いいことも悪いことも。

今年最後のブログ更新になります。

今年1年も、いろいろなことがありました。

一番大きかったのは、秋からずっとここに書き綴って来た父の病気やら介護認定やらの

話ですが・・・

昨日、父のところを訪ねたら「また新しいヘルパーさんが来たよ」などと

明るい顔で話してくれて、

ヘルパーさんが、掃除や洗い物など、部屋をきれいに掃除してくれること

お風呂の後に背中に湿布を貼ってくれること、

靴下を履かせてくれること

(父は加齢で足の先まで手が届かないので靴下をひとりで履くのが大変)

そして、部屋の片づけが終わった後に楽しくおしゃべりしてくれることなど

「ヘルパーさんが来てくれるのは楽しい」と言ってくれました。

 

ヘルパーさんについては父本人は(私に言われて)仕方なく利用しているのかと

思っていたので、こんな言葉を聞くことができて、心底ホっとしました。

「週2でヘルパーさんが来てくれたら気分転換にもなるだろうに」と

ひそかに期待していたとおりの効果が出ていることもうれしかったし、

父によると、どのヘルパーさんもみなさんとてもよくしてくださる方らしいので

その点でも本当に安堵しています。

今だから言うと・・・ヘルパーさんは介護計画を考えるミーティングの席で、

ケアマネさんから、

「今週からすぐに来てもらえる(空きがある)ヘルパーさんだと、
こことここしかないんですが、こちらで選んでもいいですか?」

・・・と言われ、こちらが選択することもなく決まった形だったので

内心「空きがある事業所ってことはあまり評判がよくないとか、そーゆーのだったらどうしよう?」だなんて、失礼なことを考えたりしていたのです。

結果的にはまったくそんなことはなかったわけで・・・

今では、あの難しい父が気に入ってくれるなんて、本当にすごいことなので

ヘルパーさんのプロ意識に感謝しかありません!(笑)

 

よく「介護はある日突然始まる」と言いますが、まさにそうだなと思いました。

父のことは、一人暮らしだし、持病があるし、

「近いうちにいずれは来る問題」と、自分の中で思っていたものの、

やっぱり10月に入院したそのときには、「まさかこんなに突然来るなんて」でした。

その精神的な浮き沈みや葛藤は、ブログに綴って来たとおりですが

 

想像していたものと違っていたことも、たくさんありました。

まず、父は持病のせいでいずれは在宅酸素になるということは想定していたけれど

「在宅酸素になったら同居しなくちゃいけなくなるのでは・・・?」と

恐れていたことが、実際にはそうはならなかったこと。

 

多くの人達の助けによって、今まで通りの生活がちゃんと続けられていることは

わたしにとっても、父にとっても、すごく幸せなことです。

 

介護認定は初めての経験でしたが、

親の介護に際して、手を差し伸べて助けてくれる人たちの数にも驚きました。

主治医に病棟の看護師さん、ケアマネさん、訪問看護師さん、ヘルパーさん・・・。

本当に幸せなことに、わたしが父を通して出会ってお世話になった人達は、

どの人も親身に父と私のことを考えて、サポートしてくれる人ばかりで、

感謝の気持ちでいっぱいです。

同時に、年老いて身体に不自由が生じてからの生活というのは、

これほどまでに「他人のお世話になる」ことだということも、新しい気づきでした。

 

家族の存在はもちろん大きいと思いますが、それ以上に

「他人のお世話にならないと生きていけない」という事実は大きいです。

 

わたしは今までも自分が会話したり接する人に対して

常に笑顔で、好意的であるべきと思って、にこやかに接することを心がけてきた

つもりですが

(たとえばスーパーのレジや何かの問い合わせやどこかの窓口の人との会話など)

そういう姿勢って大事だなと改めて思った次第です。

日頃から些細なことでちょっとした他人の言動に腹を立てているような人は

老後が生きにくくなると思います。

だって、子供の有無に全くかかわらず、ほとんどの人は

老後を多くの「他人様」のお世話にならないと生きていけないのだから。

これは間違いないことだと父を通して実感しています。

たとえ相手が不愛想だったとしても、こちらは笑顔で接するくらいの心の寛容さを

持っていたほうがいいですよね。

 

父のことばかりをブログに書いてきていましたが・・・

実は夏の終わりに、脱毛症になってしまった愛犬のことも、わたしにはすごく

気がかりなことでした。

当初、1か月くらいで毛が生えてくると言われたものの全く生える気配がなく、

むしろ脱毛の範囲が広がってしまい(泣)

別の薬を処方してもらったり、サプリメントも飲ませたり、

もっと太らせたほうがいい、と言われて獣医さんに勧められたフードに変えたり・・・

忙しい合間を縫って、週2回も薬用シャンプーをしなければいけなかったりで、

こちらも実はとっても大変な4か月だったんです。

たかが犬のこととはいえ、やっぱりかわいいわが子なので。

正直、もう歳だから生えてこないのかなあ・・・だめなのかなーと

半分あきらめかけていました。

それがなんと昨日の診察で

「あれ?発毛してるよ~生えてきてる生えてきてる。間違いない。」

先生からハッキリ言われて、感涙。

(うっすら生えてきてる気がしたけど毎日見ているから確信がもてなかった)

 

年の最後に、回復のきざしを確認することができて、

今は本当にうれしさいっぱいです(父のことより犬のことでw)

 

きっと、来年もこんなふうに、いいことも悪いことも入れ替わりでやってくる年に

なる気がしています。

来年は父も80歳になるし、愛犬も14歳になるし・・・・

正直、これから上向きになることはなく、じわりじわりと確実に悪い方向へ行くと

思うけれど、どんなことが起こってもきちんと正面から受け止めて

そのときそのときに自分が対処しなければいけない問題を、

焦ることなく、ひとつずつ丁寧にクリアしていきたいと思います。

 

気持ちを吐き出しまくっている散らかったブログですが

足を運んでくださる方がいてくださることを、本当にありがたく思います。

また、心がピンチのときにアドバイスを多くいただき、

どれだけ気持ちを楽にしてもらえたかわかりません。

 

来年もこんな感じでブログは続いていくと思いますので

よろしければ、また覗きにきてやってください。

それでは、今年1年お世話になりました。

 

みなさまもよいお年を!