苦痛を与えているのは私。

両国国技館での相撲観戦、2回

靖国神社参拝

東京国立博物館

国立西洋美術館

国立科学博物館

すみだ北斎美術館

国立演芸場で寄席

日本橋クルーズ

柴又帝釈天

柴又寅さん記念館

スカイツリー見学

横浜中華街で四川麻婆豆腐

横浜中華街での朝がゆ

横須賀記念艦三笠の見学

横須賀軍港めぐり

大相撲福岡場所

国立九州博物館

太宰府天満宮

大相撲名古屋場所

 

肺がんと診断されてからの、この2年間で父を連れて行った場所。

 

ついつい「してやれなかったこと」ばかり数え上げてしまうので

つとめて

「してあげられたこと」を思い出したほうがいいと自分に言い聞かせてる。

 

 

今日ついに、やっとの思いで

「もう明日から食事は要りません」と看護師さんに告げた。

この1週間、ほとんど食事が摂れなくなっていて

食事が運ばれてくることは意味をなさなくなっていた。

看護師さんが気を使って、「頑張って食べてくださいね」と父にかける言葉も

虚しく感じられた。

 

もう食べることを必要としていない父の身体。

でも、食事が運ばれてくると

「ひとくちだけお願い」と、スプーンを口に運んでしまうわたし。

そのひとくちを、わたしの期待に応えるために

必死に飲み込む父。

そして、飲み込んだ後に「はあ~・・・」と深いため息をつく父。

 

緩和ケア病棟は苦痛を取り除くはずの場所で

看護師さんたちはきめ細かい配慮で苦痛を取り除こうとケアしてくれる。

それなのに、

わたし自身が「食べて」という苦痛を父に与えていることに

本当はもうずいぶんと前にうすうす気が付いていたけれど

そうじゃない、と否定したかった。

 

でも、ようやく今日、決心がついた。

 

もう自分のエゴで父を引き留めることを終わりにしなければ。

もう父がいつでも自由に身軽になって旅立てるように、

余分な手かせ足かせをほどいてあげなければ。

 

 

心の準備が必要な段階に入った。