期待しなくなる気持ち。

 

まもなく年末年始。

今年のわたしはどのくらい休めるのかなあ・・・?というのが気になるところ。

それは「主婦」としてではなくて「父の介護者として」の意味で。

(↑主婦業については例年どおりとあきらめている)

年末には兄弟が父のところへ帰省してくるので、

その間はわたしは父の世話をする必要はない”はず”で、休める”はず”なのだけど

実際のところはどうなんだろう???

 

このブログでも、少し前にかなり精神的に荒れている様子を綴って(汗)

読んでくださる方に心配をかけてしまったかもですが

あのとき、兄弟にも結構な言葉でドカーーーーーンと父への怒りをぶつけてました。

兄弟に文句言ったわけではなく、あくまで愚痴をぶつけただけですが。

 

 

それから2週間くらい、兄弟に連絡することもなく、

昨日、ひさしぶりにLINEに連絡。

例の「スーパーで酸素持たずに買い物しちゃってもうどうしようもない」

という話とともに。

 

弟「リハビリのつもりなんじゃないの?」←言ってることが意味不明。

兄「まあ、お父さんは言っても聞かないからほっとけば?」

 

・・・・。

わたしが過敏反応しすぎなのかもしれないけれど、

なんなんだ、この他人事的な冷めた反応は?と、ガックリきてしまった。

 

 

兄弟に対しては、以前からいろいろと思うところがある。

(さんざんブログでも愚痴ってしまったけれど)

 

ふたりとも、わたしが父のことでストレスを溜めていることは察しているので

わたしが父のことを連絡すると

「いつもありがとう」

「お疲れさま」

「話聞くしかできないけど、溜めずに何でも言って」

「いつでも話聞くよ

「ストレスで病気になるかもしれないから(父とは)距離をとって」

・・・と、心配しているといった言葉をかけてくれる。

言ってみれば、わたしの応援団のような存在だ。

 

 

 

・・・・。

 

 

 

いや、あなたたち当事者でしょ?
友達の悩み相談聞いてるんじゃないんだから「いつでも話聞くよ」じゃないって。
傾聴じゃなくって、行動してよ。 

 

・・・と、つい思ってしまうのは間違ってる?

 

まだ現時点で、親の世話を考えなくてもいい立場の主婦の方でも

「この言葉が家事をやらない夫から出てきたら?」

と想像するとものすごく納得してもらえると思うんだけど

 

耳障りのいい「ありがとう」とか「ちゃんと休んで」の言葉は要らないので

自分が自ら動いてくれないのか?って言いたくなるときがないだろうか?

まさにその感覚だ。

 

兄については、長男にもかかわらず父のことをわたしに全面的に任せていることを

心苦しく思っているようで、金銭面の負担などはイヤな顔せずしてくれたり

「自分には何ができるか」を探してくれようと努力してくれているのがわかるけれど

 

弟に関しては、二言目にはいつも

僕にできることは何でも言って」という割には、

何もしない(笑)

正確に言うと、弟の「僕にできること」は

「できることしかしない」→「やってあげてもいいことしかしない」

なのだ。それは入院中の出来事でもわかるとおり・・・。

 

norako-hideaway.hatenablog.com

 

父のことでは、これまでにも兄弟に対していろんな感情を抱いてきていたのだけど

最近新たに気が付いたことがある。

「うちの兄弟対するモヤモヤした感情」の正体がひとつわかったというか。

 

それは、先日「このまま、なんとか父の車の運転をやめさせたいんだよね」という話を

夫にしていたときのこと。

夫自身の父(つまり義父)は現在たぶん84~5歳くらい。

去年、ついに免許証を返上した。

 

返上といっても本人が積極的に返上したわけではなく、

やはりどこの高齢者も同じなのか

「自分はまだまだイケる」と頑なだったので、それはそれはかなり抵抗したそう。

 

「うちの親父ですら、(説得して)免許証返上させるのに半年かかったからな。
運転辞めさせるのは簡単じゃないと思うぞ。」

 

と、そんな感じで高齢者に運転を辞めさせることの難しさを語ってくれた。

 

”どうやってお義父さんを説得したの?”と、夫に尋ねると

 

「それはもう、車に乗ろうとするたびにひたすら”絶対ダメだ”って怒るだけ。
鍵も取り上げたり、隠したり。

と夫。

(※ちなみに義父も認知症ではなく、頭はしっかりしています。
だからこそ、ごまかしがきかないので運転をやめさせるのは大変だったと思います)

 

その話を聞いていて、わたしの実家と夫家族との決定的な違いを思い知らされた。

 

義父の運転をやめさせるにあたり、夫はもちろん、お義兄さんも、

もちろんお義母さんも、

家族全員がかなり強い口調で「ダ・メ・だ!」ということを

ハッキリと義父に対して言い続け、反論に聞く耳持たなかったということ。

つまり、車に乗ろうとする父を家族3人がビシバシ怒っていたわけだ。

 

