葬儀のおはなし(その1)

もう少し感傷的な日々を送るかと思いきや・・・・

自分でも驚くほどに、淡々と日常生活を再スタートさせています。

 

 

今日は先日もちょっと書いた葬儀のおはなし。

 

実は、父の葬儀については亡くなる前日に

兄とともに、葬儀屋さんに事前相談に行っていました。

葬儀についての事前相談・・・というと、

場合によってはとても不謹慎なことのようにもなり・・・

なかなか判断の難しいところだと思います。

 

たとえば突然、親が倒れて緊急搬送された・・・というようなときだと

家族の中で、「回復する」と信じる気持ちも当然強くあるので

葬儀の話は「縁起でもない!」ってことになるでしょうが、

わたしの父の場合は、もう1週間もたないだろう・・・ということが

状態からも明らかだったので

 

「その時になって慌てて葬儀会社を決めるところからスタートするより

どんな流れになるのか?知っておくほうがバタバタせずに済むと思う」

 

と、わたしから兄に提案して、事前相談をもちかけました。

金額的なことも重要ですが、どちらかというと「段取り」と

特にお寺さんへの依頼など「どこまでやってもらえるのか?」を

確認しておきたかったというのが大きな理由です。

 

結論からいうと、事前相談しておいて本当に良かったです。

 

インターネットで検索して、A社とB社、市内のふたつの葬儀屋さんに電話しました。

A社は、地域で葬儀場といったらココ、というくらい知名度も高く

あちこちに斎場のある大手の葬儀屋グループ。

B社は、A社よりも小規模な葬儀屋グループで知名度はイマイチ。

(わたしも知らなかった)

 

電話したのは兄ですが、その対応は

 

A社=即日の事前相談は無理です。明日以降で予約してください。

B社=いつでも相談お受けします。すぐにでもお伺いします。

 

・・・と、対照的。

わたしは、実はこの大手のA社の対応が気に入りませんでした(笑)

なんか殿様商売だなぁ・・・・って。

でも兄は結構細かいというか「両方の話を聞いてから決めたい」

という意見だったので

兄の意向を聞き入れて、A社は翌日に会うことを予約。

 

・・・というわけで、

まずはその日のうちに、わたしと兄でB社を訪問し、事前見積をしてもらいました。

わたしたちが気になっていて、確認させてもらったことはだいたいこんなこと。

 

*お坊さんを探して、依頼までしてもらえるのか?

*信心深いわけじゃないので特にこだわりはないが母のときと同じ宗派の葬儀にしてもらいたい。

*同じお坊さんに四十九日&一周忌まではお願いできるか?(できるものなのか?)

*お坊さんへのお金はどのくらい包んだらいいのか?

*亡くなった後の流れ(病院→一旦自宅→斎場)

*パック料金に含まれるものについての詳細の説明

*会場と控え室の見学

*通夜&葬儀全体の流れの説明(スケジュール)

 

結果、お坊さんについては葬儀屋さんのほうから希望する宗派のお寺さんを

手配してもらえることなどが確認できたし

(※これ、葬儀屋さんによってはお寺の紹介のみで連絡は各自でしてくださいと言われるところもあるらしいです)

 

ホームページに載っている家族葬プラン数種について「何が違うのか?」の

細かい説明や、会葬御礼や告別式の日の精進落としの料理の選択をするところまでして

ざっくりの人数で見積を出してもらいました。

 

わたしよりも、むしろ「喪主」になる兄のほうが

事前に通夜・葬儀の流れをつかめて、自分が喪主としてどう動いたらいいのか?の

イメージがつかめた上に、不安に思っていた疑問が解消されたみたいで

かなりホっとしていたようです。

 

そして、見積書をもらうときになって担当者の方から「会員制度」についての説明が。

いわゆる互助会のようなもので、

「将来の葬儀資金の積立し、葬儀の際にのその積立額を差し引き、
かつ葬儀料金が会員価格になる」

というもの。

けれど、父は加入していなかったので、

関係のない話・・・と思って気にもしていませんでしたが

なんと

 

「事前に(父が亡くなる前に)会員になって、会費を払っていただければ

葬儀代金を会員価格の20%引きにできます」

 

という驚きの提案が出されたのです。

家族葬とはいえ、金額が大きいだけに20%引きはかなり大きいです。

わたしは「もうここでいいじゃん!」という気持ちに(笑)

 

しかし、あくまでも慎重な兄はそこで返事はせずに

「明日A社の話を聞いてから決めよう」ということで返事は保留にしたのでした。

 

 

ところが・・・・

その深夜に、父の状態が急激に悪化。

そして翌朝・・・亡くなってしまったわけです。

 

病院で当直医師による「死亡確認」が終わった時点で、

もう兄は迷わずこの「B社」へ電話を入れました。

そりゃそうです。既に個人情報も伝えて詳しい話をした相手ですから、

スムーズに進められますし。

 

そして、この日の午後に会う予約をしていた大手「A社」へはキャンセルの電話。

 

このとき、ちょっと面白いと思ってしまったのは・・・

兄がA社への事前相談キャンセルの電話をいれたときに

 

「実は状況は変わってしまい、父が今朝亡くなってしまったので

今日の事前相談の件はキャンセルでお願いします」

 

となんて言ったこと(笑)

葬儀屋さんに対して「亡くなったのでキャンセルに」って会話がおかしくないか?と

あとでツッコミをいれてしまいました。

 

ところがですね・・・・この大手A社、

事前相談の申し込みをしたときには

「即日での相談は無理です。翌日以降に予約を入れてください」なんて言ったくせに

このとき兄がキャンセルを言い出すと、

「今すぐにでもお伺いできますが!」と態度が豹変し、

(いや、あなた昨日は「明日の午後でないと無理」って言ったじゃないですかー)

電話口でかなりしつこく、「ぜひ」と言い続けていたみたいです。

もうB社に電話を入れた後でしたし、

兄は男だからか・・・?あまり気にしていなかったようですが

こういう業者側の態度だったり対応に厳しい目を持つわたしとしては(笑)

なんかもう、印象最悪で・・・・

大手だからとここに頼まなくてよかったな・・・と今は思ってます。

 

 

ありゃ・・・思ったより長くなりそうなので

一旦切ります。

 

 (つづく)