相変わらず、朝晩の病院通いを続けている。
じっくりブログを書く時間を取れないのも相変わらず・・・(汗)
それでも、最初のころはきっちり時間を決めて、
その時間帯はずっと付き添う・・・という形にしていたけれど
最近は、
「父が寝たら帰る」というルーティンにするようにした。
父の状態も、一時期(転倒直後)からずいぶんと安定してきたので、
この先の長丁場を考えると、「帰れるときは早めに帰る」としないと
自分がガス欠を起こしそうだな・・・とも思ったから。
大抵は、昼食後と夕食後・・・・1時間もすると父はベッドに戻って眠りにつくので
熟睡モードに入ったらわたしは帰らせてもらう・・・というそんな感じ。
朝はあまり変わりがなくてだいたい7~9時まで病室にいることになるけれど
夜はその日によってずいぶんと幅がある。
なので、たまに夜8時に帰れる日もあれば
父の神経が高ぶって(全然寝なくて)夜10時まで病室に残る日も・・・。
父も転倒の衝撃から徐々に回復しつつあって、
一時期は支えがあっても自力で立てないくらいひどい状態だったのが、
昨日あたりから、なんと自力で歩いてトイレへ行けるようになったらしい。
しかし、それとは逆行するように・・・今度は食べなくなった。
もちろん、もともと食べなかったのだけれど
前記事にも書いていた通り、転倒後の状態が悪い時期は、
半分ボーっとしている状態の父の口に、
わたしがスプーンを運んで食べさせていたので
(テレビ見せたり話しかけながら、どさくさ紛れに食べさせる感じで)
おそらく本人の食欲以上に食べさせてしまうことが可能だったのだと思う。
それが、少しずつ身体の機能が戻ってきたことで
父がまた自分でスプーンを持つようになった。
最初は「機能回復」という意味でそれをわたしも喜んだけれど
同時に、「食べたくない」という明確な意思も戻ってきてしまったので
ほんの少し口をつけただけで「もう要らない」と
ハッキリ拒絶するようになってしまったのだ。
かといって、わたしがまたスプーンを持とうとすると・・・
ハッキリ意思があるから、食べさせられることをイヤがるというね・・・(悩)
ここ2~3日は、1日に(※1食に・・・じゃなくてね)
おかゆをお茶碗1杯とおかず少々・・・が精いっぱい。
ただし・・・以前より明確に意思表示はするようになったといっても、
父はいまだに自分の状況を理解していないし、
数時間前のことはすぐに忘れてしまうし、
「ここは〇〇病院だよ」と言っても、「それはどこにあるの?」と言われたり
看護師さんを看護師さんと認識せず「さっきのおばさんはだれ?」と言ったり・・・
せん妄状態だったり、認知症のような状態のときもあり
毎日が不安定である。
一方、身体の変化としては・・・・
これだけ食べないのだから日々少しずつ衰弱が進んでいるのは間違いないのだけど、
入院前になかった症状として、「足の浮腫」が出始めた。
まだそんなに重症ではないけれど
靴下がパンパンになってしまうほどむくんでしまう日もある。
看護師さんによると、こういった浮腫も末期がんにはつきもので・・・
ガンそのものや、栄養失調によって身体が血液中の水分を処理できなくなり、
結果、血管から漏れ出た水分が行き場をなくして皮膚の下に染み出るのだそう。
・・・と、こんな感じで転倒直後の足腰の立たない状況からは回復したものの
病気による体の衰弱は、日々緩やかに進行している。
しかし、緩和ケア病棟での生活も2週間経とうとする今、
わたしの心の中は穏やかではない。
それは、父の病状のことで・・・・ではなく、
2週間後にはおそらく退院しなければならないから・・・・だ。
え?退院?!と、驚く人もいるかもしれないけれど
今どきの緩和ケア病棟は医療制度の改定によって、
30日以上の長期入院になると、
診療報酬が引き下げられる・・・というルールに変わってしまったために、
