いつもいつも、息子が帰省してくると話に花が咲く。
息子はどう思っているかわからないけれど、
わたしが質問攻めにする前に、息子のほうからわりとあれもこれもと
近況を話してくれるので、たぶんそれなりに楽しんでくれているのだと思う。
そして、そんなわたしと息子を見て、
たぶん夫は
「息子はかわいいんだろうな。」
と、わたしのことをそういう目で見ていると思う。
でも、息子と会話が盛り上がるのは、別にそれが理由じゃない。
夫にハッキリ言うと、なんだか傷つけるみたいなので絶対に言えないけれど
息子が帰って来たときに、息子と話が弾むのは
息子がかわいいからじゃなくて、夫と違って
会話のキャッチボールがスムーズで大人としての建設的な会話ができるからなのだ。
わたしの夫は仕事に関しては愚痴ひとつこぼさず、よく働くいい夫だけれど、
家庭内のことに関しては、スキルがほぼ０になる人と言っても言い過ぎじゃない。
家事を一切やらないのは仕方ないとしても、考えるべきこと、判断するべきこと、
事務手続き的なことも一切やりたくない人なのだ。
極端な言い方をすれば、夫は
家にいるときはお酒飲んでテレビ見て、スマホでだらだらゲームしたりして、
何にも面倒なことは考えず、頭の働きゼロにして、ボケーっとしていたい人。
なので難しい話や、込み入った問題が嫌いなので会話が成り立たないことが多すぎる。
わたしが何か話題を振っても、
「フッ」と鼻で笑う（←※本人、バカにしてるんじゃなく、相槌のつもり）癖があり
自分の意見とか感情とか、何も戻ってこないのでそれ以上、会話が弾まない。
たとえば３月にバタバタしていた息子の引越し関連のこともそうだし、
わたしの父親の通い介護の問題だって、
わたしが「困ったなあ」と思っていることに関して、何か的確なアドバイスを期待
出来るような人ではない。もちろん、意見を聞いてみたことはあるけれど
「う～ん、俺にはよくわからん・・・（苦笑）」で終了してしまうので、
もうわたしのほうにあきらめ癖がついてしまった。
そんなわけで・・・・別に夫婦仲が悪いわけじゃないけれど、
普段は単純明快な分かりやすい話とか、
アハハと笑えるようなライトな話しかできない感じ。
そんな夫とは対照的に息子はそういうところが、ものすごく反応がいいし、
世間の流行だったりなんかもよく知っているので、
まさに「打てば響く」なノリでストレスがないから、自然と会話が弾んでしまうのだ。
少し込み入った話をしても、理解が速いので１回の説明で話を理解してくれる。
夫の場合はこれが無理。そもそも「聞く気」がないのでものすごーーくかみ砕いて
説明しないと理解してくれないし、２回３回と説明が必要になるので疲れる。
夫についての頭の痛い問題はもうひとつあって・・・
「言ったことはとりあえずやってくれる」ふうであれば、とりあえず思考が受け身でも
全然OKなのだけど、
夫の場合は「仕事以外の面倒は一ミリもやりたくない」という妙な頑なさがある。
実はこのGW・・・・。
これまで夫の契約クレジットカードで一緒に払っていた息子の携帯代（docomo）を
今後は当然息子自身が払う・・・ということで、「一括請求の解除」の手続きを
したいと思っていた。
調べてみると、案の定「一括請求関連」の手続きは契約者本人がやらないとダメ。
まあ委任状をもって・・・ということもできるのだろうけど
わたしにしてみたら、「簡単に済むことなんだから本人にやってほしい」こと。
でも、夫はそれを嫌がるのだ。
「はあ？そんなのお前が行ってこいよ。オレわかんないし。」
と。
息子にはＧＷ前にこのことは事前に連絡してあって、
私「でもお父さん、行ってくれないと思うんだよねえ。」
息子「じゃあGWに僕が一緒に行けばいいんじゃ？
お父さんは隣に座ってるだけでいい、って説得してさ。
店員への説明は僕がすればいいんじゃ？」
私「それなら行ってくれるかも。」
