1月末に突然発覚した腫瘍の手術を受けた愛犬。
病理検査の結果が獣医さんより告げられて、悪性の腫瘍であることが確認された。
手術時、高悪性度の血液ガンの可能性が濃厚だと言われていて、
その場合は手術しても長くて余命6カ月という診断だったのだけど、
病理検査の結果は、血種ではなく肉腫。(※この違いについての説明は省略)
獣医さんによると、この臓器に肉腫・・・というのはレアケースだそうで
予想された血液ガンに比べると「低悪性度」らしく、
まあ悪性には違いないけれど、臓器ごときれいに摘出できていて
目視では周囲への浸潤はなかったので、
いわゆる人間でいう、固形ガンをきれいに取り除いた状態に近いため、
余命6カ月という心配はなく、運が良ければこのまま転移もなく・・・
寿命を全うできるかもしれないよ、とのことだった。
獣医さんの話を、わたしは自分でも驚くほど冷静に聞いていた。
致死率9割くらいの超悪性の病気でなくて、
あーよかったよかった!と、
人によっては泣いてしまう飼い主さんもいるかもしれない場面だったと思うのだけど
結局のところ、愛犬が5月で15歳になるという事実に変わりはなく、
この病気で余命半年ということはなくなった・・・・というだけであり、
年齢を考えれば半年後に別の病気で亡くなっていてもおかしくない。
つまり・・・もうこの年齢はいつ何が起きてもおかしくないのだから
一喜一憂するべきではない・・・と考えていた。
正直、ここで手放しで喜んだあと、
2~3か月後に別の疾患で奈落に突き落とされるような感覚になることを
避けたいのが本音。
だから喜びすぎは禁物・・・とね。
大事なのはとにかく、目の前の今日1日だけ。
明日以降のことは明日になったが考えよう。
そうやって足元だけを見てゆっくり進んでいくことが
自分の気持ちと体調の波を一番穏やかに保てる一番の方法じゃないかと思って。
この頃気になる更年期だってそう。
1日全くケロリとしている日もあれば、昨日の調子の良さはなんだったんだろう?と
自分に落胆してしまうほど、翌日は体調が悪かったり・・・という日が
しばらく続いていて(この頃は漢方のおかげか波はゆるやかで助かっている)
ちょうどのこの、愛犬の問題と自分の頭の中でリンクするところがあり・・・
「自分でコントロールできないことで思い悩むのはやめよう。全部受け入れよう」
と、そんな前向き・・・というよりは開き直り的思考が徐々に生まれてきた。
体調の悪い、気分が悪い日があれば
「ああ、今日はダメな日なんだな」と受け入れて、
やりたくないことはせずに静かに過ごす。
更年期だけど、まあなんとかなる。病気じゃないから。
自分の工夫でなんとかなるうちは、これでいいや~・・・と。気楽に考える。
愛犬のことも、とりあえずひとつ大きな危険は回避できただけで、
1か月後、3か月後・・・半年後はどうなっているか結局わからない。
お別れの日が確実に近づいていることは否定しようのない事実なので
先のことを悲観も楽観もせず、
ただ目の前の1日を「今日は元気でいてくれてありがとう」と思って
丁寧に過ごしていくだけ。
自分がどんなにあがいたところで、どうにもならない・・・・
そんなことに一喜一憂しない。
すべては起こるべくして起こる。
それが自分の期待した結果ではなかったとしても、
たぶん、自分の一生のトータルで、ちゃんといいことも悪い事も
トントンになるようにバランスが取れているのだと思うから
つらいことや苦しいことを避けて生きて行くなんて言うのは無理。
それなら、何も考えず全部受け入れるしかないじゃないかー。
なあんて。
よくある・・・ありふれたストレス対処法を寄せ集めただけの思考です。
でも今の自分にはわりと必要なことなので
毎日自分にそう言い聞かせてます。