喉の奥につかえているもの。

今月になってから、

父の背中の痛みの問題が目下わたしの中の大問題になっていて、

そこから骨転移の判明、麻酔系鎮痛薬の使用開始・・・など、

時間的にというよりは、精神的になかなか忙しい2週間くらいを過ごしたわたし。

 

実は、約1週間前のことになるけれど

ある夜、突然わたしのところに1本の電話がかかってきた。

それは、父の従妹のおばさん。

 

以前、ブログにも少し書いたことがあるはずで・・・ブログの引越しに一緒に

記事持ってきたっけ?と思って探したら、ありました(笑)

 

norako-hideaway.hatenablog.com

 

簡単に言うと、父とおばさんはいまだにお互いを「〇〇ちゃん」と呼び合う間柄で

今となっては唯一・・・父が仲良くしている親戚。

(父の兄弟はまだ1人いるけれど絶縁しているため)

 

けれど、この過去記事でも書いているとおり、

幼少期にこの方と会った記憶すらないわたしにとっては、

大人になってから1度、父に連れられて会いに行っただけの関係の人。

(今は年に2度ほど電話が向こうからかかってくるけど)

このおばさんはあくまでも「父の従妹」であって、わたしの心の中ではほぼ他人同然。

 

わたしはハッキリ言っておばさんが苦手である。

それは、おばさんがイヤな人だからじゃない。(むしろとてもいい人だ)

ただ単に・・・あちらから親しげにされても

わたしが勝手に感じている「他人感」がぬぐえないので、

電話で話すにもどうも距離感がつかめないせい。

 

その父の従妹のおばさんから突然電話がかかってきたので、

ちょっと「あ~イヤだなあ。。。」と思いながら出てみると、思った通り

 

「NORAKOちゃん?久しぶり~。元気?どう?お父さんは?元気にしてる?」

 

と、父の近況を伺う電話だった。

 

前に電話をもらったのはどのくらい前か思い出せないけれど、

父が去年の11月に退院した後・・・電話をもらった気が・・・する。

たしか・・・

「お父さん入院してたんだって?(←父本人に電話をして知ったらしい)

もうびっくりしちゃったわ・・・・。それで、どうなの?大丈夫なの?

今度からは入院したときには必ず教えてね。NORAKOちゃん一人じゃ大変だろうから

お手伝いに行くから」

 

・・・と、そんなことを言われた記憶がある。

そして、

(いやいや、それほど打ち解けてない(←わたしが)おばさんに

田舎から手伝いに出てこられても、わたしが返って気を使ってしょうがないので、

絶対知らせないです。お気持ちだけで結構です・・・どうかご勘弁を・・・)

と思った記憶もある(笑)

 

そして今回の電話。

「お父さんは最近どうなの?」とおばさんから追及されて、

わたしはものすごく答えに困っていた。

それは・・・

 

(おばさんは、父が在宅酸素になったこと知ってるんだっけ?どうだっけ?)

 

ということ。

わたしから話した記憶はない。父は自分で言っただろうか?

でも、父は在宅酸素でチューブを鼻につけている姿を

知り合いには絶対見られたくないと思っている人。

だから・・・従妹にも言ってないんじゃないだろうか???

 

その証拠?に、おばさんは、「ヘルパーさんに来てもらってるんだって?」と、

ヘルパーのことは知っていたのに(たぶんそれは父が自分で言ったのだろう)

おばさんの口から「在宅酸素生活」についての質問は一切出てこなかった。

 

・・・ということは、それを聞かされていない可能性大だな、と思い

わたしはうっかり口をすべらすまいと・・・と、言葉を選びつつ

おばさんが心配して飛んでこないように、ひたすら

「元気にやってますよ」と、明るい話だけを聞かせた。

病気の話はもちろんすべてナシで。

 

電話の最後におばさんは、「それじゃあ〇〇ちゃん(父)によろしく伝えてね。」

 

と言って電話を切った。

 

そして

 

あれから1週間経つけれど、わたしは父に「おばさんから電話があったよ」

 

・・・と、まだ言えてない。

 

背中の痛み悪化の件や、自分のメンタルがそれどころじゃなかったのが理由だけれど

状況が落ち着いてなお、やっぱり言えてない。

 

「よろしく伝えてね」と、おばさんから言われたのだから、

やっぱり「電話があったよ。心配してたよ」と、そのまま父に伝えるべきだよね?

という気持ちがある一方で

 

寝た子を起こしたくないような感情というか・・・・

 

つまり、父からおばさんに会いに行きたいと言われたら、

わたしは往復5時間高速を運転して連れて行かなくちゃいけなくなるのでは・・・?

というところですくんでしまう気持ちが。

(やっぱりそれは体力的にも精神的にも苦痛すぎて)

 

 

ずるずると言えないままにいる。

 

まあ・・・父が在宅酸素のことをおばさんに話していないとしたら・・・

その姿で会いに行きたい・・・とかは言わない気がするけれど

なんというか、

それはそれで、「もう会いに行けないんだな」などと悲観的な感情に結びつくのでは?

と、別の面で心配になったり・・・と、

 

たかが電話1本のことなのにね、情けないったら。

 

いろいろ考えすぎてしまってもうダメ。

 

それにしても・・・

おばさんはどうしてわたしに電話してきたのだろう?

本人に直接電話したら早かっただろうに。

 

もしかして体調がよくなかったら・・・と、

おばさんはおばさんで直接電話するのが怖かったのかな。

 

そうかもしれないね。