時」に出発するのが習慣で

そのためにわたしは「朝3時」に起きて支度をして実家まで迎えに行く。

 

本当に兄弟2人は、わたしが運転する車に乗ってついてくるだけ。

 

毎年毎年、なんだかなあ・・・という思いがずっとあった。

けれど、兄弟間でお金のことを言うのは、セコイような気がして言えなかったし、

トータルで1万数千円くらいのことだから、

黙って負担するべき額なのか?という迷いもあったし・・・

(言えば出してくれるだろうけど、こっちから言いたくないし・・・~な感じ)

けれど、わたしが運転までして連れていくってどうなの~?とモヤモヤしていた。

 

父のことがいろいろ大変になってきた今年については

 

これだけ父のことをわたしひとりに任せきりで、

何の戦力にもなっていない、父に無関心な兄弟を・・・

 

わたしが眠い目こすって全負担で兄弟をお墓参りに「連れてって」やるべきなのか?

と考えると、どうやってもそこまでしてあげる理由が見つけられなくなった。

 

 

兄弟が帰省してきたときは、

わたしはどっぷり休ませてもらいたいくらいなのに

その2人を墓参りツアーに連れて行かなくちゃならないとか・・・

ううう・・・イヤすぎる・・・って。

 

父の通い介護を通じて、

「もっと自分を大事にする」「できないことまで頑張ろうとしない」ということを

自分に言い聞かせるようになってきたけれど、

 

父に対することでは、最近は「我慢してまでやること」は少なくなってきた。

悟りの境地だわ・・・きっと(笑)

 

まあ、相撲は本当は行きたくないけどこれもしょうがない・・・と受け入れたし。

 

数少ない親友が昔、実父を介護している姉から「あんたは何にもしてくれない」と、

つらく当たられて、しまいには絶縁宣言までされ

(連絡してくるな、と言われて電話もメールも無視されるように)

本当に10年くらいずっと音信不通になってしまったことがあり、

「まあ、お姉さんもそこまでしなくてもねえ・・・」なんて

当時は友達のほうに同情していたけれど

 

今のわたしは、その「お姉さん」のほうの気持ちがわかる・・・。

わたしは絶縁しようとはさすがに思っていないけれど、

友達のお姉さんの場合は同居で面倒を見ていたから、

それは大きな負担だったと思うし

そこまで思いつめて

「何もしてくれないなら、最初からいなかったと思うほうがずっとマシ」

くらいな気持ちは痛いほどにわかってしまう・・・。

 

わたしの「我慢はやめる」の矛先は父のほうではなく、

むしろ兄弟のほうへと向いてきたのかも・・・。

 

父のことに無関心でもいいよ、何もしてくれなくてもいいよ。

「その代わりわたしはお父さんの世話以外の負担は負うのはやめたから」

と、二人に言いたいくらいの気持ちだ。

 

 

まだ先のことだし、兄弟にも帰省に合わせて言うつもりだけど、

 なんだかたったこれだけのこととはいえ、

憂鬱が消えてスッキリした。

 

削ぎ落せる負担はどんどん削っていくぞ。