突然崩れる家族のバランス。

わたしがこのブログを始めたのは息子がまだ高校生のときだったはずなので、

かれこれ8年くらいは続けているんじゃないかと思う。

けれど、自分のブログ歴は・・・というと、実はさらにさかのぼって

息子が小学生のときに始めていたのでおそらく、トータルで15年くらい(驚)。

 

最初は息子がやっていたスポーツに特化した話題で・・・

試合の記録とか、練習のあれこれ、そしてお子さんが同じスポーツをしている

親御さん同士でつながって、励ましあっていた。

 

今思えば、ものすんごいスポ根ママだったと思う(笑)

まあ、だからそういうブログも続いていたのだと思うけど・・・

(※今は削除したのでもうないです)

中学時代なんかは息子の勉強よりぶっちゃけ、そっちのスポーツのほうが

わたしの中では大事で・・・

食事の管理から練習後のマッサージやストレッチまで欠かさなかった。

(関節を常に柔らかく保たなければならないスポーツだったので
自分でできるストレッチには限界があって、それで手伝っていたんですけどね)

 

息子がそのスポーツを引退すると、ネタがなくなり・・・そして

自分の興味は、息子の進学によって一気に増えた家計の支出のほうに移り

それがこのブログの引っ越し前の前身ブログへ・・・とつながったわけなのだけど

 

そうやって、わたしが約15年くらいブログを続けている間、ずーっと

見続けてきたブログがある。

こちらからコメントを入れたこともないので、交流はなく一方通行の関係。

わたしより10歳くらい年上の人で、

失礼ながら文章は作文のように稚拙なところがあり

何かためになることが書かれているわけでもなく

ただひたすらに、その人の家族のこと、仕事のこと、楽しかったこと、腹の立つこと、

悲しかったこと・・・まさに日記として綴られていて、

でも、その素朴で喜怒哀楽を隠さない飾り気のないブログの雰囲気に

逆に妙に惹きつけられて

気が付けば10年以上ひっそりとずっと読んできた。

 

そして最近・・・その人の妹さんが亡くなられたとの投稿があり、

あまりに突然の話に、ショックで呆然としてしまった。

全く知らない人なのに。勝手に読んでいるだけなのに。

その方は家族の写真を頻繁にブログに載せているので、

勝手に親近感を覚えてしまっていたのだと思う。

だから、「え?まさか?」という衝撃は大きかった。

 

そして、これもまた勝手にその家族の今後を心配してしまっている。

なぜなら、その亡くなられた妹さんは

ブログ主さんのお父様と2人で暮らしていたから。

うちの父よりも高齢のお父様がひとりになってしまう。

本当に笑顔が素敵で、明るそうな、優しそうなお父様で・・・

家族全員から愛されているのが写真越しにいつも伝わってきていた。

 

 

今、タイムリーに自分の境遇とどうしても重ねてしまうのだけど、

 

そのブログ主は、ご高齢のお父様のお世話を

すべて同居していたその妹さんに任せきりで「妹が世話してくれるから大丈夫」と、

安心しきっている様子がしばしばあったので

ついつい自分と照らし合わせてしまい・・・

「うーん。もう少し手伝ってあげてほしいなあ・・・」

と、思ってしまう時もあった。

 

 

けれど、その家族のバランスは突然崩れたわけで・・・

お父様の年齢と精神的なショックを考えたら、

ブログ主さんが引き取らざるを得ないのでは?と思えてならない。

あの家族は、これからどうなるんだろうなあ・・・と、

ハラハラしてしまっている。

 

 

ところで、わたしの兄弟は、6月初めに父を旅行に連れて行ってからの1か月、

兄も弟も、どちらも何にも連絡してこない。

父の具合を心配して聞いて来ることもない。

きっと、お盆に帰省してくるまで音沙汰なしだろう。

「まあ父に何かあれば妹の方から連絡してくるだろう。
便りがないのは平穏無事ってことだろう」

と、都合よく解釈されているのだと思う。

まあ、無事ですけどね。

でも平穏なわけじゃない。

治る見込みのない、確実に悪化する病気と付き合っているのだから

決してサポートは楽じゃないのよ。

兄弟には伝わらないだろうけど・・・これでも。

 

でも、そのブログ主さんの家族の記事を読んでいて・・・

突然、それまで当たり前だったバランスが崩れることって

起こりうるんだ・・・・と、改めて思った。

月並みだけど、介護は突然やってくる。

その役目は自分ではないと思っていても、いつ事情が変わるか?わからない。

 

50歳を過ぎたら、何があったっておかしくないってことだ。

そもそも、わたしの母だって、今のわたしの年齢で亡くなったくらいなのだから。

 

介護のキーパーソンになっている人が自分自身で、

「今、自分が病気になったりしたら大変!」と思うのは自然な思考だけれど

 

そういう責任から暫定的に担当外になっている兄弟姉妹が、

「今、あの子が倒れたら困ってしまう」みたいに考える瞬間があるとしたら

その思考はどうなの・・・?と、ちょっと思ってしまう。

 

でもホント・・・

今わたしが病気になったりしたら、兄弟はどうするんだろう???

 

・・・と、ふと想像してみたけれど

たぶん、二人は絶対にわたしの代わりをすることはないな・・・

という結論が一瞬で出た。

 

二人が父親を大事にしてくれることは絶対にないと断言できる。

(手続き的な必要最低限なことはしてくれるだろうけど、自分の感情を抑えてでも
”寄り添う”という発想は兄弟にはないので、父はたぶん一人ぼっちになると思う)

 

なので、とりあえず父のことは最期までわたしがちゃんと看なければ。

もうここまできたらね。

 

そのために、健康でいなければ。

 

そんなことを思った朝。