私「でもさ、お義父さん怒らなかった?運転禁止されて?」

 

夫「そりゃ怒ってたさ。でもそんなこと気にしてられないし。
  こっちも頑として鍵取り上げて怒り返してたよ。
  まあ今でも親父はブツブツ怒ってるけどな。

  家族に無理矢理免許証とりあげられた・・・って他の人に言ってる(笑)」

 

私「いいよねぇ。そっちはお義兄さんもお義母さんも怒ってたんだから
  3対1でしょ?お義父さんもさすがに根負けするし、みんなで怒れば
  家族の誰か一人が悪者になったりしないからいいよね・・・。

  こっちはわたしとお父さん、1対1だもの・・・。無理だわ・・・。
  お兄ちゃんや弟は言いにくいことは全部わたしに丸投げだし。
  ”お前の言うことのほうがまだお父さんは聞く耳持つだろう”とか言って。」

 

夫「ああ・・・。そうだな。それは確かにキツいな~。」

 

 ・・・とそんな会話をしていて、

わたしには兄弟が2人もいるのに、どちらも

「父とはできれば関わりたくない。なんなら会話したくない」と思っているせいで、

何ひとつ、父に強く言ってはくれないことに気が付いたのだ。

 

それは、もちろん車の運転の話だけのことではなく

在宅酸素を勝手に外してしまうこと

あそこが痛い、ここが痛いというのにリハビリに行こうとしないこと

もう実質、海外旅行は無理なのにあきらめてくれないこと

配食サービスがおいしくないなどと文句を言うこと

ケアマネさんや訪問看護師さんを困らせるようなことを言うこと

自分のわがままが通らないとわたしに逆ギレすること

などなど、全部。

 

わたし自身がそうだからあまり偉そうに言えないのだけど、

でも、わたしは父と日々向き合っている当事者だから、波風は立てたくないのだ。

険悪な雰囲気になっても2日後にはまた行かなければいけないのだから。

そんなわたしとは対照的に、言い合いになったとしても、

なんならそのまま自分の家へ戻ってしまえば

また数か月、お互いに冷却期間がとれるであろう兄や弟。

父を怒らせるのを承知でも言いにくいことを言える立場にあるのではないの?

わたしに代わって、日頃「僕たちにできることはするから」

といってる男兄弟2人が、口をそろえて父に強く「ダメなものはダメだ」って

言ってくれたら・・・・もっといろいろと楽なのになあ・・・。 

 

それなのに、どうしていつもいつも二人は

当たり前のようにわたしを最前列に立たせて父と向き合わせ、

自分たちはわたしの後ろから「がんばれ~」「ありがと~」「少しは休んで~」と

エールを送ってるだけなのか?

 

在宅酸素を平気で外してしまったりすることも

これが義父だったら、

たぶん、夫や義兄、義母みんなで義父を厳しく叱っただろうなあ・・・。

 

むしろ夫家族みたいなのが「世間の普通」の家族なのかもしれないけれど

いつもいつも率直に言いたいことをハッキリ言える夫の親子関係が

改めてうらやましくてたまらない。

 

兄弟二人が、「いつでも話聞くから」「聞くことしかできないけど」と

わたしの愚痴の吐け口になってくれようとしていて

以前はよく愚痴もこぼしていたけれど、最近はほとんど言わなくなった。

それは、

「言ったって何も変わらないし、何かしてもらえるわけじゃないし、

全然気が楽になったりしない」

いうことに気が付いてしまったから。

ブログに書くほうがずっと気持ちは整理できるし(笑)

 

こちらが吐き出したうっぷんに対して

「いつもありがとう」「お疲れ様」「お前のおかげ」と

判で押したようにねぎらいの定型文句が出てくるだけだとわかってくると

それを素直に受けられなくなってくるのだ。

「そんな言葉を言われてもわたしは何にも楽にならないし。」

ドロドロした感情が生まれてしまいそうになるから、言わないほうを選ぶことになる。

 

結果、兄弟に対して期待するものは時間とともに減っていく。

 

腹を立てているわけじゃないの。

ただただ、期待しなくなっただけ。

 

年末年始、どのくらいわたしは休めるものなのか?

もちろん、兄がいる間は洗濯やゴミ捨てなどすべてやってもらうつもりだけど。

なんなら、お正月休み中、父の顔を見なくて済んだらどれだけ気が休まるか。

元旦の夜のすきやきもパスしたい気分なんだけど・・・・無理だなあ・・・絶対。

(元旦の夜に実家ですき焼きをふるまうのが数十年来の恒例行事。
もちろん材料買うのも準備するのもふるまうのもわたし!)

 

 

ちょっと悲しいわ。