予期せぬ展開。

とりあえずこの週末だけは、

つかの間父のことを忘れて休息をとれる・・・!と思っていた。

 

が、実際には自分が思ったような週末にはなっていない。

頭の中は今後どうしたら・・・?の思いでいっぱい。

  

その一番の理由は、父の体調が

自分と周囲が思っていたであろう以上に悪く、ほぼ動けないに等しいとわかったこと。

 

完全看護の入院中には、そこまで見えていなかった。

看護師さんや理学療法士さんも少し前まで

「あまり酸素の数値は下がらなくなりました」「2Lで安定してます」

など明るい話をしてくれていたのでそれを信じていたのに

実際の父は10歩歩いただけで

SpO2が80%台まで落ちて歩けなくなる身体になっていたから。

 

ただ退院前の数日間は、リハビリも休んでいる・・・と父本人が言っていたので

SpO2が下がりやすくなったのは、ここ最近急激に悪化・・・という話かもしれない。

 

とにかく、動けない。

ベッドから降りられない。

食欲もなく、ほぼおかゆのみしか口にしない。

兄から来る報告LINEでは、

本当にトイレだけは、なんとか行っているらしいけれど

それ以外の時間はずっと介護ベッドの上で寝たきりだという。

 

現時点での、介護計画では・・・

 

午前8:00・・・父が自分でパンなどで朝食を摂り、薬を飲む

午前9:30・・・訪問看護

午後12:30・・・訪問介護(昼食の世話・掃除)

午後16:00・・・わたしが訪問して、配食サービスを受け取る。

午後7:00?・・・父が自分で夕飯を食べる、薬を飲む

 

・・・というもので、

「父が菓子パンとジュースで軽い朝食くらい用意できる」

「薬は目の前に用意さえしてやれば自分で飲める」

 

・・・という、父がある程度動けることを前提としたものだった。

それは父本人も「そのくらい自分でできる」と言っていたことでもあるし。

ところがふたを開けてみれば何もできないのだ。

 

父を託した兄からは、何度も「~~~って、どうしたらいい?」など、LINEが届く。

 そのたびに、こっちは不安になるし結局父のことを考えずにいられなくなるので

ちっとも気が休まらないのだけど(汗)

 

兄は初めて病気の父の世話をするわけだし、薬のことや病気のこと、

わたしのように隅から隅まで父を理解しているわけじゃないので

こればっかりはしょうがないなと思った。

 

 

けれど、そのLINEの中で一番問題だったのは

 

夜「お父さん、薬のこと完全に忘れてるから飲ませたよ。」

朝「お父さん、気分が悪いから薬を飲みたくないと言ってる」

 

という2つのLINE。

そう。

服薬管理が完全にできなくなっていた。

物忘れがひどい状態が続いているので、

もう父の頭の中に「薬を飲まなきゃ」というスケジュール管理は存在しないのだろう。

 

今の父にとって、痛み止めの薬を飲まないというのは大問題である。

1日2回(効果は12時間)の薬を飲まないで、苦しむのは父本人なのに

父はそのことを理解していないので(何度も説明はしたけどね)

その1日2回の麻薬のおかげで痛みの大半を鎮められているということに

気付けていない。

 

 

薬が自分で管理できない・・・ということは、

朝と夜の服薬の時間帯に、誰かが確実に介入しなければならないということ。

 

でも、朝と夜・・・そのどちらとも・・・

訪問看護訪問介護も空きがなくて、入ってもらえないのだ。

 

つまり・・・上記の介護計画を見直すとなると

 

 

 

午前8:00・・・父が自分でパンなどで朝食を摂り、薬を飲む

→自分で朝食も用意できないし、薬も飲めない。わたしが朝も訪問して朝食を食べさせ、薬を確実に飲ませる。

午前9:30・・・訪問看護

午後12:30・・・訪問介護(昼食の世話・掃除)

