すべて台無しになった・・・。

以前、このブログでも書いていましたが

現在開催されている、5月場所の抽選に当たったので

数日前に、父と二人で東京へ行っていました。

イッテQでシリーズ化されている

「デビ夫人の”死ぬまでやりたい10のこと”」

っていうのが、いつも頭に思い浮かびますが(あのシリーズ好きですw)

「父の”死ぬまでに行きたいあんな場所こんな場所”」

という・・・・ほぼそんなノリで、

毎回、相撲観戦のついでの観光は、すべてが父の行きたいところで計画されていて

今回は、「横須賀の軍港めぐりが見たい!」という熱望に応え

なんと2泊3日の旅行になってしまいました。

ああ、がんばりすぎだ・・・わたし。

自分でもそう思って、2泊3日にしたことを何度後悔したことか・・・。

それでも、

「父が喜ぶなら」

「父の体が動くうちに」

「自分が後悔しないように」という、

そんなまっすぐな気持ちで自分を奮い立たせて、旅行につきあってきました。

しかし、2泊3日は明らかにオーバーワークでした。

精神的にはもちろんのこと、体力的に・・・。

過去2回の旅行もそうですが

父は肺が悪いため、

呼吸機能が健康な人の7割くらいしか働いていないのではないかと思います。

なので、歩くのが遅いのはもちろん、

階段を上るだけで息があがります。

そのため、旅行のときにはわたしが父の荷物を持って

少しでも体への負担を軽くするようにしていたのですが・・・

今回、2泊ということもあってか、

父の荷物が若干大きい&重い・・・・・。

そして、父の歩行スピードに合わせて

本来の自分の歩行スピードの3分の1くらいのペースで歩くので

必然的に歩く時間自体が長くなる=荷物を持っている時間が長くなる

…と言う状況だったため、

わたしの腰に、ジリジリと負担が・・・・。

2日目の午後には、完全にヤバイ状況でした。

どのくらいヤバイかというと、くしゃみをしたときに

ピンポイントで、腰に埋め込んだスクリューにビビっと痛みが走っていたのです。

それは、術後1度も感じたことのない痛み。

立っているだけでスクリューが痛い、

歩いても痛い、座っていたい、動きたくない。

コルセットぷりーず!(←当然持ってきてない)

…そんな状況でしたが

だからといって、病気の父に荷物を持たせるわけにもいかないし

「腰が痛い」と父に訴えるわけにもいかないため

ひたすら我慢して、2日目を乗り切って、

夜、ホテルに入ったあとは、ベッドから動けませんでした(泣)

幸い、3日目は兄も合流して、3人で観光することになっていました。

兄には自分の腰がヤバイということを話したため

兄が私の荷物まで持ってくれる・・・という

申し訳ない状況になってしまいましたが、

いや、兄が来てくれて本当に助かりました・・・(汗)

自分の体のことは、自分の問題だから

しょうがないのですが・・・・

まあ、3日間も父と一緒にいたら、

そりゃ~~~~振り回されもします。

わがまま放題、言いたい放題、マイペースすぎる父に

心の中でイライラしたり、あきれたりしながらも

グっと我慢でつきあっていました。

そういうことまで受け止めることを承知の上で、

父を誘ったのですから。

しかし、それはあくまでも

「よそ様を巻き込む状況でないときだけ」であって、

知らない他人に迷惑をかけたり、恥ずかしいことをするのだけは

どうしても我慢ができないです。

「一緒にいることが恥ずかしくなる」から。

今回の旅行・・・・実は結果的に後味最悪のものになってしまいました。

理由はもちろん、父の言動です。

今思えば、伏線はありました。

旅行中、2度ほど父がその場に居合わせた人だったりお店の人に

話しかける場面がありました。

以前から父はそういうこと、何のためらいもなくする人だったのですが

(そうやって地元の人と話すことが旅の醍醐味だとかなんとか)

その話しかける内容が非常に的外れだったり、

「は?何言ってんの?」なことだったり・・・

相手を困らせたり、うざがられるようなことだったりするのが

(※本人は相手を困惑させていることに気が付かない)

わたしは家族と言うか「連れ」としてものすごく恥ずかしく

「お父さん、恥ずかしいからそんなこと言わないで&聞かないで」

・・・と、やんわりと否定したりフォローしたりしていました。

そういう伏線があってからの・・・・・最後の最後。

最終日、新幹線をおりて、地元へ行く電車に乗り換えたあとのことです。

もう2人とも疲れ切っていたので、

在来線は座席指定券が必要な特急に乗りました。

乗ったのは「5号車」

わたしは疲れていたしボケーっとしていたし、

何度も乗っているローカル線なので、いちいち車内アナウンスに

耳を傾けることもなかったのですが

何を思ったか、父がアナウンスのあとで

「おい、この電車はA駅(降りる駅)にはいかないんじゃないのか?

