前回の続き。下剤をすべて飲み終わってからのお話。
④何回かトイレに通うことになる。排泄物が透明になったら終了。検査を待つのみ。
下剤1Lをすべて飲み終わったら、あとはもう出すのみ(笑)
大量の下剤を投与してトイレに通い詰めなんてさぞつらかろうと想像したけれど、
これも別に大したことなかった。
それはなぜかというと、いわゆる普通にお腹壊したときとか
市販の下剤を服用した時とは違って、この下剤は「腹痛」が全く起きなかったから。
「お腹痛いのと闘う」みたいな下痢とは全然違って辛くなかった。
ただし「腹痛」による予兆がないということは
腸内の下剤が、突然ダイレクトにお尻のドアを叩いて来るわけなので・・・(笑)
たとえば自宅だったりする場合、なるべくトイレの近くで待機するほうがいいかも。
看護師さんによるとこの下剤による排泄は、平均10回前後とか。
でも便秘症の人だと、多くて20回くらい行く人もいるらしい。
固形物がほぼなくなって、透明に近い状態状態になれば終了で
病院で服用する場合は、透明になったころに看護師さんがチェックしに来る。
そして、ここでもわたしの「食事制限」が効果を発揮。
なんとわたし、この下剤によるトイレの回数がたった6回で終わったのだ。
「実は3日前から自主的に食事制限してました」と看護師さんに伝えたら
「それは素晴らしいです!それなら早めに終わるかもしれませんね」と
言われていたけれど、本当にその通りになった。
ちなみにこの下剤、1L飲んでも腸内洗浄できなかったらどうなるか?というと
キレイになるまで下剤を追加で飲むことになるらしい・・・。
看護師さんによると、普段から便秘症の人には2~3日前からの食事制限をオススメ
しているとのことだったけれど、便秘症でなくても(←私)結果的にこの下剤パートが
楽に済むので、やっぱり2日前くらいからは食事制限したほうがいいと思う。
⑤検査を受ける
腸内洗浄が済んだらもう、大腸内視鏡検査はもう終わったも同然(笑)
だって、鎮静剤を使ってもらうことにしていたので、
あとは寝てるだけでいいんだもの。
看護師さんから、こんな不織布の短パンを渡されて着替える。
画像からわかりにくいけれど、
真ん中にスリットが入っていてこれをお尻側にして履くことになる。
あとは言われるままにベッドに横になって・・・・という流れなのだけど
わたしは大腸カメラの前に、
先に胃カメラを同時にやってもらうことになっていたので、
ここで胃カメラのための準備が入った。
ぶっちゃけ、この日の検査でこの胃カメラの準備が予想外に辛かった・・・。
いや、まったくノーマークで心の準備ナシだったのだけど・・・。
今回はいわゆる、「経鼻胃内視鏡」という鼻から挿入する胃カメラだったのだけど
胃カメラも当然、鎮静剤を使うので
「口からだろうが鼻からだろうが、どっちでもいいや」みたいに軽く考えていたら
この鼻カメラの準備が痛いのなんのって・・・・(あくまで個人の感想です)
鼻へ注射器で麻酔薬を入れたりするのだけど、これが痛くて痛くて
(ちょうどプール中に、盛大に鼻に水が入ったときのツーンとするやつ!)
さらに実際のスコープを通す前に、鼻にチューブを入れて通り具合をチェックする
作業があって、これが鼻麻酔以上に痛かった!!(涙)
大腸内視鏡検査の事しか頭になかったわたしは、鼻カメラの準備・・・・という
全く予想外のところで痛い思いをすることになってしまったわけ。
ちなみに、数年前に受けた胃カメラは口からの胃カメラだったので、
下準備で痛い思いをすることもなかった。
(ただし検査中はオエオエしていたらしい。意識なかったので記憶にないけどw)
準備が整ったところで先生がやっと登場。点滴から鎮静剤を投与されて検査開始。
以前、胃カメラを受けた時は一瞬で終わっていて一切の記憶がなかったけれど
今回は先生や看護師さんの声も聞こえていたし、一緒に画面も見ていた記憶はある。
ただ、痛みは一切ないし、カメラの抜き差しすら記憶にない。
おそらく目を開いているだけで、ぼけ~~~~っとしている状態だったんだと思う。
前回のように完全に意識を喪失したような感じではなかったので
検査の後の覚醒は早かった。
10分も休まないうちに診察室で先生の話を聞くことができたし。
そして、検査結果は最初に書いた通り「全く異常なし」とのこと。
胃の中にはポリープがいくつもあったけれど、
ピロリ菌のない胃の中にできるポリープは良性なので切除しなくていいらしい。
大腸には一粒のポリープもなし。きれいなものだった。
結局、出血の原因もわからずじまい、胃腸の不調の原因もわからずじまい・・・だけど
強い膨満感のお腹にガスが溜まりやすいのは過敏性腸症候群の可能性があるから
ということで、それを緩和する薬をいくつか処方された。
そんなわけで・・・
結果的に何も悪いところが見つからないという、最高の結果に終わった検査だった。
大腸の検査については、ポリープひとつもないので
「次は3年後くらいで十分」と言われたし、
当分の間は、胃腸の不調を感じても「もしかして悪い病気・・・?」と
悩んだりしなくていいわけなので、本当に受けてよかったと思う。
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最後に、先生からの受け売りですが
女性の死因第一位は「大腸がん」だそうです。
そして大腸がんの原因の大半がポリープと、遺伝。
一方で、転移する前なら非常に治癒率の高いガンでもあるのだそう。
それなのに「死因第一位」になるのは、
やはり検査を嫌がる人が多いせいで、発見が遅れがちなのだとか。
出血があっても「たぶん痔だろう」という自己判断で検査を受けなかったりなど。
ポリープの段階で除去しておけば、将来のガン化を防げるわけなので
(しかも小さいポリープは検査中に除去してもらえるし)
本当に内視鏡検査は大事だそうです。
食事制限がめんどくさいくらいで、
下剤も全然苦しくなかったし(個人の感想)
検査自体は全く苦しくないし痛くもないです。
レッツ内視鏡検査、ぜひいきましょうね。