・・・と、そんな会話をしていました。
ていうか、息子にこんな気を遣わせる父親でいいのか・・・？と思いましたよ。
ちなみに・・・・調べてみたところ
実際は、この「一括請求の解除」については電話でもOKみたいなのです。
が、我が家の場合・・・
「請求は別々だけど、ポイントは親子で共有する」というふうにしたいのです。
もちろん、それも電話で済むことのはずだけれど、
夫のことなので「お前が電話すればいいじゃん」と取り合わない可能性が高いこと
電話口でその細かい説明を夫がきちんとしてくれることは期待できないこと、
（↑何しろ手続きの意味を理解しようとしていないレベルだから）
そして「一括請求」を解除しただけでは、親の支払いから解除される息子の携帯代は
「請求書払い」になってしまう・・・という問題もあり
これは、父と息子が一緒に窓口へ行って、
「一括請求は解除」「ポイントは共有」「息子の携帯代のクレカ払い手続き」を
一気に済ませるのが一番わかりやすく一度に手続きできる選択だったわけです。
息子は状況を理解していたので、とにかく夫は横に座っているだけでいい、
息子が店員さんと話をして手続きをする・・・と、そんな作戦でした。
すべて過去形で書いているのは・・・・
これすらも夫から嫌がられて、拒否されたから・・・（泣）
「だったらお前（息子）がひとりで行けばいいじゃないか。オレ行く必要なくない？」
の一点張り。
それはダメなんだと説明しても、「そんなはずないだろ。行けばやってくれるだろ」
という根拠のない暴論を頑固に繰り返すだけで、無理無理の無理。
なんかもう、こんなふうに夫を説得することのほうがめんどくさすぎて
「はあ・・・息子の携帯代くらい、もういいかも・・・」
とわたしのほうがあきらめかけましたが（笑）
律義な息子は、「じゃあ僕が毎月携帯代をお父さんの口座に振り込めばよくない？」
と提案。
（父親のわがままに合わせる形で、息子にこんな面倒をかけても平気な夫）
結果、本当に毎月振り込んでもらうことになりました。
・・・といっても、正確には息子は「住信ＳＢＩ銀行」の口座を持っているので
そこの「毎月定額自動振り込み」のサービスを利用する形。
（なので息子が手動振り込みする必要ない）
こんなバカバカしいことってある？と、内心は納得いかな過ぎてモヤモヤしている私。
でも、夫のわけのわからない頑固さをなんとか捻じ曲げようとすることに
エネルギーを使うのにも、この歳になると疲れてきちゃって・・・（笑）
でもねー。この夫の取り扱いのめんどくささとか、話が通らない難しさとか、
息子もまた、慣れてしまってものすごく理解してしまってるんですよね。
「ま～お父さんのことだからね。絶対言うこときかないよね。」なんて感じで。
話がものすごく飛躍してしまうけれど
わたしは今現在、頑固で取り扱いに神経を使う実父を相手にしていることもあって、
今の自分と将来の息子をどうしても重ねてしまう。
これ、もしもわたしが先に死んだら・・・・
息子は父親の老後、この夫と向き合わなきゃいけないことになるわけで・・・？
いずれ途方もなくストレスを感じるだろうことは目に見えているなあ・・・と
そんなことまで頭をよぎります。ほんと。
きっと将来
「お母さん（私）がいたときは、お母さんが緩衝材の役目になってくれてたから
それほどでもなかったけど、お父さんとの会話ってこんなに面倒くさいことに
なるんだなあ・・・」
って息子は間違いなく思うはず。
そして話の通らない・理解する気のない夫にイライラするはず。
病気や、身体的な老化はともかくとして、
とりあえず身体が動く限りは、わたしのほうがよっぽど手のかからない老親になる
自信はあるなあ・・・。
・・・ということで、将来の息子を、できるだけ煩わせないようにするためには
わたしのほうが夫よりも長生きしなくちゃいけないってことなのかも？？？
そんなことをしみじみ思う、この連休です。