B駅(違う駅)に行ってしまうんじゃないか?」

と言い出しました。

地元の路線ですし、特急券も買いなれていますし、

またその特急券にもちゃんと「A駅まで」と印字されているので

何にも間違っていないはずです。

「大丈夫だと思うよ。だってほらA駅って書いてあるし。

間違えたことなんて1度もないし。」

と答えたのですが

「いや、さっきアナウンスで前4両しかA駅まで行かないって言ってたぞ。

この車両は5号車だろう?行かないんじゃないのか?」

と言い張る父。

そんなわけ、あるわけがないと思っていたわたしは

疲れもあって、若干めんどくさそうに

「大丈夫だって。そんな間違いしたことないもの。

たぶん、聞き間違いだったんだと思うよ」

と、やりすごして

その会話はいったんそこで終わったと思ったのですが・・・・

しばらくして車掌さんが「切符拝見」で回ってきたときのこと。

なんと父はまだ疑っていたようで・・・・車掌さんに向かって尋ねたのです。

父「この車両はA駅まで行きますか?」

車掌「行きますよ。5号車ですから」

父「5号車?さっきのアナウンスで前4両と言っていたじゃないか」

車掌「はい、前4両ですね。なので5号車は行きますよ。」

私「(父にむかって)ほら、だから言ったじゃない。合ってるって。」

父「(わたしを無視して車掌さんに向かって)

おい、それじゃあアナウンスの内容が

キップの内容と違ってるってことじゃないのか?!

どういうことだ?(怒)」

・・・と、ここでまさかの地雷爆発モードに。

隣に座っていたわたしはびっくり。

あわてて

私「お父さん、だからそれはお父さんの聞き間違いだったんだと思うよ。

  (車掌さんに向かって)すみません・・・!」

と、たしなめました。

時間的に、満席に近かった車内。

そんなことで声を荒げるのがものすごく恥ずかしかったし、

キップを見れば、別にどこも間違っていない・・ということは

明らかだったので、こんなことで騒いだり、

言いがかりつけるのやめて・・・!という気持ちでした。

ところが、父が声を荒げた次の瞬間に

車掌さん「すみません、この電車は先頭が8号車なんですね。

   だから8,7,6,5で5号車までが”前4両”になるんです」

と申し訳なさそうに説明してくれたことで、

ようやく父も自分の勘違いに気が付きました。

(父は先頭が1号車だから、1~4号車までしか目的のA駅へ行かないと思い込んでいた)

父「ああ、そういうことね・・・。はいはい。」

バツ悪そうに引っ込む父。

父と車掌さんのやり取りはそこで終わりました。

が、

車掌さんが離れていったあとです。

父はわたしに

「オレがしゃべってるときに横からごちゃごちゃ言うな!」

と、怒りをぶつけてきたのです。

それは、わたしには殴られるくらいの衝撃でした。

今まで、父からこんな暴言を吐かれたことがなかったからです。

(※兄や弟に関してはこういう暴言は多かったのですが、

私に対してはこういうことはなかった)

おそらくそれは、旅行中のささいな場面で

わたしが横から口を挟む(といっても、やんわりたしなめただけ)ことが

父なりに、イラつくことだったのでしょう。

そして、最後のこの場面で

自分の勘違いで大恥をかいたこと、

私が横から「お父さんの勘違いだよ」と遮ってきたこともふくめて

人前で恥をかかされた

って思ったのだと思います。そういう人なので・・・。

その後は、一切口をきかず、

駅についたあとも、わたしをおいて一人でスタスタ出ていてしまうし、

3mくらい離れて歩き、あきらかに怒りがにじみ出ている。

その背中を見ながら

3日間、すべて父のためにコーディネートした旅行の最後がこれって・・・。

わたしが、どれだけ大変な思いしてたか知らないよね?

腰が痛くても、我慢して荷物持ってあげてたし

食べるものもすべて父の希望だけで決めてたのに

会話もりあげて、父がご機嫌でいられるように

気を使いまわして3日間、私何とか頑張った!

親孝行になればそれでいい、とそう自分を納得させて・・・

それが、最後の最後でこの逆ギレと仕打ち。。。。

こればっかりは虚しさで胸がいっぱいに。

さすがに無言で別れるのは気まずいと思ったのか

駅で別れるとき、「じゃあ」と短い挨拶は交わしましたが

それっきり。

何の連絡も余韻もなし。

父はたぶん、自分の地雷を勝手に爆発させてるだけなので

もう何とも思っていないかもしれませんが

わたしのほうが完全にアウト

わたしのほうが怒ってます。

今までいろいろあったけど、

あの態度だけは許せない。

いまだに怒りを引きずってます。

今のところ「二度と一緒に旅行なんて行くものか」ってくらいの気持ちで

怒っていますが

それでも父娘なので・・・・

突き放せるわけもなく

時間の経過とともに、自分の怒りが鎮まるのを

待つことになるのだろうなぁ・・・と思いますが

時間かかりそうです。

あーあ。理不尽すぎます。

わたしのしてきたことって何だったの?