障害者手帳の交付。

今朝、父を訪ねると、郵便受けに市役所からの封筒が届いていた。

中身は見なくてもわかったが、予想通り

それは父の退院の翌日に申請しておいた障害者手帳が交付されたから受け取りに

きてくださいね、という通知だった。

 

ちょっとだけ不安だったのは、

父が申請どおり3級で認定してもらえているかどうか?だった。

主治医が3級という診断書を出したからと言って必ず3級で認定されるとは限らない

・・・といった説明を事前に受けていたのでそこが少し不安だった。

3級と4級では医療費扶助の点で大きな差が出るらしい。

(もちろんこれも今回初めて知ったこと)

3級以上の場合は、医療費の自己負担分(父は後期高齢者なので1割)が

公費で支払われるので、医療費は実質無料ということになる。

ところが4級はその助成がないのだそう。

だから、同じ障害者手帳といっても3級と4級の差は大きいということに・・・。

だが幸い、父は申請通り3級で認定されたのでホッ・・・。

 

 

障害者手帳とあわせて、「福祉医療費受給者証」というものが交付された。

今後は病院での支払い窓口で、保険証と合わせてこの受給者証を提示すると

医療費の自己負担を払う必要がなくなるとのこと。

(※もちろん入院時の差額ベッド代や食事代などは対象外)

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父が利用している在宅酸素も医療費として支払いが発生するのだけれど、

1割負担でも毎月7,000円超。その酸素も公的扶助が受けられるので無料で利用させて

もらえるわけで・・・、年金暮らしには本当にありがたい限り。

 

 

ところで、実は病院を退院するときに、事務員さんからこんな説明を受けていた。

「今月(11月)中にぎりぎり手帳が発行してもらえた場合、11月1日まで

さかのぼって医療費の扶助がうけられるので、11月分の入院費の自己負担分は

返還してもらえます。でも11月中に手続きしないと返還されないので、

もし今月中に手帳が発行されたらすぐに市役所に行ってくださいね」

と。

 

しかし、いざ申請のために市役所の窓口へ行くと、窓口の職員さんからは

 

「いいえ、認定は”申請日”までしか遡りません。申請は今日(11月7日)なので

残念ながら11月6日までの入院費は返還されませんよ。」

 

と、病院の事務員さんから聞いたことをあっさり否定されてしまっていた。

 

なあんだ・・・・病院の事務員さんの勘違いだったのか・・・と思っていたのだが

今日、その手帳を受け取りに再び市役所へ行くと・・・

(また別の職員さんが対応してくれたのだが)

「大丈夫ですよ。11月1日までさかのぼりますよ。」と、あっさり手続きされた。

(念のために領収証を持参して行って本当によかった!)

 

介護認定の申請に行ったときも、(それはまた別の課だけれど)

あまり業務を理解していなさそうな人(でも40代くらいだったけど)が

対応して、アレ?ということがあったけれど

職員さんみんなが常に正しい情報を持ってるわけじゃないってことなのね・・・

ということも今回の手続きモロモロで知ったことかな。

 

手帳と受給者証とあわせて、「タクシー券」までいただいた。

毎年、15,000円分のタクシー券がもらえるのだそう。

1枚500円のチケットで、500円ごとに1枚使える(1度に何枚でも)らしく

こんなところにまで助成があるのかとびっくりした。

(※ただし年度の途中なので、今年度分は来年3月までの残り月数分しかもらえない)

 

タクシー券・・・・ぜひ使ってもらって、

車の運転をあきらめてくれるといいなあ・・。

退院してからまだ1度もひとりで外出していない父。当然車の運転もしていない。

幸い今のところ、出掛ける気にならないせいか、運転したいとも言わない。

 

なんとかこのまま、「運転卒業」に持っていきたいと思っているのが兄弟の総意。

寝た子を起こすことになりそうで、「運転」のことについてはあえて触れないように

しているけれど・・・父はどう思っているんだろうか?

いつかは対峙しないといけないときがくるとは覚悟しているけれど

できれば父が自分で決めてほしいなと思う・・・・。

 

この話を書くと、またコメント欄でお叱りを受けてしまうかもしれないので、誤解のないようにあえて書いておきますが、車の鍵はわたしが持っているので、現在は父が勝手に車に乗ったりはできません。また、父は隠さないと勝手に乗ってしまうような分別のないような状態でもありません。その家族の立場にならないとこの問題の難しさは理解はしてもらえないかもしれませんが、親の運転をやめさせるって決して簡単ではないのが現実です。家族としては、今の「運転しない状態」を少しでも長く継続させながら、車を取り上げるような無理強いではなく、父が納得する形で自分から運転することをやめる方向へ持っていきたいと考えています。

 

障害者手帳を受け取った帰り道、父の入院していた病院へも寄った。

訪問看護師さんにあいさつをしたかったから。

いつもわたしは、あえて訪問看護師さんの来ない日ばかりを選んで

父を訪ねているので、いろいろとお世話になっているにもかかわらず、

最初に会ったきり直接お礼が言えていないことがずっと気がかりだった。

ちょうど父を担当してくれている看護師さんが1人みえたので、

5分ほどいろいろ現状について話をさせてもらい、お礼も言えて気持ちスッキリ。

 

少し心軽くすることができたかな・・・。

 

あとは介護認定の結果を待つのみだ。