寛容に生きられない人。

よく

「年を取ると頑固になる」「年寄りは気難しい」そして挙句は「老害」など・・・

高齢者の扱いづらさのことを、表現する場面って多いと思うけれど、

最近しみじみ思うのは・・・

 

それは年齢のせいじゃない。

年を取ったからそうなるんじゃなくて、

 

もともと持ってた性格のせい。

 

ということ。

頑固とか、気難しいとか、怒りっぽいとか・・・

そういう風に言われる人は、若い時からそうだった。間違いなく。

 

わたしはTwitterもやっていて、日々いろんなツイートを眺めているけれど

Twitterの世界にも本当に多い。

 

「どうしてそんな些細なことに目くじら立ててるの?」

 

と言う人達が。

 

わたしたちの日常って、家族や友達以外と接しないと成り立たない。

それはもう避けようのないこと・・・。

そして、そういう職場の人だったり、または知らない人との・・・言ってみれば

業務上の関わりの上では、

どうしたって、期待していた通りにならないこともあるもの。

重箱の隅をつつくような、取るに足らないことでイライラしたり、不満を漏らす人は

そんなことのために負の感情を生み出して、相手の非を責めたりして

本当に清々するものなのかな。

 

もっと自分の周囲に対して・・・・自分が関わりを持つ人に対して・・・

例えばそれがスーパーやコンビニのレジで数十秒接するだけの相手だとしても、

 

いい印象を残してその場を立ち去るほうが、きっとその日1日を穏やかな気持ちで

過ごせるはずだろうに・・・って思うんだけどな。

 

なぜいきなりこんなことを書いているのかというと・・・・

もう、本当にやり切れないことなのだけど、

 

うちの父がね・・・・

 

お世話になっている配食サービスで、
ついに要注意人物に認定されてしまったから。

 

もちろん、認定されましたという報告がくるわけはなく、

あくまでもわたしがそう受け取った・・・ということなんですが・・・・。

 

情けないやら、腹立たしいやら(←もちろん父親に対して)。

 

昨日のこと。

父の担当をしてもらっている包括支援センターの担当さんからわたしのところへ

電話がかかってきた。

 

4月に担当者会議があると聞いていたので、てっきりその予定合わせの話かなーと

思っていたらそうではなく・・・。

 

担当さんはものすごーく言いにくそうに、ためらいながら

「実はですね、配食サービスの配達時間のことなのですが・・・」

話し始めた。

 

「お父様の利用されている〇〇食事宅配サービスさんなんですが、

このところ利用者さんが以前と比べて増えてきていて、

また配達のほうも人が少なくてなかなか大変になってきたんだそうです。

これまでお昼ご飯の配達を、毎日10:30頃に配達・・・という予定で

やってこられたそうなのですが、注文が増えてきたということで、

ちょっと毎日同じ時間に届けるのが難しくなるそうなんですね。

そのご連絡だったんですが・・・」

 

わたしはその話を聞いて少しびっくり。

 

「え?でもそれは最初に契約させてもらう時に、そのように説明受けてましたから。

特に問題ないですよ(^^)

その日の注文量によって、時間帯が前後するので・・・って聞いてます。

だからだいたい10:30~11:30くらいの間に・・・ってことでしたよね?」

 

と、答えたわたし。時間が前後することはあらかじめ知っていたし、

別にお昼までに届けてもらえばいいわけで、何の問題もないはず。

すると担当さん、

 

「ええ、そ、そういうことなんですが・・・。」

 

と何やらモゴモゴしているので、いや~~~な予感がして

 

「何かあったんですか?」

 

と聞いてみると・・・

 

お父様から何もお聞きになっていらっしゃいませんか?」

 

などと、不吉なことを言うケアマネさん。

 

あああああああ・・・・やっぱり”また”何かやらかしたんだ・・・・(泣)

 

 

「えっと・・・今週初めのことなのですが、

昼ごはんの配達時間が、いつもよりかなり遅くなってしまったそうなんですね。

それで、お父様の機嫌を損ねてしまったようで・・・

(↑※言葉を選んでくれてたけれど要は父がキレたってこと・・)

それで、

”ちゃんと毎日指定した時間に持ってこい”

配達のドライバーさんに言われたそうで・・・」

 

 

・・・・(;゚Д゚)!!!

 

 

 

はあ・・・・なんてことを・・・。

 

もうお弁当は半年も利用させてもらっているのに、いったい今頃なぜこんなことで

キレたのか・・・?

