わたしさえ頑張れば?

今週から、毎日朝夕・・・父のところへ通うことになった。

以前は週3日でよかったのに・・・・それが今じゃ毎日、しかも1日2回。

わたしの生活は一変した。

 

いつも思うことだけど、自分が書くことが・・・ほかの誰かが読んだときに

「そんなの大したことないじゃない」と思われるんじゃ・・・?という不安がある。

でも、こと介護に関しては・・・

もともとの親子関係、親の性格、自分のメンタル耐性や許容度、

そういうものが大変さは人によってまるで違うので、

「自分にとっては大したことじゃなくても誰かにとっては苦痛」

「自分にとっては苦痛でしかないけれど、誰かにとってはそうでもない」

ということが多々あると思う。

自分の経験と自分の感じ方を他の誰かのそれと単純比較することはできない・・・

と、いうこと。

なので、これを読んで「その程度のことで」と思われるかもしれないけれど

わたしはストレス耐性がものすごく低い人間なので、

そこはどうか大目に見てほしいなと思います。

 

わたしが現在、1日2回の訪問時に何をしているか・・・?を書くと

 

■痛み止めを朝晩飲ませる。

これが2回訪問の一番の理由で、薬の効果が切れないように12時間ごとにきちんと

飲ませないといけないので、

一応自分で朝8:00と夜8:00に飲ませると決めている。

・・・が、たかが薬、されど薬。

薬は寝たままでは飲ませられないので、身体を動かすのがつらい父に薬を促すのは

思った以上に難しいとわかった。

まず、朝8:00に飲ませるといっても、

朝8時に父宅到着では遅いということに初日に気が付いた(汗)

なぜなら、父がまだ寝ていたり、そうでなくても

父は体を起こすときに、背中から肩にかけて激痛が走るようで、

それは苦痛で顔をゆがめるほどであるため、あまり起き上りたがらないから。

倦怠感が強かったり、痛みが強いときには「あとでいい」と言われてしまう。

ただ、その痛みを取るために薬を飲むのだから、

うるさがられても結局「がんばって起きて」と促すしかないのだけど。

 

薬の時間に寝ている状態のときも・・・これも迷う。起こしていいものかどうか?と。

なので7時半くらいに父宅について、さりげなーく室内で音を立てたりして(笑)

父が目を覚ましかけた時に声をかけるようにしているけど

これも寝起きですぐに薬を飲ませられるわけではないので15分くらい

話しかけたりなどして、父の「頭の中」も起床したのを確認してから薬を促す。

 

薬や食事をしつこく勧められると機嫌を悪くして

「後で飲むからそこに置いておいてくれ(イラッ)」と返されることも多いけれど

そうやって置きっぱなしにしても飲まないことはわかっているので

薬だけは「目の前で飲んで」と飲ませている。

  

先日の記事で、朝の服薬を「15分間訪問」でヘルパーさんに頼める・・・

ぜひ頼みたい!という話を

書いたけれど結局あの話はわたしのほうから断念した。

それは介護サービスのルールが理由ではなく、

「朝訪問したときに、すでに激痛状態にある」ときがあるとわかったから。

・・・というかここのところ毎日である・・・(汗)

夜中から痛みを我慢しているようなのだけど、

以前なら自分で頓服を飲んでいたのに、このごろはそういう思考が働かないのか?

それとも、単純に身体を起こすのがつらいので、ひたすら耐えるほうを選んでしまうのかもしれないが…

とにかく

朝まで痛みを我慢しているので、わたしが朝訪ねた時に

朝のベース薬と頓服を同時に飲ませるということになってしまっている。

(本当は同時に飲ませたくないのだけど、とん服は20分くらいで効いてくるので激痛を素早く鎮められる、そしてベース薬は朝晩時間を決めているので、時間通りに飲ませたい・・・と言う理由で)

 

1度に2つの痛み止めを飲むと副作用(父の場合は傾眠とめまい、吐き気)が

心配なので、飲ませた後1時間くらい傍にいて問題がないか?

様子を見なければならない。


ゆえに朝9時ごろまでは、父の傍にいることになる。

 

・・・と、こういう場合の難しい判断を

(わたしは家族だから自己責任で薬を飲ませるからいいけれど)

たった15分しか居られないヘルパーさんに任せるのは無理だと思ったので

朝の服薬をお願いすることはあきらめたというわけ。

 

 ■食事を促す

この食事も頭の痛い問題で・・・

朝食はまず食べない。毎日何かしら用意するけれどまず食べない。

…というか、退院してきてから朝食を食べた日はゼロだ。


退院前の想定としては

「パンなどすっと食べられるものを用意すれば自分で食べるだろう」

だったけれど、退院後の実際の父はというと

朝食を出しても(パンや果物など簡単なもの)

「ここに置いておいてくれ」といって手を付けないし、

夕方再度来訪すると、朝のまま残っている・・・。これが毎日。

 

お昼はヘルパーさんになんとかお願いしているけれど

結局、お昼もおかゆを少量とかメイバランスを飲むとかしかしていないので

(ヘルパーさんがお昼に何を出してくれてどのくらい食べたか?を記録してくれるのでわかる)

身体日々ますます干からびるように痩せていっている・・・。

 

夜は、体調がよければうどんをお椀一杯(1/2玉くらい)程度食べてくれるけれど

それも受け付けないときはやっぱり、メイバランスだけでも飲んで・・・となる。

 

