風通しの良い関係。

前記事からの流れで「風」にこだわったタイトルをつけてみたりする。

 

書きたいことが多すぎて、一度に書ききれなかったけれど

わたしが本当にブログに書きたかったことはむしろここから。

 

わたしと息子の関係は一応自分では「仲のいい母子」になるのでは?と思っている。

・・・とか言うと世間的にちょっと気持ち悪がられそうだし

息子の本音はわからないので、これが一方的な思いだったら

ずいぶんとイタい母親ってことになってしまうのが恐ろしいところだけど・・・。

 

息子が子供のころから含めてずーっと、息子に女の子の話題を振ったことがなかった。

ひとつには、なんとなく親の勘のようなもので

「ああ、この子はそういうことを親にオープンに話したいタイプじゃないだろうな」

とうっすら感づいたので詮索はするべきじゃないと思ったのと

 

もうひとつには、自分が息子の彼女に感情移入しすぎてしまいそうだと

わかっていたから。(自分が彼女を気に入りすぎてしまう)

つまり、二人が別れたときに、自分が大きなショックを受けそうだと思った。

 

たぶんブログに書いたことがあると思うけれど、

息子は学生時代に約4年くらい、付き合っていた彼女がいる。

・・・と言ってもわたしが一方的に勘づいていただけで、

もちろん、本人から報告を受けていたわけではない(笑)。

おそらく大学院の1年目までは付き合っていたと思う。

 

先走り体質のわたしは「このまま二人が結婚してくれたらいいなあ」と

ひそかに思っていた。もう4年も付き合ってるんだし可能性あるかも?と。

ところが就職活動を前にして、どうやら破局したらしいことを悟ってしまった。

 

まあこれも、今振り返ってみれば「うまくいかないだろうな」という要素は

いろいろあった。あのころは単純にわたしが勝手に夢見ていただけのことだ。

 

息子に彼女がいることに気が付いたのは簡単な理由で

相手が地元の子だったので、

大学から帰省するたびにデートにでかけていたので行動がわかりやすかったのだ。

それがある時期から帰省しても、全く出かけなくなった。

そのときのショックときたら・・・(←紹介すらしてもらってないくせに)

 

息子も先日26歳になり、いよいよアラサーに片足ツッコんだ年齢に

なったわけなので、今度はそこへ「プレッシャーをかけてはいけない」という

別の感情も湧き上がってきて・・・

 

もうそれこそ「触れてはいけない話題」になりつつあった。

 

 

しかし、決して開けてはならない息子の心の秘密の扉も、

息子本人が「はいどうぞ」と開けてくれたら、

今までの「触れてはならない」あの感じはいったい何だったのか?と思うくらいに

話が弾んだ。

 

 

たわいもない会話の中で、うれしかったことがいくつかあった。

まず、息子のこの言葉。

 

「彼女の仕事はテレワークできない仕事だけど、
僕の仕事はこの先もずっとテレワーク中心になることが(会社として)
決まっているので、僕が家にいるときは僕が家事をやればいいと思っているし、
家のことを二人で協力してやるのは当たり前だと思ってるし、そうするつもり。
ある意味それは、お父さんを見ていて学んだことで、反面教師になってるよ(笑)
お父さんみたいになっちゃダメだわと思ったからね。
僕の目から見ても、お母さんよく我慢してやってるなあと思う。お父さんはお母さん以外の人とは結婚できなかったんじゃない?」

 

と。夫には申し訳ないけれど

息子は夫の自由すぎる言動やわがままなふるまい、会話の成り立たなさなど

それに付き合っているわたしを「すごい」と思ってきたのだそうだ。

 

だから自分は家事を一緒にやるし、彼女の希望を大事にしたいと言った。

 

冗談半分に

「ホントにいい男に育ってくれたねぇ。お父さんあんなふうなのに(笑)」

とわたしが言うと、息子は

 

「お母さんの育て方がよかったからじゃない?

子育てに成功したってことじゃない?

僕はすごく感謝しているよ。

礼儀や挨拶に厳しかったこととか。

特に箸の持ち方を厳しくしつけられたことはめちゃくちゃ感謝してる。

どこに行っても恥ずかしくないし。」

 

と、ここへきて思いがけず箸の持ち方のことまで言い出した。

一体なんのサービスデーなんだろう?

母の日のプレゼントすら、生まれてこの方もらったことがないけれど

この言葉は形ばかりのカーネーションどころではない

母親に対する最大限の賛辞じゃないのだろうか?

 

とはいえ・・・

子育ては結局「ガチャ」みたいなものだと思う。

親がどんなに頑張っても、必ずしも親が望んだようには育たたないし、

どうやったって、どうにもならない部分があるし

子供の人生を親の力で方向転換や修正ができるわけじゃないし。

 

なんだかんだ・・・子供は自分の力で勝手に大きくなってるんじゃないかなと思う。

 

もちろん、たかだか26年生きているだけなので、

この先の人生には乗り越えることが難しい困難が待っているかもしれないし

今までの人生は運よくたまたま、順調にきただけかもしれないわけで・・・。

 

それでもまあ、育てられた本人が「お母さんのおかげ」と言ってくれるなら

素直に喜んでおけばいいのかな・・・ここは。

 

今までどちらともなく封印してきた「恋愛・結婚」の話が解禁になったとたんに

これまで以上に息子との距離が近くなった気がした。

 

そんなに立派な親でもないのに

素直でまっすぐな性格に育ってくれて本当にありがとうと

わたしのほうが感謝したいよ。。。。