どこの病院も「1入院原則30日」だと思う。
(もちろん、中には診療報酬下がることを承知のうえで長期入院受け入れ可能な緩和ケア病棟もあるかもしれない)
父の入院している病院の場合
だいたい入院後1か月をメドに、「退院可能な状態かどうか」の判定があって
「安定している」と判断されると、退院を促されるということに・・・。
(重篤な状態である場合は、もちろん無理に退院させられることはない)
今の父は、わたし達家族にとってみたら
「退院させられても困る!!」というレベルの重症度ではあるけれど
医師からすると、「安定している」と判断されると思う・・・残念ながら。
痛みは薬でコントロールできているし、なんとかトイレまで歩けるようになったし。
それじゃあ、退院したらどうすればいいのか・・・?というと
父の場合はもう施設には入れそうにないので
自宅へ帰るしかない。
そして、また緩和ケア病棟へ再入院させてもらう・・・という形になると思う。
緩和ケア病棟に入ったばかりの時点で、すでに相談員Sさんに
「1か月後はどうしたらいいんでしょう?」と相談してあったのだが
相談員Sさんによると、
ルール上は、
「退院して丸8日間経過したらもう一度緩和ケアに再入院可能」
(つまり新たな1入院としてカウントできるらしい)
で、過去にそういう形で入退院を繰り返した患者さんもいたらしい。
ただ、再入院可能かどうかは、「主治医の判断次第」とのことなので
父の主治医が「再入院が必要」と判断してくれないと、
父は行き場をなくすことになる・・・。
まあ、これまでの主治医が父や私たち家族のためにしてくれたことを思えば
「再入院はダメですよ」とは言わないだろうと思うけれど・・・
(というか、Sさんからも「あの先生なら大丈夫だから心配しないで」とお墨付きをいただいたのでそれを信じたいところ)
そんなわけで・・・
緩和ケア病棟での生活にもようやく慣れてきて、
父の状態も低め安定を保っているので、
本来はホっとしたいところなのだけど、
緩和ケア生活も「折り返し」ということで、
ここから先は、いつ緩和ケアセンターの医師から「退院勧奨」の話が出てくるか?と
内心びくびくし始めている。
もちろん、心の中ではすでにその覚悟はできているので
一定期間後に、もう一度緩和ケア病棟へ受け入れてもらえるはず・・・
という見込みのもと
「8日間の自宅生活をなんとか乗り切れば・・・」という思いで
その8日間については、兄にまるまる実家に泊りこんでもらって
父の面倒を見てもらうという話ができている。
(もちろん、訪問看護師&ヘルパーさんにもサポートしてもらう予定)
わたしがいまだに朝晩病院へ通っていると知って、
兄はそれを交代してくれると申し出てくれたけれど
わたしとしては、一時退院のときにこそ、
兄には全面的に頑張ってもらいたいので
病院通いについては、このまま自分一人で何とかやっていくから・・・と伝えた。
ひとつだけ・・・わたしの中の大きな懸念事項は
一時的にでも、自宅に戻ることで
父の「せん妄状態」が解けてしまわないか・・・?という不安。
今は、せん妄状態にあって、自分が入院していることをわかっていないため、
話がかえってスムーズなことが多い。
(面倒なことを言われても、すぐに忘れるしごまかしが利くから。)
自宅に帰って正気に戻ってしまったら・・・・
もう二度と家から出ない!くらいの勢いで病院を拒絶される可能性があり・・・
そこを本当に恐れている。
ただ、これだけ長期のせん妄状態にあると・・・
自宅に帰っても、自宅を認識せずにもっとせん妄が悪化する可能性もあって
(病室からまた環境が変わるため)
ほんと、どっちに転ぶかわからない。
いずれにせよ、父に急変でもない限り、
1度退院しなければならないのは確実なので・・・
そこに向けて少しずついろいろ考えなくちゃなあ・・・というところ。
ホント、ずっと居られたら楽なのになあ・・・。