母の日②

まだ母の日の話を引っ張るのかと笑われそうだけど

ブログを書いている暇がなくてずるずる今日になっちゃったという・・・。

 

生まれて初めて母の日のプレゼントをもらって、

自分でも思ってみなかったほどにうれしかったことを書いた前回の記事。

 

そんな自分は母の日にちゃんとお花を送っているのか・・・?ということを

ちょっと書こうかなと思ったので「母の日②」

 

実は、わたし自身は義母に母の日のプレゼントを送っていない。 

 

 

え?母の日のお花をもらってそんなにうれしかったのに、自分は義母に

母の日のプレゼントしてないの???と呆れられちゃいそうだわ・・・^^;

正確に言うと、結婚してからの数年間は父の日も母の日もプレゼントを贈っていた。

 

やっぱり、嫁として当然じゃないかと思ったし、

今の自分の息子と同じで・・・

わたしの夫もまた、母の日にプレゼントを贈ったことのない「息子」だったので

きっとお義母さんは、母の日に花を贈られたらすごく喜んでくれるだろうと

思ったからだった。

 

けれど、実際にはちょっと違っていた。

誰かに何かをプレゼントするときって、「自分が贈りたいから贈る」と思いつつも

心のどこかで・・・いや、どこか・・・どころかたぶん大きな部分で

「きっと喜んでくれるだろうな~」とか「喜んで欲しいな~」という

相手が喜ぶことを勝手に期待してしまってる部分ってあると思う。

 

で、当時の私もそうだった。

「今までお花なんてもらったことのないお義母さん。きっと喜んでくれるはず!」

と。

 

でもそうじゃなかった。

形式的な「ありがとう」というお礼の電話はかかってきたけれど

毎年、「気を遣ってもらってすみません」という感じの他人行儀なものだった。

義母は社交的な人ではないので、それをきっかけに会話が弾むということもなく

本当に2~3言、言葉を交わすだけで終わってしまうもので・・・

電話の後にはいつも「淋しさ」が残るばかり。

 

けれど、それだけが理由ではなく、

「プレゼントのあとに義母がお返しに商品券をくれる」

ということも、自分にとってもっと憂鬱なことだった。

嫁姑の関係が「仲良しな嫁姑」というものだったら

そんなに気にしなかったかもしれないけれど、会話の弾まないギクシャクした関係

だったので、義母から送られてくる商品券を見ると

 

「これじゃ母の日のプレゼントじゃなくて、お中元送ったみたい・・・」

と、とても複雑な気持ちにさせられていた。

あと、ナチュラルに自分が贈った花の2~3倍くらいの額の商品券が送られてくるので

「義母にとって、プレゼントは負担をかけてるだけじゃないのか」

と、だんだん苦しくなってきちゃったのが一番の理由。

 

実際、毎年送るたびに「もう気を遣ってくれなくていいから」とも言われていて・・・

最初は遠慮しているだけかと思ったけれど、

だんだん「遠慮じゃなくて本当に要らない」って意味なのかも?と

悩み始めることになった。

 

「喜ばない相手に自己満足でプレゼントを送ってるだけなんじゃないかわたし?」と。

 

別にこれは、嫁姑に限らず、親子間でも夫婦間でも、友達間でもそうだけど

プレゼントって・・・やっぱり「心から喜んでくれる」という前提が崩れると

一方通行で、あげるほうも幸せを感じられなくなる気がする。

 

・・・と、そういう葛藤を経て・・・

数年後に、思い切ってもうプレゼントをやめてしまった・・・というわけ。

 

やめることには勇気が必要だったけれど、

1度やめてしまったら・・・もう

まるで「バレンタインの義理チョコをやめる」に等しいくらい、

気持ちがすんごく軽くなってしまった。

  

お返しの商品券を受け取るたびに、モヤモヤした気持ちに包まれていたし、

母の日のプレゼントのはずが、わたしもまた「商品券」のお礼を言うために

電話をかけなければいけない・・・みたいな変なサイクルになってしまっていたから

それをもうしなくていいんだと思ったらすごく楽になった。

ひょっとしたら、義母も「ホッ」としてたかもしれない・・・?

 

わたしと義母の「心の距離のある」関係では、

プレゼントで近づこうというのは無理のある話だったのかなと思っている。

 

義母はとてもいい人だと思っているし、

嫌なことを言われたりされたりしたことはない。

ただ、そういう嫌なことをされたことがない一方で

仲良くもなれなかった・・・という、そういうことだ。

わたしにあまり興味がなかったんだと思う。

(わたしだから、じゃなくて「嫁」という存在に対してというか)

 

でもそういう距離のある関係がずーっと淋しかった。

家族になった以上、もっと近づきたかったな~、と。

仲が悪いわけじゃないのだから、

それだけで満足しなきゃいけないのかもだけど・・・。

 

そして今年、ついに「姑デビュー」したわたし。

思い描く「理想の姑像」は

自分の「義父母から与えてもらえたもの」と「与えてもらえなかったもの」で

出来ている。

 

息子のお嫁さんには、わたしと同じような思いをさせたくない。

幸い、屈託のない笑顔で素直に義母であるわたしの懐にも飛び込んできてくれる

かわいいお嫁さんなので

(彼女もまた、わたしのように義母と仲良くなる関係を望んでいるように見える)

本当にこれから大事にしてあげたいなと思う。