冬対策もこれで完璧。

父の自宅の水回りを、プロのお掃除屋さんに入ってもらってスッキリきれいに

してもらったのが10月末の話。

そのお掃除が入る前に、「寒がりな父のために脱衣場に暖房をつけたい」と

わたしは考えていて、こういうものを購入しようと思っていた。

 

 

兄弟にこの話をしたら、案の定「え?電気ストーブ持ち込めばよくない?」と

最初は言われたのだけど

(二人とも基本的には”父を必要以上に甘やかす必要はない”というスタンス)

狭い脱衣場に電気ストーブは、足元が危なくて心配。

しかも酸素のチューブをぞろぞろと引きずってお風呂に入るわけなので、

チューブでひっかけてストーブを倒してしまったりすることもあるだろう。

転倒すれば自動でOFFになるとはいえ、やっぱり障害物はなるべく少ないほうが

父も煩わしさを感じなくて済むだろうし・・・と、

わたしはこの壁掛けストーブが欲しかった。

 

兄にはハウスクリーニング代を負担してもらったので、

このストーブまで買ってくれ・・・とはちょっと言いづらく、ストーブ代は

自己負担するつもりだった。

ただ問題は「こんなの素人で設置できるの???」というところ。

それで一応工業高校出の弟に、「これって設置できる?」と聞いたところ、

 

今回の入院で、自分だけが父のために協力ができていないということを

ちょっと悪いと思ったのか?(笑)

「僕が買って、お父さんの家に設置してあげるよ。」

と珍しく快く言ってくれたのだった。

 

ただし、その弟はなかなかやってこなかった・・・。

まあ、仕事が忙しいのだろうし、わたしも「時間があるときでいいよ」なんて

言っちゃったものだから、催促もできない。

 

しかしまだ11月といっても、洗面所は1日中日が差さない北側なので、

昼間の入浴でも(訪問看護師さんが来たときに入るので)脱衣場はもう肌寒い。

あきらめて、置き型の安い電気ストーブでも買うかなぁ・・・と

思ってた先週末に、ひょっこり弟がやってきてこれを取り付けてくれたらしい!

忘れてなかったんだね。

口だけじゃなかったんだね~と、安堵の姉。

 

Amazonレビューも高評価でしたが、いや実際本当に温かいし速暖です。

なんでも、遠赤外線だけでなく温風も出るのだそうで、暖まり方がより速いのだとか?

リモコンで操作するので、父にもバッチリ。

お風呂のお湯を入れるときにスイッチオンしておけば、お風呂に入るときには

十分脱衣場くらいのスペースは暖まっているし、

これで風邪を引く心配もなければ、

高齢者に危険なヒートショックの心配も軽減されるはず。

 

退院してきてからの父は、実はこの「自宅でお風呂に入れる」という環境を

一番喜んでいて・・・ハウスクリーニングできれいに使える状態にしてもらって

本当に良かったなと思うし、暖房も設置してあげてよかったと思っている。

 

以前もどこかに書いたけれど、父は入院する以前まで何年もずーっと、

(もしかしたら10年とかかもしれない)

家のお風呂は使わずに、スーパー銭湯ばかり行っていた。

 

父本人は「家のお風呂は脱衣場が寒いから」というのを理由にしていて

わたしはそれを真に受けてしまっていたけれど

今年の2月に肺炎で入院した前後あたりからは、

「銭湯の入り口が2階にあるから、階段を上らないといけないのだが

階段を一気に登れないし、それだけで息が切れてお風呂に入る前に疲れ果ててしまう」

と今思えばよく愚痴をこぼしていた。

 

あのときは、そんな父の声を「いつも文句言ってるし」と思って

ちゃんと聞こうとせず「お風呂問題」を親身になって考えてあげなかった。

あくまでも、「父が好き好んで外のお風呂に行ってるんだ」と信じ切っていたから。

 

そして、歳をとって身体もつらくなってきたので、家のお風呂に入りたいけれど

何年も入らないでいる間に汚れ果てたお風呂を自分で掃除することができない

ことが・・・・

家のお風呂に入らない本当の理由だったと初めて知ったのが今回の入院。

(※前かがみ姿勢になると息が苦しくなるため掃除は全般に父にはつらい作業)

 

考えてみたらそうなのだ。

家にお風呂があるのに、週3回わざわざ外の銭湯へ・・・

しかも車で15分もかけて出かけていくなんて、誰が好き好んでしたいものか。

寒い冬なんかは特に身体に堪えたはず。

家とは違って、お風呂から出たらパジャマでリラックス・・・なんてことも

できなかっただろう。

 

強がって無理してたんだなぁ・・・今までずっと。

 

退院してから、もう何度言われたかわからない。

 

「家ではいるお風呂は最高だなあ。」

 

と。よっぽどうれしいんだな、とわたしまでうれしくなる。

 

このうえさらに、こんな立派な暖房機まで!!!

もうこれで寒い冬のお風呂も安心。ほかほか。

 

もちろん、父も大喜びしてくれている。

 

ただ・・・

 

父「あのストーブの代金はあいつ(弟)が払ったのか?」

私「うん、たぶんそうじゃない?特に聞いてないけど」

父「あいつはあまり貯金もないだろうに・・・。

  ワシが払ってやったほうがいいんじゃないか?」

 

・・・・・。

 

まあ、今に始まったことじゃないから驚かないけれど

末っ子が何かを買ってくれたというと、すぐに懐の心配をする父。

やっぱりいくつになっても末っ子は一番心配で一番かわいいんんだな、と

少しだけガッカリした瞬間だった。

 

約1か月の入院期間中、父がわたしのお財布事情を心配してくれたことは

ただの1度もなかったし

毎日の病院通いでどんどん減るガソリン代と飲食物や雑費の購入で、

週1万円はかかっていたんだけどな~・・・(汗)

(※これら入院中の経費は後日、兄がまとめてわたしに払ってくれたので大丈夫)

 

 

まあ・・・この無神経さも含めて父だから仕方ないな、うん。