昭和脳と田舎脳のハイブリッド。

久しぶりに盛大に呆れる出来事があった。

 

夫が帰宅するなり、「ねえ?土地買わないか?」

とニヤニヤしながら言ってきたのだ。

 

は?土地?なんで?意味が分からない?要らないし!

 

と、脊髄反射で却下な返答をすると・・・

 

なんでも、亡くなった義母の実家兄弟が、歳も歳だから・・・ということで

所有している土地をすべて処分することにしたらしい。

(なので義母の相続とは全く別の話)

 

義母の実家が土地持ちだということは昔から聞いていたけれど

我が家には関係のない話なので、「ふーん」という程度のことだった。

ところが、その所有している数々の土地を大放出することになったので

 

「親戚価格で譲ってもらえるし、土地買わない?」

 

と夫が言ってきたというわけ。

つまり、直接買うほうがお得だし、ということ。

 

お得だろうがなんだろうが、そもそも要らないものを買う必要がない。

それなのに夫は

「でもさ、なんか”土地持ってる”っていいじゃん?土地ほしくない?」

はしゃいでいる。

 

”土地持ってるっていいじゃん”・・・???

 

たったそれだけの、ふわふわした自己満足のために

老後のためにとせっせと貯めてきた貯金を崩すのか?

頭大丈夫?(ってほんとに思った)

 

そしたらば・・・

「でも息子だって、地元に戻ってきたんだからそのうち家建てるだろうし」

と言う。

 

いや、それはそうかもしれないし、

子どもが成長すれば部屋数の多い住まいが必要になるから考えるだろうけれど

それが持ち家かマンションかもわからないし、

また、「どこに住みたい」という彼らの希望というものが当然あるわけで

 

それを親の勝手で「ここに土地を買ったからここに住め!」みたいなことって

もうそれは、ありがた迷惑以外の何物でもないと思うのに

「相手の立場に立って考えてみる」が皆無な夫。

 

もうめんどくさいから、細かい話はしなかったけれど

息子は、テレワーク+週1回新幹線通勤という条件のもとに

地元に住まいを移しただけで

今後、会社が万が一、また出社率を上げる方向にもってきて

新幹線通勤がきつくなってきたら、そのときは転職するとわたしには言っている。

(会社には何の不満はないが、地元に住みながら働く・・・というのが今の息子の最優先事項になっているので)

 

つまり、もしも将来、転職・・・ということになったら、

それこそ、どこに住まいを構えることになるか全くわからないということだ。

 

・・・という将来の可能性を、母親のわたしだけが理解しているものの

この場でそこまでの説明をしても、ややこしいことになると思ったので

それについては黙っていた。

 

 

「息子夫婦のために土地買っておいてやればいいじゃん」

の一点張りで・・・・

本当にまあよくそんな短絡的に考えられるなあ・・・とあきれるばかり。

 

土地持ちに対する憧れが強いのって、田舎人間ならでは・・・な気がする。

土地持ってることに対するステータス感みたいなものがあるんだよね、たぶん。

 

実は義兄もここ数年の間に2か所くらい土地を買っている。

将来息子たちが家を建てられるように・・・な感じらしいけれど。

たぶん、そういうのも見ているので「うちも欲しいよね?」と言ってきたと思う。

 

わたしにしてみたら、子供は息子ひとりしかいないのに、

そんなに土地持っててどうするんだ?って話でしかない。

(今わたしたちが住んでいる土地だって、いずれは息子が相続するというのに)

 

本当に息子が住むかどうかもわからない土地を

「身内価格で安いからとりあえずひとつ買っておこうよ」買い、

更地のまま、毎年高い税金を払い続けるって、本当にバカバカしいと思うのだけど

たぶん、そういう面倒なことはすべてわたしに丸投げするつもりだし

自分は「土地買ったぞ~」という一瞬の満足感が満たされたらそれで終わりなのだ。

もう全部見えるわ、わたしには。

 

こういう会話をするたびに、

夫の価値観って全然アップデートされないんだなあと感じる。

 

 

息子が将来家をどこかに建てる・・・となったら、

たぶんそれなりの援助はすると思う。

けれど、自分たちが勝手に買った土地を押し付けるなんてことは

わたしは絶対したくないし、しないつもり。

 

とりあえず、わたしが全力で論破したつもりなので、

夫もあきらめた・・・・と思う(笑)