「貯め男」の息子と昔の私。

ちょっとしたお金の話があって、息子にLINEをした。

話の流れから、息子の貯金がいまどのくらいあるか・・・の話になり、

 

わたしはその金額を聞いて仰天した。

 

社員寮だし、基本的にケチで無駄遣いはしないタイプなので

それなりの貯金はあるだろうと思っていたけれど

そうはいってもまだ社会人2年目。

100万くらいは持っているとは思っていたけれど

聞かされた額はそれよりはるかに多くてのけぞった。

 

一体どういうペースで貯金したらその額になるのか?疑問だったけれど

ボーナスもほとんど手つかずらしい。

なるほど・・・。

 

息子の年収は大学院卒としてごく一般的な相場の額だと思うし

残業もそれほど多くない。

 

やっぱり食事社員寮の強さかなーと思ったけれど、

寮費+1日2食+寮の駐車場代で月々合計約5万円くらい天引きされているらしい。

これが寮暮らしとして高いのか安いのか、相場はよくわからない。

 

わたし「どうしてそんなに貯めてるの?!」

 

とびっくりして聞くと

 

「まあ節約家だからね。」

 

と息子。

 

「彼女がいないから貯まるんだよ」

 

と、よけいなことを言いそうになったけれど

そこは触れられたくないところかもと思ってやめておいた(笑)

今年で26歳だもの。

同級生の結婚の話もチラホラ聞くので、

(今どきの男子って意外と結婚早くない?って思うんだけどたまたま息子の周りだけの話なんだろうか)

なんというか、そろそろプレッシャーかけちゃいけない年頃なのかもって。

(そういう気遣いが必要な歳になりつつある・・・・)

 

 

それにしても、息子はどうしてこんなに「貯め体質」なのだろう?

 

わたしは何を隠そう、実は独身時代は全然貯められない女だった。

まあ高卒での就職・・・しかも地元の中小企業だったから

まず給料自体が当時で手取り13万円くらいしかなかった上に

実家は母が祖母の介護をしていて働けず、経済的に苦しかったこともあり

毎月5万円を家にいれていた・・・というのはある。

残金から生命保険料と自動車保険料を月払いしていたことは覚えているので

手元に残るのは毎月だいたい5万円だったと思う。

おしゃれしてデートもしたい年頃だったから、

そこからさらに貯金して残ったお金でやりくり・・・なんて

そんな計画性や我慢は当時の私にはどこを探しても見当たらなかった。

おそろしく計画性のない生活をしていたし、

考えてみたら、お金の管理や貯め方、貯めることの重要性を

教えてくれる人が周りにいなかった気がする。(母親も含めて)

 

ちなみに結婚する前の3年間は、昼は会社員、

夜にカラオケボックスでバイト・・・というダブルワークをしていた。

当時付き合っていた夫と遠距離恋愛になったことで、

会えない寂しさを紛らわせる&新幹線代を貯める・・・が目的だったけれど

そのバイト代でなんとか結婚するときに自分で100万円だけは貯めることができた。

たった100万円って・・・・(恥)

 

 

ところで・・・。

 

 

結婚してから10年くらい経ったころに、

当時、とにかくマウントばかり取ってくるので大嫌いだった4つ年下の女友達から

(↑嫌いなのに波風立てずに友達として付き合っていなければいけなかった関係)

 

「わたしね、結婚するときにひつじ年の人とだけは絶対結婚しないと決めてたのよ。」

 

と言われたことがある。

え?なんで?と聞くと

 

友人「だってひつじ年の人はお金貯まらないんだよ(←大笑い)。

でね、わたしの旦那さんはヘビ年だったから結婚してもいいと思ったの。

ヘビ年の人はお金に困らないっていうじゃない?」

 

私「へぇ~~そうなの?知らなかった!」

 

友人「そうだよ~。ひつじはね、紙を食べちゃうから貯まらないんだよ。

だからひつじ年は結婚相手としてはダメなんだよ~。(ニコニコ)」

 

ちなみに、ここで

 

「わたしもひつじ年なんだよね~」

 

といって、ドヤ顔の彼女の顔をひきつらせたのはいい思い出。

私より年下だった彼女は、まさか話している相手がひつじ年だとは

パっと思いつかなかったのだろう(笑)

 

そして、実はうちの夫もヘビ年である。

(なんか対抗してるみたいに思われても嫌なので彼女には言わなかったが)

 

干支にまつわる占いや迷信のたぐいって、あんまり信じてないのだけど

(だって同級生がみんな同じ性格で同じ運勢ってわけないし・・・と)

 

この「ひつじ年はお金が貯まらない」と

「ヘビ年はお金に困らない」については案外当たってるかも?と思った。

 

わたしは結婚するまでは・・・・いや、結婚後もしばらくは

全然貯められない人間だったわけだし。

けれど迷信を信じるとしたら

お金に興味のない(=無駄遣いしない)夫と暮らしていくうちに、じわじわと

「お金を大事にする」という意識がわたしにも伝染したのかもしれない。

(ンなわけないけどそうとしか・・・)

 

そして、最初の話に戻って

じゃあ息子がこれだけ貯め体質なのは誰の遺伝?となると

それはやっぱり「父親から受け継いだ倹約体質」なんだろうなと思う。

 

今でこそ、偉そうに息子に対して投信積立や持株会の積立をやらせたりなど

アドバイスしてやらせているけれど、

若かりし頃の母親がどれだけ貯金のない人間だったか知ったら

驚くだろうなー。

 

いや、バカにされるかも・・・(笑)

 

よかったよかった。

 

わたしに似なくて。