「脱・酸素」ますます。

つい先日、

「父の背中の痛みをコントロールするために
毎週土曜日は整形外科へ痛み止めの注射を打ちに行く」

・・・という、新たなにできたルーティンの話を書きましたが・・・

 

えーっと。

 

終了しました。

 

 

もうなんなんなんなん・・・・???という気持ち。

 

今日(土曜日)旅行後初めての通院のつもりで午前中迎えに行くと、

 

父「注射?いや、もう注射は行かなくていい」

 

と。

 

は?何言ってんの?という気持ちでやんわり、やんわり(怒らせないように)

 

私「え?でも定期的に注射してもらったほうがいいんじゃない?」

 

と聞き返すと、

 

父「だってもう旅行は終わったじゃないか。だから必要ない。」

 

と平然と言い放つ父。

 

そこでもう一押しするとたぶん父はキレるので、深追いはやめてあきらめた。

 

しかも、 

「実は旅行から帰ってからが大変だった」なんて言ってるし!

 

父曰く、旅行から帰った翌日の夜、寝ている時にまた以前のような激痛が襲ってきて

余りの痛みに眠れず、

整形外科から処方されていた強めの薬を飲んでしのいだ・・・と。

いやほら、また深夜の激痛出てるんじゃないの・・・。

なのに痛み止め注射には行かない・・・と?

はあ・・・そうですか。

 とにかく、もう父には逆らったらダメ。

言うこと聞かせようとしたら負け。

 

その後、父は饒舌に兄弟と一緒に行った1泊2日の旅行について

いろいろわたしに語って聞かせた。

 

が、その半分以上は不平不満のオンパレード。

兄弟がどんな思いで父の横暴さを我慢して、連れて行ってくれたと思っているのか。

いや、思っていないんだろうなあ・・・・。

 

とにかく食事がまずくてまずくて。
(↑食べ物であまり有名な土地じゃないからしょうがない)

 

弟の運転が要領悪く、道を間違えたりイライラさせられた。
(↑土地勘がないのだから仕方ないでしょ。父のためにレンタカーでわざわざ
大型ミニバン借りて2日間ひとりで長距離運転してくれたことへの感謝は?)

 

兄の考えた観光ルートの効率が悪い。やっぱりお前じゃなきゃダメだな。

(↑事前に兄とどこへ行きたいか?自分がリクエストしておけばよかった話)

 

まー出るわ出るわ。不満たらたら。

 

しかも「やっぱりお前じゃなきゃ」は何の呪いかと思ったし。

 

先月の定期検診のときに「お前に上野に連れてってもらいたい」と

ご指名でリクエストされたイヤな記憶が思い出された。

でもこんなにワガママで感謝しない人との旅行はもうイヤだ。

 

まして、「酸素を指示されたとおりに吸わない人」を連れてく気にはならない。

 

わたしはこの旅行中に父が酸素を吸うのをかなりサボってたことは

すでに兄弟から聞いていて知っていたが、

そのことに触れると、わたしのほうがまたキレる可能性があったので

もうできるだけ平和を保ちたいので、あえて触れずに黙っていた。

 

 

ところが、父の酸素サボリにわたしが一度キレたことを

もうすっかり忘れているのか、父が悪びれもせず酸素ボンベについて

なんと自分から話題を振って来た。

 

「5本も酸素ボンベを持って行ったけど、全く必要なかったわ。

1日1本もあれば十分だったわ。」

 

 

そ ん な は ず は な い。

 

きちんと処方通りに酸素を吸い続けるのであれば、

朝から夜までだけでも、大きなボンベが2本は必要になる計算なのだ。

そして就寝中も1本必要になるのよ?

だから余裕もって2日分で合計5本持って行ったのに、

なんとたった2本しか使ってこなかったという!!!

父は主治医の言いつけを無視して就寝中の酸素は完全にサボっているし、

1本で十分!ということは、つまり日中本来必要になるはずの半分の時間しか

酸素を吸っていなかった・・・と、自分でバラしているようなもの。

 

「俺はちゃんと歩いている時に何度も機械(パルスオキシメーター)で

酸素の数値を測ってたけど、酸素は90あれば十分なんだから(←十分じゃない)

90を切ったときだけ酸素を吸えばいいんだし、全く問題なかった。

息が切れてしまってからどんだけ酸素を吸ったって息切れは治らないし、

(↑だから息があがらないように常に酸素を吸うべきだってわからない?)

脈は上がるし、全く意味がないということもわかったしな。」

 

いつから酸素はそんな頓服のような扱いでOKになったのだ。

 

90という数値はあくまでもあくまでもCOPD患者のギリギリ最低ラインで、

健常な人からしたら十分「呼吸不全」と診断されるレベルである。

 

 

歩くのがかなりつらそうで、息も荒く、特に2日目には

観光先のお寺にあった20センチくらいの敷居すら、跨げずに

柱につかまってやっと跨いでいたほど、息が切れてフラフラになっていた・・・と、

兄弟から裏で報告も受けている。

 

そんな状態なのに、どうして素直に酸素吸入を24時間しようとしないのだろう?

もう、誰にも手に負えないし、わたしも険悪になりたくないので言わないけれど

 

父はそうやって自分を鍛えたら、

酸素をやめられるとでもまさか本気で思っているのだろうか・・・?

もう全く理解できないや・・・。

 

父が「酸素は90あればOKなんだ」と、

訳の分からない持論を主張しだしたとき、

わたしが思わず、

「いやそれは違うと思うよ・・・。」

とやんわり言うと、

 

父はそれが気に入らなかったようで、とたんに不機嫌になり

「いや、そんなことはない。90だ。

入院中に看護師さんが90あればいいと言ってたんだから、間違ってない。

お前が間違ってる!」

(↑あくまでも90はギリギリラインの話だってば)

と、わたしを睨みつけて今にもキレそうな勢いになった。

 

こんなに簡単にキレかかるのは、父にとって都合の悪い話だからだ。

間違いを指摘されて逆ギレするようなもの。

そういう性格はもう理解しているものの、付き合いきれない。

 

 

あーーーーーやめっ!

 

 

と、一気に気持ちが覚めて、その話題を切りたくなったし、もうそれ以上

笑顔で会話を続ける気にはなれなかったので、

さりげなく会話を切り上げて(怒りは顔に出してないです)

 

「じゃあもう行くね~」と、早々に自宅に戻った。

 

 

 

もうこういうやり取りにわたしも慣れっこになってきたので

怒りは全然感じていないけれど、

とにかく、どうして・・・・?という言葉しか浮かんでこない。

なぜそこまで、24時間酸素が必要な身体の自分・・・を、

いまだに素直に受け入れようとしないのだろう。

「大丈夫」ってことにしたいのだろう?

 

 

やっぱりもう一度、以前のように自由に旅行したい、そうなれるはず、と

信じたい気持ちがあるのだろうか。

 

 

父はどのくらい今回の旅行を楽しめたのか?

今ひとつわからないけれど(何しろ文句が多かったから) 

 

ともかく、兄弟に「お疲れさまでした」と言いたい気持ち。

 

 

 

 そして、「やっぱりお前と」・・・・と言われても

 

それは今のところ考えられないです。