午後16:00・・・わたしが訪問して、配食サービスを受け取る。

午後7:00?・・・父が自分で夕飯を食べる、薬を飲む

→当初、配食弁当を受け取ったら任務完了のつもりでいたけれど、夕食・夜の薬を飲ませるところまでやらなければいけない。なので16時の弁当受け取りのあと、夜の服薬を済ませるまで(20時)帰れない。

 

と、服薬のためにわたしが確実に朝夕2回、父のところへ行くしかない・・・。

 

 

なんだろう・・・・?この、全然機能していない感じ。

 

わたしの負担を減らすための介護サービスのはずなのに、

結局父の世話の大半は、自分でやらなくちゃいけないってことになる。

 

簡単な朝食を自分で用意することすら難しいということは

さらにたとえば口腔ケア(父はほぼ総入れ歯なので入れ歯の手入れと口腔内の洗浄)も

自分ではできないということだし

ほかにも着替えも、もう父は自分一人ではできない。

(昨日の退院時は兄とわたしで着替えさせた)

 

もう本当に「トイレ以外何もできない」ということになる。

 

もちろん、こんな生活は長くは続けられないので

週明けにも早々にケアマネさんに相談するつもり。

 

単純な解決策は、「朝の訪問ヘルパーさんを増員する」である。

ただ以前もどこかに書いた通り、

今利用している事業所では朝入れる人員に空きがないので、

朝の時間帯に入れたいのであればほかの新規の事業所を当たらなければならない。

 

(※もともとケアマネさんからは別の事業所に依頼してヘルパーさんを増員させては?という提案はしてもらっていたのだけど、父が拒否したのでそうはならなかっただけで、介護計画が十分機能しない形になったのは、ケアマネさんのせいではないです)

 

けれど、わたしの中では・・・

正直なところ、増員すればOKという話なのか・・・?

本当にそれがベストな選択なのか?なんだかわからなくなってきている。

 

1日4回の訪問(訪問看護、ヘルパー×2回、わたし)体制を作ったとしても

どこまで行っても、完全看護に相当する安心感には程遠いだろう。

そして、1日に何度も人が出入りすることを「窮屈でイヤだ」と

父が嫌がるという厄介な問題もある。

 

病気の明らかな進行と父の衰弱ぶりを考えても・・・

もう施設か再入院、どちらかしかないのでは?という気持ちに傾いてしまう。

 

正直に言えば、昨日1日・・・父を見ていて

 

「これは・・・無理だ」

 

と確信した。

 

夜、そのことを夫に話したら、

「え?もう?結論早くない?」と苦笑いされてしまったけれど

 

なんというか・・・言葉では表現が難しいのだけど

(本人を見た人でないとたぶん、わからない)

 

ひとり暮らしできる段階はとうに過ぎているとしか思えないのだ。

 

約10日後に退院後最初の診察があるけれど、

そのときに、父を車に乗せられるか?すら今から不安に感じているほどで。

(つまり、通院するのも大変ということ)

 

あの、1か月前の入院した日・・・わたしは父を背負って車に乗せたと書いたけれど

今の父も、それに近い状態なのだ。

 

だからもうなんというか・・・見た目の状態は、

むしろ1か月前に入院したときよりもやせて衰弱して体力なくなっているのに、

退院してきていることに対する違和感と言うか・・・。(うまくいえない)

 

(入院していたほうがいいに決まってるような状態の人が家にいる不安感)

 

 

とりあえず今、その10日後の診察をひとつの分岐点に考えていて・・・

それまでに

「ヘルパーさん増やして一人暮らし続行か」

「緩和ケアか療養型病院への転院が可能かを主治医に尋ねる」

「入院が無理なら、父を説得して施設入所・・・」

 

のいずれかの答えを出そうと思い始めている。

なので、来週早々から、ケアマネさんにそのあたりのことを相談していく予定。

 

つまり

 

場合によっては、その10日後の外来診察をもって、

父の自宅暮らしが終了する可能性もあるということだ。

 

想像していた以上に厳しい退院となった。