むしろ、この状況であれほど味覚にうるさい父が

メイバランスなら飲めるということは、奇跡に近いかもしれない。

いっそ3食メイバランスのほうがましかもしれないと考えるのだけど

それはそれで・・・・

メイバランスをあまり頻繁に与えすぎるとうんざりして

「もうこれは飲みたくない」と言い出しそうで不安なので

できるだけ連続ではなく、1食おきになるようにして出している。

 

そして意外と大変なのは・・・

それまでずっと食欲がないと言っていたものが、

わたしが夜の薬(8時)を飲ませたあと、「もう帰ろう」としているタイミングで

「ちょっとうどんでも食べてみようかな」などと父が言い出すことがあること。

もちろん、ほとんど食事らしい食事が摂れていない父が

少しでも自分で食べる気になったのなら、

その時間からでも、うどんを茹でないわけにはいかない。

そしてお椀一杯のうどんを、30分くらいかけて(休憩しながら)食べるので

それをずっと待っていると午後9時を回ることも・・・。

もちろん、文句は言えないし顔は父の前では常に笑顔だけど、

そういう父の体調に振り回される生活は1日1日経つごとに、

ボディーブローのように心身に蓄積されてくる。

 

帯状疱疹の処置

前記事に書いた通り、帯状疱疹にかかっていたことが発覚した父。

遅ればせながら、1日2回・・・背中と胸に軟膏を塗らなければならない。

この軟膏がベタベタするもので、また患部も今はぐちゅぐちゅになっているため

上からガーゼを貼って、浸出液がシャツにつかないようにしなければならない。

けれど、この軟膏塗布&ガーゼ交換も「体を動かすのがつらい」と言っている父だと

面倒がって替えたがらないし、あまり無理強いできないので、

なかなか大変な作業。

朝は特に活動したがらないため、わたしが訪問したときには代えたがらない。

なのでメモを残して午前中の看護師さんに交換を託していく・・・。

これも・・・初めから看護師さんに頼めばいいことなのかもしれないけれど

「朝来るのだったら、軟膏塗るくらいしてあげたらいいのに」なんて思われて

いないだろうか?と、つい気になってしまう小心者・・・。

 

■口腔ケア

口腔ケアは看護師さんにお願いしてしまってもよかったのかな・・・と

思うのだけど、1日2回も父の元を訪れていながら、「やってください」とは

言いづらく、結局自分でやっている。

ただこれも、父の体調を見ながら・・・なので、時間を決めてできるものではなく

(寝ているところを起こすわけにはね)

朝晩のどちらか(大抵夜かな)、

痛みが少し緩和されて体調よさそうなタイミングをねらって

1日1回は口腔ケアをするようにしている。

父の口の中は8割くらいが入れ歯なので、

それを外してもらって、入れ歯を殺菌・専用ペーストできれいに磨き、

さらに入れ歯をはずした口の中を、介護用のスポンジ型はぶらしできれいにする。

これが父の口腔ケア。

 

 ・・・と、毎日の必ずやらなければ!としていることはこんな感じ。

 

そして、痛み止めを服用しているとはいうものの、

このところほぼ24時間痛みを我慢している状態で・・・

頓服を飲む回数もこのごろは毎日2回。頻度が上がっているということは

痛みが増しているということだし、頓服を飲んでも完全には痛みが取れないようで

いつも痛い痛いと言っている。

それも、以前は背中オンリーだったのが、

この頃は肩や脇・・・そして胃にかけて(本人談)痛い・・・と、

痛みが広範囲になっている気が・・・。

身体の中でどんな変化が起こっているのか?わからないけれど

疼痛コントロールが崩れてきている気がする。

(現在の痛み止めではコントロールしきれていない)

もちろん、このことは来週の診察時にも伝える予定。

 

こんな感じの毎日。

夕方~夜はだいたい4時間くらい実家に滞在しているけれど

枕元につきっきりというわけではなくて(それはさすがに疲れる)

リビングの隣の和室が父の寝室になっているので、

そこの扉を常に開けた状態にして(声が届くように)

 

わたしは基本的には何か呼ばれれば駆け付けられるようにしている感じ。

 

でも・・・片道30分かかる距離なので、やっぱり2往復はしんどい。

特に腰は悲鳴を上げていて、

今週は毎日コルセットで負担を軽減するようにしている。

夜、精神的にも肉体的にもクタクタになって帰宅すると、

すぐに眠気が襲ってくるのでお風呂に入ると早々にベッドに入る。

すると、一瞬で朝が来て

「さっき帰って来たばかりなのにもう行かないといけないのか」

という気持ちになるので

夜よりも、むしろ朝のほうがつらさを感じている。

 

夫の食事を用意してから出かけるとはいえ

夫は一人で夕飯を食べるわけで・・・

必然的に夫と会話する時間も朝しかない感じになってきているし、

「少しの間だけ」思えばなんとか頑張れても、

この生活は長く続けられるものじゃない・・・と本当に思う。

 

それでも父本人は、わたしに頼めばなんでもやってくれる・・・

ずっと自分は家に居られる・・・と思っているようなので

父の気持ちを考えると本当につらい。

 

自分さえもっと頑張れば・・・

2往復でしんどい・・・なんてことを言っていないで

いっそ泊まり込んでしまえばいいんじゃないの?

なんなら父を自宅に引き取れば済むんじゃないの?

わたしがもっと頑張れば済む話なんじゃないの?と、

ついついそんな思考にも陥ってしまう。

 

疑心暗鬼というか、ケアマネさんや訪問看護師さんなど、

もしかしたら周りはみんな実は

そんなふうにわたしのことを思っているんじゃないだろうか???。。。。とか。

(もちろん、何かイヤなことを言われたわけじゃない)

 

ほんと、自分が正しいのか?よくわからなくなって

毎日葛藤してしまう。