吐き出す、そして浄化する。

今日は思いがけず、心が洗われる1日だった。

書きたいことが山ほどあるけれど

身バレリスクに配慮したいこともあるので

いずれ、すべてが終わって

アクセス数も減り・・・落ち着いたら詳細は書こうと思う。

 

今の時点で書けることを一部抜粋すると

師長さんとじっくりと話すことができたということ。

 

緩和ケア病棟の師長さんは、初対面のときから包容力にあふれた

魅力的な方だったけれど、

わたしのほうが、どことなく近寄りがたさを感じて

かなり遠慮してしまっていたと思う。

 

それが今日、ある出来事があって(それはまた後日)

そのある出来事をきっかけに、師長さんと本音で話すことができた。

 

師長さんは、

「娘さんが、わたしたち(看護師)にも話せず、
一人で抱え込んでいらっしゃることがあるんじゃないかと心配していた」

と、わたしが笑顔の裏にずっと隠してきた「何か」をその経験からか?察知していた。

 

わたしは今の自分の気持ちがどういうものか?を

そのまま伝えた。

師長さんはわたしの話に時折涙を流して、聞き入ってくださった。

 

ブログにも書いてきたけれど、

緩和ケア病棟に移ってきて・・・・

父にとっては万全のケアを受けられる場所であったけれど

わたしには、ケアマネさんや訪問看護師長さん、相談員Sさんなど・・・

それまで頼りにしてきた人とのつながりを失って、

なんというか、これまでのように気持ちを聞いてもらえる相手がいなくなってしまい、

どこか息苦しかった。

(もちろんいつでも同じ院内の手の届くところに3人ともいるけれど

緩和ケアに移った以上、彼女たちにとってわたしたち親子は「担当外」になるため、

立ち話程度はできても、思いを聞いてもらっていい相手ではなくなってしまった)

 

看護師さんたちは「なんでも、いつでも言ってください」という

姿勢を見せてくれているけれど、

 

正直なところ、自分の息子と変わらないような年齢の看護師さんには

親を看取る思いなど、わかるはずがない・・・という抵抗感があったし、

 

何より、わたしは絶対に泣くまいと心に決めていた。

 

 

少なくとも、父の前(病室)で涙を流すなんてことは

絶対にしないと決めていた。

 

父がこういう状況になってから、2~3日前のこと。

ある看護師さんから言われた。

「わたしたちは、〇〇さんのことを、娘さんが一人で抱え込んで支えていることを

知っています。でも、その娘さんを支えてくれる人はいますか?

わたしたちはそれをとても心配しています。

もしそういう人がいなければわたしたちが支えになりますから、

どんなことでも話して下さい。」

 

そんな気遣いをしてもらい、優しい言葉をかけられても

「ありがとうございます。大丈夫です。」とニコニコ笑顔で答えて、

それ以上自分の気持ちの核心部分は、言わないようにしていた。

 

それは、うっかり思いを口にすれば、涙腺を保つ自信がなかったからだ。

できるだけ平常心で、ドライでいるためには

心の核心には触れないことがわたしには必要で

必死で踏ん張っていた。

 

わたしが自分の思いを一切口にしないことは、

師長さんにも伝わっていたのかもしれない。

そして、師長さんは本当にわたしのことを心配してくれていたということが

その話す内容から感じ取れて、ありがたかった。

 

師長さんには今の自分の気持ちを話してしまった。

たぶん、師長さんに言えたのは、彼女がおそらくわたしよりも年上だからだ。

「同世代以上」でないと、なかなか話そうとは思えないのが親の問題かも。 

 

「親を亡くすことが悲しい」という、それだけではないから。 

 

正直、心のどこかで・・・・両親ともに健在であろう若い看護師さんたちに

自分の親を看取る気持ちは絶対に分かりっこない・・・という思いもあって

それも自分の心にフタをさせた要素だったかもしれない。

 

この話にはまだ前後があるのだけど、

最初に書いたように、リアルタイムで書くのはやめておこうと思うので

またずっと後に、落ち着いたら書きます。

 

 

師長さんも涙をぬぐっていたし、

わたしも、もちろん泣いた。

 

 

とにかく今日は、師長さんに心から感謝。

出会いに感謝。

 

自分の気持ちを聞いてもらえて、少し軽くなった。