たぶん、いつもよりずっとお弁当が届く時間が遅かったのだろう。

普通の人なら「今日は特別遅いなあ」と思う程度で済むことが、

父には許せないことなのだ。

 

実は、さきほど”また”と書いたことでわかるように・・・

この配食サービスさんとのトラブルはこれまでに何度もあった。

ブログにすべて書いていないだけで・・・。

大小あんなことこんなことあって・・・

父がドライバーさんを怒鳴りつけたり、怒りの電話を入れたりとか・・・

いろいろあったのだ。

 

そして、それらのトラブルのことは、父から聞かされるのではなく、

配食サービスの担当者の方からだったり、ケアマネさんだったり・・・から

「実はこんなことがあって、お父様に不快な思いをさせてしまったようで」

丁重な謝罪の電話がかかってくることで、知ることになっていた。

 

もうこの・・・・父がわたしには何も報告してこないのは、

隠すつもりでそうしているわけではなく、

「自分の言動に何の問題もない」と思っているせい。

 

 

わたしはそのたびに恥ずかしい思いをして、逆に配食サービスの方やケアマネさんに

「こちらこそ父が申し訳ありません・・・わたしからよく説明しておきますので」

と電話口で平謝りしてきた。

 

配食サービスを利用してからかれこれ半年くらいになるけれど、今回のことを含めて

過去に5~6回はトラブルになっている。

トラブルといっても、一方的に父がキレるというパターンばかりだったけれど・・・。

そのうち、本当に配食サービスさんに落ち度があったのは2回のみ。

といってもそれは、怒りでワナワナしなければいけないようなことではなく、

配食サービスの人「本当に申し訳ありません」

わたし「いえいえ、大したことじゃないので気にしないでください!」

で済むようなレベルのミスだった。

連絡の行き違いだったりとか、その程度のこと。

 

父は、他罰主義の人で・・・・常に周囲や人に対して完璧を求める人なので、

許せないのだろうと思う。

(そして、こういう人は自分にはひたすら甘い)

  

そんなゴタゴタがあったせいで・・・・たぶん、配食センター側としては

「言った・言わない」でのトラブルを避けるためのに、

父と直接話さないほうがいいと判断されたようで・・・・・・

(考えてみれば、もうその時点で要注意人物に認定されてたってことだった・・・)

2月ごろから、配食サービスの利用についての連絡は、

 

「配食センター ⇔ ケアマネさん ⇔ 父 」

あるいは

「配食センター ⇔ わたし ⇔ 父」

 

・・・と言う具合に、間に必ずわたしか担当さんを入れることになった。

 

それはわたしが決めたわけではなく、ケアマネさんからの申し出だったので、

おそらく配食センターの人がトラブルを避けて、父と直接やり取りしないことを

希望されたのだと思う・・・・。

 

 

このときから確実に父は配食センターのスタッフの中で間違いなく「クレーマー」の

レッテルが貼られていたに違いない。

 

そして、今回のことも・・・・配食センターの人が困ってしまって・・・

でも直接父に電話したりするとさらに怒らせると思って、困ってケアマネさんのほうへ

連絡したのだと思う。

そして、ケアマネさんからわたしへの説明があり・・・

 

「・・・・と、こういうことなので、申し訳ないのですが娘さんのほうから

お父様に説明していただけるとありがたいのですが・・・・。

配達ドライバーのほうから説明させることもできるのですが、ドライバーさんは

男性ですし、それだとその・・・お父様にうまく伝わらなくて

また怒らせてしまうかもしれないですし・・・・

娘さんから言っていただいたほうが・・・。」

 

と、言いにくそうにお願いしてくるケアマネさん。

配食センターの人からもケアマネさんからも苦手に思われて怖がられてしまってる父。

生きていく上で、こんな「損」なことはないと思うのに。

 

そして謝るケアマネさんの言葉にかぶせるように

「こちらこそ、いつも困らせてしまってすみません」と謝るわたし。

 

昨年10月に入院していたときからずーーっとそうだけれど、

気に入らないと顔や態度に、そして言葉にも・・・ためらうことなく

「自分は正しい」とばかりに感情を隠さない父のことで、

周りの人達がどれほど神経を使ってくれていることか。

そして、そんな気を使ってくれる人達に対して、

わたしがどれだけ頭を下げて来たことか。

 

他人の言動に対して寛容になれない人は、

自分のその好き放題な言動の陰で、別の誰かが代わりに頭をさげていたり・・・

または、誰かに我慢を強いたりしている、ということに気付くべき。

 

 

いや・・・・そんなふうに周囲を思い計れる人が、寛容でないはずがないか・・・。

 

明日、父のところへ行って、この話をしなければ。

 

あーーーーー・・・憂鬱すぎる。

わたしもまた、父を怒らせないように言葉を選ばないといけないから

どういう言葉を使うべきか?すでに頭を抱えている・・・。